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ハーレム崩壊、十二年後  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 伝説の女剣士のやり直し 錆びついた剣と言われても愛で研ぎ澄ますのみ!

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第19話 食事中も新旧ハーレムの対抗心は続く さすがにこれはリーダーとして

 一通りの謝罪が終わり、

 出して貰った昼食を遅れて食べる俺たち、

 途中でなぜか頭を下げるのに付き合ってくれたダンジュは本当に申し訳ない。


(あと、昼食も待ってくれていた新ハーレムのみんなにも)


 食事中は必然的にその話題に、

 新ハーレムのみんなが口々に愚痴っている。


「まったく、聖者として恥ずかしく無いのでしょうか」

「つい最近までの同僚も居るのに、なんて事を……元剣聖候補とは思えません」

「これも一種のハニートラップなのでしょうか?」「叔母とは思いたくない……」


 まあ彼女達も『同じパーティー』という事になるからね、

 この乱痴気騒ぎの被害者でもあるのだから、言わせてやろう。

 それに対してなのか、呟くように喋っている旧ハーレムの面々。


「私は、世間と隔離されていた時間が長かったもので……」

「きちんと話はしたはずだったのだが、やはり許可は必要だったか」

「抱きしめてあげたかっただけなのに……」「うう、高い所から降りて膝が、腰がぁ……」


 うん、みんな年を取って羞恥心が薄らいだのだろうか、

 俺しか見ていないって理由で済む話ではないのだが、まあ、

 みんなそれだけ必死なのだろう、でも何やっても許される訳では無い。


(十二年前でもこれは駄目だぞ、あの時はライバル? は居なかったが)


 食事をしながらロズリが話す。


「それでこの先の事ですが、

 山を下った砦、その手前に小さな集落が出来ているそうです」

「なんでまた」「魔物が出始めたので」「あっ」


 避難してきたか、俺のせいだ。


「村ごとか?」「いえ、結界である程度は護られていますが、

 それでも村人の出入り、物資の搬出・搬入に影響が出ているため、

 心配な方々が……すでに砦の内側で農作物を始めた方もいらっしゃるそうです」


 これは早く対処してやらないと、

 被害が出たら俺に請求が来てもおかしくない、

 何より怪我人とか絶対に出したくないからな。


「わかった、俺のやれる事は何でもやろう」

「では結婚して下さい」「……うお?!」「私と」

「おいロズリ、どさくさにまぎれて」「決闘で負けた(かた)は静かに」


 あーもう、

 聖女ハンナ様の忠告をもう忘れたかっていう、

 ヨランは必死、ロズリは若さゆえか、こういう時に頼りになるのは……


「ヨラン」「……アリナ様、失礼致しました」「そういった話は馬車に乗ってから」


 えっ、先延ばし?! しかも間近に!!


「ロズリ」「ミオス、どうした」「結婚はもう確定ですよ」「そうであった」


 こっちは決定?! まあ陛下の命だし、ってそれを言ったら……


(旧ハーレムに関しては『崩壊』って陛下がしっかり言っていたよな?!)


 事実上、もう婚約者どころか他所に籍が入っている状態だ、

 アリナにしてもマベルス修道院に……そういう意味では新ハーレムが圧倒的に有利、

 でも『過去の信頼度・親愛度』で行けば……いや、過去よりも今か、うん、そのあたりの確認も、これからだ。


「えっと、今更だが」

「はいラスロ、いえラスロ様」「ラスロ、愛しているぞ、このヨラン、愛しているのはラスロのみだ」

「改めて、抱きしめさせていただきますか? 再会してからまだ一度もまともに」「ラスロサマァ……シュキィ……」


 相変わらず目の中にハートでも浮かんでいそうだな旧ハーレム、そして……


「ラスロ様、ミオスに何のご用でしょうか」

「私の『ラスロ剣』を公認していただいた件でしたら感謝致します」

「早速、この元婚約者を排除致しますか」「叔母を元の嫁ぎ先に帰す手筈なら、王城へ戻ってから致しますよ」


 新ハーレムも新ハーレムで圧しが強い、

 負けじとぐいぐい来る感じ、対抗意識か。


「俺が言いたいのは、今更だがリーダーを誰にするかという話だ」

「それはラスロ様ですね」「昔も今もラスロだろう」「ラスロに従います」「ラスロサマ、リーダーラスロサマ、ラスロサマリーダー……キャッ」

「やはりここはラスロ様に引っ張っていただかないと」「私はラスロ様の剣ですから」「裏方として支えます」「叔母さん、その年齢でヤンデレは寒いですよ」


 うん、決定だな。


「わかった、リーダーは俺だ、俺が全てを決める、異論は無いな?」

「はい」「もちろんだ」「わかりました」「ラスロサマのネリィに、異論はありませえん!!」

「ありません」「無い」「ございません」「何でもお申し付け下さい、どんな魔法でも、すぐに」


 ……改めてこれで、

 みんなに『仲良くしろ』って言ったらどうなるのか。

 いや、無理に馴れ合う必要は無い、あくまでチーム、パーティーとしてだな……


「それではリーダーのラスロ様」「どうしたアリナ」

「サブリーダーはいかがなさいますか?」「あっ……そうか」

「何事もなければ私です、私が取りまとめますが」「いえ、ここは正妻の私が」


 ミオスも名乗り出ちゃったか。


「元々、元からサブリーダーは私です」

「いえ、あくまでもここは支えるべき正妻の私が」

「リーダー命令だ、静かに」「「はいっっ」」


 ……やっぱり仲良くさせる方法は必要だな、

 最低でもいがみ合わないようにするためにも……

 さすがにこれはリーダーとして、こういう決定を下そう。


「サブリーダーはアリナ」「はいっ!」

「そしてミオス」「はっ、はいっっ!!」

「両方に頼む、九人パーティーだからな、二人居ても良いだろう」


 というか、そうしないと収集つかない。


「わかりましたラスロ様、お任せ下さい」

「このミオス、ミオスは一生懸命、ラスロ様のために任せていただいたサブリーダーを、遂行いたします!」

「よし、じゃあ食事が終わったら、改めてルート確認と打ち合わせだ」


 まずは平和、それが最優先、っと。

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