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ハーレム崩壊、十二年後  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第四章 脱出聖女の後始末 聖女の愛は全てを乗り越えようとしているのか?

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第169話 ナルガ緊急合流 いったいエルフの国で何があったのか?!

 北の果てにあるマベルス修道院、

 そこで事実上、捕らわれの身になっていたアリナとヨランを救出し、

 本来の目的予定地だったエルフの国へ向かっている最中、先に到着しているはずのナルガが砂埃を立ててやってきた。


「エルフの連中、不浄な蛇は入るなとか言ったさね」

「それは酷いな」「アストとリムリアは歓迎されたのにさ」

「リンダディアさんは」「謝ってくれたねえ」「あっ、ナルガにか」


 エルフの連中、

 自分たちで呼んでおいて何だよ、

 まあ、自然豊かな森に蛇の魔物ときたら、嫌な予感しかしなかったのだろう。


「潜ってついて行ってやろうかと思ったけど、

 だったら戦争するかも知れないラスロの所へ向かったって訳さね」

「やる気満々だったのか、済まない、そっちは、いやこっちは片付いた」


 大聖女という犠牲を背に。


「なんだい、せっかくラスロのために」

「気持ちはありがたく受け取っておく、ありがとう」

「じゃあ今度はエルフを()りに行くさね?」「いや殺すな」


 ナルガが言うと、

 冗談には聞こえないから困る。


「急ぐさね?」「何か他にトラブルは」「さあ」


 俺の頭からアストの種が降りてきて、

 芽がゆっくり左右に、これは大丈夫ってことかな、

 とはいえ魔物二体をフリーで野放しは危険過ぎる。


(一応、俺が飼い主もといティム主扱いだからな)


 手綱をしっかり、握りに行かないと。


「よし、じゃあ行こう、といってもナルガ済まない、三階は今あんなのだ」


 アリナとヨランが乗ってきたヤツ、

 途中で突貫して造ったにしては上出来だが、

 所詮は人間ふたり用、ナルガは丸まってぎゅうぎゅうにしても入れない。


「大丈夫さね」「更に上に乗るか」「下にするさね」

「ええっと、一階?」「その下だよ」「地下か」「その間!」

「つまり、ドリアード達と一緒に」「ラスロを運ばさせて貰うよ」


 いやこれ大丈夫か、

 ドリアード達の間に割って入るナルガ、

 これって這って走るナルガは支えられないんじゃないのか?


(まあいいや、乗ろう)


 ということで俺は中に戻り、

 最前列の部屋で行く先を見る。


「デハ、イクゾ」「イソゴウ」「アストサマニ、ハヤクアイタイ」

「ナルガ、チョットフトッテナイカ?」「途中の湖で巨大ナマズを食べて来たからね」

「おいおいナルガ、それってその湖の(ヌシ)、生態系の頂点じゃ」「知ったことじゃないさね」


 まあラミアにそんなの守れと言っても無理か。


「じゃあ、ドリアードもナルガも、頼んだ」

「オウラスロ」「行くさねラスロ」「……うお、上下の揺れががががが」


 ナルガが入ったことで、

 蛇の動きが加わったためか揺れる揺れる!

 ドリアードのチームワークを完全に乱してやがるな。


「ストップ、ストップ!」

「ドウシタ」「これ、中の人間が全員、酔う」

「貧弱さね」「ナルガ、済まないが後ろからついてくるか、先導してくれ」


 乗れない以上、仕方がない。


「いいさ、条件があるさね」「なんだ」

「アタシにラスロが乗ればいいさね」「懐かしいなオイ!」

「背中でも、胸でも」「……ちょっとだけだぞ、背中にしておく」


 結局、ドリアード達の移動屋敷よりも前で、

 ナルガの背中に乗って走った俺は、目撃者の腰を抜きまくったのであった、

 うん、後で王都に苦情が来たら、全部受け取っておこう、謝って済むのであれば。


(でもまあ、俺が飼い主ってことだから、まあいっか)


 ……数分後、魔界以来の久々だったせいか、酔った。


「ナルガ、すまない」

「貧弱になったさねえ」

「いや、ナルガの体型のせいだ、お腹のナマズが」


 丸呑みにしてるなコレ。


=============================================


 一方、アスト達は……


「はい、これで安静にすれば治るわ」

「「「「「大精霊さま、ありがとうございます!!!!!」

「ふふ、お礼はラスロにね」「はい、妖精さまっ!」「リンダディアさん、次は」「はい、北東方向で」「イクゾイクゾ」


 エルフに意外と歓迎されつつ、

 なんだかんだしっかりやっていたり。

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