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ハーレム崩壊、十二年後  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 エルフに嫁いだ弓使い しかし本当に愛する人が戻ってきた以上、抱きしめずにはいられない!

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第100話 逃げ帰って来た王都 陛下に報告、あと魔法組にも説明せねばなるまい

記念すべき100話です、

まだ迷い迷い書いていますが、

なんとか仕上げられるよう頑張ります!

「……という経緯でして、ラグラジュ大森林はとりあえず光魔法で封印、

 更には魔界から出てきた味方の魔物、ドリアード達に護らせているので、

 しばらくは、少なくとも一か月程度は大丈夫かと」「そうか、魔物が味方、のう」


 やはりというか、

 少し怪訝(けげん)そうな国王陛下。


「大丈夫です、裏切ったりはしないかと……多分」

「その者達は、そんなにも強いのか」「ええ、それはもう」

「では、そ奴らと戦う事になったら」「させませんし、その時は俺が、いや私共が対処します」


 相当に骨は折れるが。

 というかやはり陛下は、

 いかに俺が大丈夫だと言っても魔物は魔物って感じで心配なようだ。


(詳しい経緯までは言ってないからね、長話になるし)


 とりあえずは現状報告で済ませた。


「わかった、そちらの本格的な封印も任せよう」

「はい、俺が出てきた場所を完璧に防げれば、おそらく同じ方法で」

「それに関してはアリナ達と話を詰めるが良い、ご苦労であった」「ははっ」


 話が終わり下がる俺たち、

 途中で『ハナシハ、キカセテモラッタ!』とか言って、

 ドリアード達が乱入してきたらどうしようかと思ったが、考えすぎだったようだ。


(さすがに距離があるからな)


 とはいえあのスピードだ、

 真っ直ぐに来たら一日で来るかも?

 いや、もう特に用は無いはず、と思いたいが……


「ラスロ、アリナ達の所へ」

「ああヨラン、場所はええっと」

「それ用に借りている魔法研究所だ」「そうだった」


 お城の隣の建物、

 王宮魔道士の住む棟の別館だ、

 十二年前、もっと前か、入るとネリィが俺目がけて走って来たのを多い出……


 ドタドタドタドタ……


(そうそう、こんな風に……って、ええっ?!)


 十二年以上経っても、

 一直線に突っ込んで来た!!


「ラスロサマァアアアアアァァァァァ!!!」

「ちょ、おまっ、よく来たのわかったなぁおい!」

「ネリィの、ラスロ様への、愛デスゥゥゥンホォォォ!!!」


 遅れてやってきたハミィ。


「衛兵が教えてくれたのですよ」

「おっそうか、だよなぁ」「お帰りなさいませラスロお兄さま」

「ただいま、四人まとめて褒めたいんだけどアリナとミオスは」「奥でまだ調整中です」


 ハミィに先導され、

 ネリィに背後をしっかり抱きつかれながら、

 奥の『関係者以外立ち入り禁止』な通路を進む、いいのかこれ。


(まあ俺も関係者だしな)


 ちゃんとヨラン達もついて来ているし。

 やがて豪華な扉まで着くとドアについている、

 金具の輪っかを叩く、ハミィの魔力か何かに反応してか扉が光った。


「失礼します」


 入ると……うわ、でっか!

 巨大ななんだろうこれ、文字が連なったような、

 複雑怪奇な球体魔方陣が浮いている、なんだこれは。


(……よく見ると、透明な巨大魔石みたいなのの表面に浮き出ているのか)


 いやきれよく造ったなこんなもの。


「ラスロ! お帰りなさい」

「お帰りなさいませラスロ様」

「ああアリナ、ミオス、ただいま」


 ふたりとも、俺を見るなり笑顔だ。


「それで、どうでした?」

「まずは褒めさせてくれ、エミリに渡してくれた光魔石、

 効果は抜群だった。おそらく一か月は持つだろう、ありがとう」


 両手を合わせて喜ぶアリナ!


「最初の一歩としては、上出来だったようですね!」

「良かったです、ラスロ様のお役に立てて、ではもっと研究を」


 とミオスも目を輝かせて喜んでいる。


「それはそうと、ちょっと話があるんだが」

「私からもあります!」「おっ、じゃあアリナから」

「はい、次の封印が一年持つようであれば、子作りしましょう!!」


 えっ、いきなり話がそこへ飛ぶのか?!?!


「ええっと、話を端折ってないか」

「まず今の結界は一か月は持ちます、その間に、

 ここに浮かんでいる結界を更に強くして半年、できれば一年は持つように」


 うん、そしてこの結界で抑えている間に、

 更に今度は三年、五年、十年持つ結界を……

 そうこうして百年から二百年、三百年持つ結界が出来れば、後は知らない。


(無責任なようだが、それが一番安全だ、少なくとも俺にとっては)


 でも、それと子作りに、関係はあるのか……???


「一年持つようになったら子供を、というのは」

「結界を繰り返し、永遠に張り続けるとなると後継者が必要になります」

「それは弟子とか」「同じ魔力、ようは同じ血の方が作り易い、塗り替えやすいですね」「あっ、そういうことか」


 後継者は自分の子供で、と。


「一年あれば出産の猶予が」

「……もうちょっと落ち着いてからでも」

「こういうのは早ければ早い方が良いですし、それに」「それに?!」


 俺の両手を取るアリナ!


「私が、我慢できませんっっ!!」「……そ、そうか」

「話は以上です、ではラスロの話を」「あっ、わかった、それなんだがな」


 ……場所を変えようかな。

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