第181話 新・勇者パーティーの帰還 国王陛下に、まずはご報告を。
「勇者ラスロとその仲間たちよ、
半年間の魔界遠征ならびに新魔王の討伐、ご苦労であった」
「「「「「「ははっっっっっっ」」」」」」
戻ってきた俺たちに感謝の意を伝えてくれる国王陛下、
たった半年だとそう姿は変らないものだ、十二年に比べれば……
片膝着く俺たち、先頭はもちろん、リーダーの俺とサブリーダー、正妻のミオスだ。
「簡単に、半年の成果をそれぞれ報告してみせよ」
「はい陛下、まずはこのわたくし、ラスロから」「うむ」
とはいえドリアード経由で、
大きい出来事は連絡行っているはずなのだが、
一区切りに直接聞きたいのだろう、あと大臣やスポンサー筋も来てるし。
(グレナダ公爵家の当主も来ている)
よし、総まとめをはじめよう。
「こちらを脅かす新魔王候補、エント族の王、ダークネスエントは、
ドリアード達の全面協力により、ほぼ半年丸々かけて、つい先日、討伐できました」
「最大の懸案、懸念の魔王を退治したのだな?」「はい、これでもう我々の『勝ち』と言って良いでしょう」
実際はドリアード達の加勢に行ったのだが、
まあ全体的に嘘はついていない、最後は完全体の魔王になってたしな、
これでこっちの世界でもドリアードの扱いは少しは良くなるだろう、本人(本魔物? 本精霊?)達はあまり気にしてないが。
(大事なのはアストだからな、アストがどうこうという話でなければ基本、仙人みたいなもんだ)
とはいえこっちの人間界に帰ったとき、
ドリアードの一体がなぜか老婆に拝まれていた、
確実に人権もといドリアード権が浸透しているのだろう。
「続きまして私が」「ミオス、報告を許す」
「はい、他にも魔王もしくは魔王と同等の魔物を三体討伐して参りました、
これで『魔王クラスの危険ある魔物』は全て、討伐できたかと」「ならば安心か」「ひとまずは」
まあ厳密に言えばアルラウネ族の長とか、
こちらの味方であれば魔王クラス、または準魔王といった魔物は、
居るには居るが、それが急に悪落ちするとは思えない、もちろん今の所はだが。
(俺次第の相手も居るんだよなあ)
続いて二列目に並ぶ四人。
「ロズリです、魔物の一万斬り、達成して参りました」
「ナタリです、あちらで魔界ならではの素材を、陛下のために」
「ハミィですぅ、新しい闇魔法を現地で教えても、習得して参りましたあ」
淫魔の族長から『教えてもらったって言うな』って念押されてたっけ。
あと四人目はですねえ、まーたそんな、普通の人間、女性ですよって清ましてら。
「リムリアです、人間と友好的な魔物と話をつけて参りました」
「うむ、ご苦労であった、以上だな?」「「「「「「はっっっっっっ」」」」」」
俺の頭に乗っている種(芽)も頷いている、
あと、さらにその上、天井からぶら下がっている巨大女コウモリ、
これに関してはなんというか、ほら、黙認っていうやつだ、入れる代わりに居ないことになっている。
(本当に大活躍してくれたな、カミラ……)
魔物ハーレムのラスト、
彼女についての詳しい振り返りは、また後で。
「では改めて祝福の宴、称号をさずける式典などがある、
そてはそれとして封印の強化は」「ラグラジュ大森林の方は終わっております」
「もう一方は」「落ち着いたらいずれ、近いうちに」「それが終われば」「三年から五年は大丈夫かと」
そうなれば、
もういよいよ落ちつける。
「ではようやく、正真正銘、本当の婚姻、結婚式であるな」
「それは可能ですが」「よし、日程を急いで決めよう、再び平和になったのだ」
「そうですね、では」「早速、宰相や大臣と相談しよう、国民にも広く告知しよう」「ありがとうございます」
……これで魔王についてはひと段落、
俺はいよいよ、本当の結婚、婚姻の選択をしなければならない、
そう、その相手の候補には、当然、待っていてくれた昔の、旧ハーレムの……
「ラスロ!!」
「……アリナ」
「お帰りなさい、私のラスロ!」
半年間、
待たせに待たせた……アリナ達だ、
続いてヨラン、エミリ、ネリィも。
「ずっと信じて待っていたぞ」
「さあ、抱きしめてあげるわ、来て」
「ラスロサマラスロサマラスロサマアアアァァァ……アァンッ……」
何を軽く絶頂してるんだよネリィは。
(実は一度、こっそり戻って来ているんだがな)
ミオスの誕生日に、
一晩だけグレナダ公爵家にこっそり……
アリナ達には絶対気付かれないように、とはアリナのリクエストだった。
(あっ、陛下が咳払いした!)
みんな改めて前を向いて、陛下に控える。
「それでラスロよ」「はっ」
「改めて、いや、正式に聞こう、結婚式の相手は」
ここで言うのか、
いや言わさせられるのか。
「はい、それは……」
俺が告げた言葉は……?!?!




