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ハーレム崩壊、十二年後  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第四章 脱出聖女の後始末 聖女の愛は全てを乗り越えようとしているのか?

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第150話 居間で人間会議 ただし情報はダダ漏れとする。

150話達成ありがとうございます、

自分の中では漠然と全300話くらいのつもりです、

お付き合いいただける方、今後ともよろしくお願い致します、そして出来れば評価を……!!

「ということで、なんとなく話を詰めてきた」


 ようやく解放された俺は、

 一階の今で来ている新旧ハーレムと人間会議、

 ただし俺の頭上にはアストの種(もちろん芽も出ている)が、乗っかっている。


(人間だけで何を話そうが、情報はダダ漏れですよ)


 ついでに床下はドリアードだし。


「ラスロ様、魔物は魔物で話を詰め、私達としては」

「とりあえずミオス、こっちもこっちで話をする分には良いんじゃないか」

「後で調整ということでしょうか」「エミリ、まあそんな感じだが俺はひとりだ」


 そう、人間側も人間側で、

 旧ハーレムと新ハーレムに分かれているんだ、

 そこに魔物ハーレムという、やっかいな問題が、いや宿題か?


「おーーい、ドリアードはどう思う」

「アストサマヲ、カナシマセルナ!」


 うん、床からくぐもって聞こえた、

 まるで埋め込まれているみたいだ、かっこいい!


(いや、そんな場合ではない)


 さっきも言ったが俺はふたり、

 三等分に、三分割に出来る訳じゃない、

 うん、無理にやったら下半身の奪い合いになるな!


「ひいいぃぃっっ!!」「ハミィどうした」「外っ、窓っ!」

「なんだ? ……単にナルガが、上からぶら下がって覗いているだけだが」

「こっ、怖いですううううぅぅぅ」「……まあ確かにそうか、おいナルガ!」


 すっかり麻痺してしまっていたが、

 普通は怖いよな、俺個人に耐性がつきすぎただけで、

 魔物とは戦ってこなかった新ハーレムのメンバーなら尚更だ。


「気にする事ないさね、話を続けると良いさ」

「いや集中できない」「仕方ないさねえ……」

「……引っ込んで行ったな、ハミィ、もう大丈夫か」「脅かされましたぁ」


 びっくりしたって意味の方ね、

 まあ俺に言いつけた所でどうしようもない、

 更にアストに言っても叱りつける訳でもないし。


(その役はカミラ、いや、今は思い出さないでおこう)


 ようやく居間が落ち着いたっぽい。


「今の段階は魔物は魔物で詰める、俺たちは俺たちで詰める、

 というかわざわざ人間界に来て味方になってくれているんだ、

 きちんとアストやナルガやドリアードには感謝しないと」「ソウダソウダ」


 いや、さすがに呼んでもないのに返事するのはどうかと、

 あっそうか、生真面目なドリアードだ、一旦俺が話し掛けたから、

 もういいとい言う間で会話に入ってくるんだった、これは俺が悪いかも。


「ドリアードご苦労、進行に、いや運搬に集中してくれ」「オウヨ」


 ええっと何の話だっけ。


「まあいいや、とにかくラグラジュ大森林の再封印、

 アストがアリナの分も働いてくれるのか」「……首を横に振ってますね」

「えっ本当にかナタリ」「正確には芽が、ですが」「そうか、やっぱりかぁ」


 ついにヤツが、

 来るのか、来てしまうのか。


「大森林は、やはり中心部まで行かないと駄目か」

「……今度は頷いてますネェ、この芽、このネリィめが食べたら、どうなるのでしょうかァ」

「やめておけ、芽が出る」「どこからァ」「全身の穴という穴から」「ヒイイイイィィィィィ……」


 計らずしも俺が怖がらせてしまった、ネリィを。


「大森林の入口から、封印すべき場所まで移動しないと駄目か、

 時間かかりそうだな、まあいい、着いたらまた改めて話そう、

 あとは終わったらだが、帰りのエルフの森へはアストと俺と」「私も行くわ」「エミリ……」


 途中で子供たちとの再会も、あるのかも。


「話は聞かせて貰った、俺も行く」

「リンダディアさん、そこ通れるんですね」

「くぐるだけだ」「うわ、わああああ!!」「どうしたロズリ」「今度は、内側から!!」


 見ると二階への階段、

 そこからナルガが首だけ出している、

 いやほんと、ここの会話あちこちにダダ漏れ過ぎだろう。


「アタシも行くさね」「エルフが嫌がらないか」

「知ったこっちゃないわ」「まあ怖がるだろうな」「リンダディアさん……」

「だがマザーツリーのためなら我慢する」「いいんですか」「それだけ我々にとって、大切なものだ」


 とまあ、会話ダダ漏れ会議は続いたのであった。


(これ、ドリアードを通じて他の場所にも会話が届いていそうだな)


 まあいいや、

 なんとなく話が進んでいるのならば。

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