第三章 登場人物おさらい 前編(ラスロ・アリナ・ヨラン編)
第三章 登場人物おさらい (ラスロ・アリナ・ヨラン編)
【ラスロ】 この物語の主人公である勇者(三十六歳) 姿は皆さんのご想像のままに
魔界から十二年ぶりに帰ってきた伝説の勇者、
きっと元の世界で作っていたハーレムが待っていてくれているはず、
その想いで何とか帰還したものの、正妻は修道院に出家、側室は他の男と結婚していた。
溶岩に落とされ火柱(マグマ柱)が立った経緯から、
完全に死んだと思われていたためだが、落ち込むラスロに、
国王陛下は急増の新しいハーレムを作りあてがった、ラスロもそれを受け入れる覚悟に。
しかしラスロ生還の一報を聞き、旧ハーレムは即座に帰還を選ぶ、
旦那や子供も居る側室勢はそれを捨て、修道院の正妻もそこを破壊してまで……
そしてラスロが出て来た魔界ゲートからまた魔物が、と対処の出発に出るラスロと再会。
とりあえずは『みんなで魔界を封印しよう』という平和最優先を打ち出し、
旧ハーレムと新ハーレムがラスロを巡って奪い合いをしている間で両方のハーレムの主である、
まとめてのリーダーでもあるラスロは最終的にどちらのハーレムを選ぶのか、答えはまだ出ない。
そんな中、ラスロの魔界での出来事が思わぬ形でバレてしまう、
魔界に置いてきた魔物の仲間、いわば仲魔が次々とゲートより出て来たからだ、
まずはドリアード族、続いてそれらが崇めるアルラウネ族のアスト、更にラミア族の生き残り、ナルガ……。
この魔物達は実は魔界でラスロの事を待っており、
魔界ゲートが閉じなかった原因のひとつでもあるらしく、
人間の世界へやって来てからもラスロに協力、王都に専用の木製城を造りそこに住んでしまう。
更には第三、第四の魔物(仲魔)からのアプローチも示唆され、
果たしてラスロは新たに増えた魔界ゲートを前に、どういった決断を、
そしてどのハーレムを選ぶのか、といった所で物語は後半へ進むのであった。
【アリナ】 旧ハーレムの正妻でありメインヒロイン、聖者→聖女 美しい金髪
ラスロが十二年前、魔王と道連れに溶岩沼へ落ちるまで正妻だった聖者、
魔王討伐が終われば聖女となる予定だったが愛する人を失ったため自ら導く立場にないと、
聖者の称号のまま聖女を辞退し北方の厳しい修道院に入り、事実上の牢獄で生涯、ラスロの冥福を祈る事に。
それはハーレムの主が亡くなった事により側室が残りの人生を苦しまぬよう、
ラスロへの想いを自らが一手に引き受ける事で、ラスロのみならず側室にも罪を償おうとしたものであり、
自分以外は他の男性と、死んだラスロの分も幸せになって欲しいと願った『自己犠牲』によるものだったのだが……
十二年経ち、ラスロが実は生きていて面会に来ていると聞いて、
その姿に驚き、再会しようとしたが修道院の規則で過酷な条件(事実上不可能)を前に、
諦めて去って行ったラスロを追いかけるために、その修道院自体を魔法で破壊して追いかけて行った。
そして王城での再会後、なんとかラスロと再びパーティーを組むことに成功、
事実上の結婚パレードも行い宗教も国教へと改宗し、正式に聖女の称号を手にし、
ラスロが出てきた魔界ゲート封印のための魔法を魔法を使う仲間と一緒に研究している。
そこへラスロが魔界で一緒になったアルラウネのアストがやってきて、
魔界封印の結界魔法造りで協力して貰いながらもラスロのためであれば、
用が済めば討伐もやむなしという考えを持っている、全てはラスロの結論次第だが。
こうしてラグラジュ大森林への魔界ゲート再封印に自ら出発しようとしたその時、
自分が破壊して来た元の宗教、修道院が聖騎士団を再編して王都へと攻めて来てしまう、
あきらかにアリナ個人を狙ってのものと思われるが、果たしてどうなるか?! といった所で物語は折り返しである。
【ヨラン】 旧ハーレムの側室でありサブヒロイン、伝説の剣士→剣聖 長い銀髪(三十五歳)
ラスロが十二年前、魔王と道連れに溶岩沼へ落ちるまで側室筆頭だった騎士団員、
伝説の剣士と呼ばれ剣聖の称号を貰って結婚するつもりだったがラスロが死んだとなり辞退、
その後は抜け殻のようになり、周囲に流されるまま侯爵家に嫁ぎ、子を儲けて良き妻になり続けていた。
しかしラスロが生きて帰ってきたとなり、夫も子も捨てて駆けつけ、
再びラスロの剣となる事に決め新ハーレムの剣士ロズリに決闘を挑むもあっさり負けてしまう、
それからは(表面上は)新ハーレムと協力体制のもと、ラスロ達による魔界ゲート再封印に全力を尽くす。
侯爵家へと連れ戻すため長男や執事、また主人もこっそり王都へとやって来るが、
ラスロとの事実上の婚姻パレードを目の当たりにし、それまで見た事のないあまりにも幸せそうな表情に、
まるで夢から覚めたように諦め、離縁を認めて西の侯爵邸へと帰って行った、このタイミングでヨランは剣聖の称号を受け入れている。
こうして後は魔界ゲートを封印し本当の意味で幸せになるだけ、
という状況になるが魔界からラスロの仲間(仲魔)がやってきてしまい、
特に両手に巨大な剣を一本ずつ持つラミアのナルガにはまったく歯が立たなかった。
果たしてヨランは再びロズリとの決闘で勝てるのか、
そして無敵とも言える強大な魔物ナルガから一本取れるのか、
何よりラスロの心を取り戻し、正式に側室の座へ戻り幸せになれるのか?! という所で物語は半分です。
続いては中編(エミリ、ネリィ、ミオス、ロズリ編)です。
そして後編、のち第四章も毎日更新したいのですが皆様の応援次第です、
もうちょっと読んであげても良いよという方はどうかよろしくお願い致します、ぺこり。




