第二章 登場人物おさらい 前編(ラスロ・アリナ・ヨラン編)
第二章 登場人物おさらい 前編(ラスロ・アリナ・ヨラン編)
【ラスロ】 主人公である勇者(三十六歳)
かつて魔王に道連れにされ、
仲間のハーレムパーティーを残し死んだとされていた勇者、
だが実際には、魔界へと引きずり込まれていただけであった。
その魔界で全ての魔王を倒し、
何とかして地上へ帰還するも十二年の歳月が経っており、
なんとか王都の国王陛下まで戻るも、そこで衝撃の事実を伝えられる。
正妻のアリナは世俗と切り離された二度と出られぬ修道院へ籠り、
側室の三人はすでに他の男と結婚済み、しかも複数の子を儲けており、
それぞれ新しい夫の住む地で暮らしているという、まさに寝取られ状態。
待っていてくれていたはずの正妻側室を失ったラスロに、
陛下は速攻で新しいハーレムを用意するも魔界との新たなゲート出現が判明、
それを解決してから結婚するよう陛下に言いつけられる、実はそれはラストが空けてきた穴だった!
その調査に向かおうと新ハーレムが出発するその時、
目の前にはなぜか離れたはずの旧ハーレム四人が大集合、
全てを捨てて戻ってきたラスロと復縁しに来たという、とんでもない展開に!
しかし、魔界ゲートの解決にはむしろ新旧ハーレム計八人の力が必要と感じ、
建前は『平和最優先』として皆で協力しあって封印調査の旅に出発したのだが、
ヨリを戻したい旧ハーレムに対し、それを最後の最後で捨てるという『ざまぁ』を提案する新ハーレム。
旧ハーレムの剣士ヨラン、弓使いエミリが子供達との関係を次々と整理しようとする中、
新たに増えた魔界ゲートの封印をしようとラグラジュ大森林へ行った結果、とんでもない再会を果たす、
それはかつてラスロが魔界でパーティーを組んでいた魔物アストの親衛隊、衛兵であるドリアード族であった。
結局、ゲート事実上の仮封印は出来たものの、
かつての仲間いや仲魔であり光魔法に耐性のあるアストが、
ラスロに会うためわざわざ王都まで来てしまったのであった。
こうして新旧ハーレムの板挟みだけでなく、
ある意味『第三のハーレム』と言える魔物のうちひとつ、
アルラウネ族の姫アストまで加わってラストの結論は果たしてどうなるのやら?!
【アリナ】 旧ハーレムの正妻メインヒロイン、聖者→聖女へ 美しい金髪
十二年間、ラスロが魔界に落ちる瞬間まで正妻として支えていたが、
ラスロを失った悲しみとその責任を一人で背負う決断をし、その結果、
一度入ると二度と出られないと言われる修道院へその身を捧げたのだったが……
ラスロ生還の報せを聞き、またラスロ本人も面会に来たため、
自らの意思で入った修道院を物理的に壊滅させてまで再会に走り、
ラスロが出てきた魔界ゲートの封印を手伝う事となり、ヨリも戻そうとしている。
実は旧ハーレムの側室メンバーがラスロを失った後、
ラスロの事を忘れて新しいパートナーを探し幸せにる事を唆した張本人であり、
いざラスロが生きていたとなった時には、その責任を感じてか、出来うる限りのフォローをしている。
その結果、ラスロとほぼ結婚式に近いようなパレードを実行、
自らもラスロを失った責任で拒否していた『聖女』の称号を受け入れる事を決め、、
魔界ゲート封印が完全に達成されるまでは王城に住み、ラスロを愛し続けている。
その封印のために城で新たな光魔法を研究中であり、
旧ハーレム仲間の魔法使いネリィ、新ハーレムの賢者ミオス、
ネリィの姪で魔法使いのハミィと開発した封印用光魔石でラグラジュ大森林に仮封印を施した。
その後、その大森林から魔界ゲートを通じてやってきた、
ラスロが魔界で世話になった魔物、アルラウネ族の姫アストとも協力し、
より強固で長時間持続する光魔法の最新型、改良型封印を鋭意作成中である。
アストの事は意外とすんなり受け入れているようであるが、
新ハーレムも含めそのあたりと上手くやっているのは全てラスロのためであり、
ラスロの言った『平和最優先』を正妻として叶えるためだが、それが成功した後は……?!
【ヨラン】 旧ハーレムの側室サブヒロイン、伝説の剣士→剣聖へ、 長い銀髪(三十五歳)
十二年前、ラスロが魔王により道連れにされたとなってからは、
自暴自棄かつ自死に近いような形で、抜け殻として人形のように生きていく道を選び、
侯爵家に嫁いではとにかく夫に都合の良い妻を演じていたものの、ラスロ帰還の報せに自我を取り戻した。
その後は夫にきちんと愛して貰っていなかったという事実もあり、
即座に侯爵家を捨て、ラスロの元へ戻り再び側室として、そして剣として戻ったのだが、
やはり子供まで儲けていたにも関わらず駆けつけてきた事に、ラスロは戸惑い、苦悩する事となる。
案の定、ヨランの長男と夫が王都まで連れ戻しに来たのだが、
事実上の簡易婚姻パレードでそれまで今までも見せたことの無い、
ヨランの本当に心の底から幸せそうな表情に観念し、離縁の許可を出した。
後はラグラジュ大森林での新たな封印に同行したが、
ラスロの魔界での、魔物との出来事を聞いて受け入れたものの、
まだ隠しているであろう話を早く聞き出し、ある意味『お互い様』にしたいと思っている。
騎士団の古くからの知り合いにはいまだに顔が利き、
協力したり情報を貰っていたりすると同時にラスロ消失で拒否していた、
剣聖の称号を魔界ゲートが完全に解決した後、改めて貰うつもりでは居るがすでに一部からはそう呼ばれている。
最近は新ハーレムの剣士ロズリやアサシンのナタリとも、
あらゆる意味で連携が進んだり打ち解けたりしているようだが、
ラスロが平和になった後の選択をいざ、するという時に、はたしてどうなるのか……?!
==============================================
次は中編(エミリ、ネリィ、ミオス編)です。
後編の後、第三章もまた毎日更新するかどうかは皆さまの応援によります、
作品ブックマークや星の様子によって決めるつもりですが、皆様、どうか、どうか是非ともっ……!!




