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ハーレム崩壊、十二年後  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 エルフに嫁いだ弓使い しかし本当に愛する人が戻ってきた以上、抱きしめずにはいられない!

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第98話 俺の魔界での序盤 最初のおそらく四年ちょっと、仲間いや仲魔にした魔物とは

 ラグラジュ大森林からの帰り道、

 中間にある街の宿、俺の個人客室で、

 とりあえず剣士ロズリを呼んで俺の魔界での話を聞いて貰っている所だ。


(今のところはドン引きとかでは無いようだが)


 むしろ、喰いついている、まである。


「ラスロ様、その魔物の特徴を」

「なぜそこまで詳しく、変な事はしていないぞ」

「もし追いかけてきた場合です、特にラスロ様が居ない時とかに」


 そうか、その可能性も十分あるのか、

 確かに普通の魔物と勘違いされて、会話する前に、

 新旧ハーレムがアイツらと交戦みたいなことになるのはマズい。


(さすがに『倒してくれ』とまでは思わないしな)


 ここま真面目に、

 きちんと伝えることにするか。


「まずはラミアのナルガだが、蛇の魔物だ」

「えっ、そこからですか」「じゃあ省略する」

「いえ、お聞かせ下さい」「聞きたいか?」「是非」「私も聞きたいです」「?!」


 外の窓からナタリが入って来た!!


「おま、ここ何階だと」

「屋根からぶら下がっておりました」

「廊下をチェックしただけじゃ駄目だったか……ってロズリ?!」


 そっぽ向いていやがる、

 これはわかっていてだな。


「まあいい、何か飲むか」

「ありがとうございます、お水をいただきます」

「それでラスロ様」「ああ、ナルガは俺と同じくらいの身長だったな」


 ロズリも水を飲んで一息。


「魔物にしては意外と小さいのですね」

「いや、ラミアは腰から下は蛇だ、つまり這っている」

「ということは」「全長は俺の倍以上はあるな、しっぽはある意味、第三の剣だ」


 そう、むしろ剣というよりこん棒だな。

 今度はナタリが俺に質問を。


「上半身の特徴は」「人間だ」「人間の女性ということで」

「そうだな、まあ顔は多少、人間より怖いが」「つまり(きば)とか」

「あと目も怖い、人を飲む込みそうな眼光をしている」「胸は」「きちんと髪の毛で隠していたぞ」


 それを聞いて、

 少し訝しげな表情になるロズリ。


「つまり、何もつけていないと」

「だから相手は魔物だ、ハーピー事件の時もそうだが、

 魔物の胸なんざ変な目で見ていないし、ハーピーを後ろから捕縛していたあの時だって……ゴホン、話を戻そうか」


 なぜか二人してため息を!

 新ハーレム、少しは俺に幻滅したか?!


「ラスロ様、そのラミアとの馴れ初めは」

「そんな恋人同士みたいに! ロズリまあアレだ、卵たっぷりの巣を護ってやったら懐かれた」

「もしかしてラスロ様、その卵の親は」「ナタリそれはよせ、誓ってそれは無い」「ではなぜ」「寝床として借りた」


 まあ、そこへ行く流れも色々とあったのだが。

 とりあえずは納得あしてくれたのかな? ふたりとも。


「わかりましたラスロ様、ではアルラウネの特徴を」

「アストは俺より全体的にひとまわり大きいかな、人型だ、

 人が樹になったような感じだ、お前たちも見たドリアードの逆だな」


 ドリアードは樹に顔がついている感じ、

 アルラウネは人が樹になってしまったような感じだ、

 聞いたロズリはほうほうと頷いているが、ナタリは……!!


「あのラスロ様、窓の隙間から聞かせていただいた話によると、

 そのアルラウネ、アストにすでに、身体に何か仕込まれているのではありませんか?」

「おそらくそれは無い、あればアリナが真っ先に反応しているはずだ、だが何も言ってこなかった」


 もちろんアストの能力が凄まじいのは実感しているが、

 魔物が何か俺の身体に仕掛けてあるのをアリナが見破れないはずがない、

 それとアストの性格上、そういう事は絶対にしない、いや、できないはずだ。


(このあたりは信頼関係というよりアストのチョロさとでも言うべきか)


 これは声に出して言わない方が良いな。

 再びロズリが問う。


「それで、婚姻について詰めるという話でしたが、どのような話に」

「アストとのだよな、それなんだが……まだ話は詰めていない」「えっ」

「確かに後で詳細を詰めようとは言った、約束した、だが『いつ詰めるか』までは言っていない」


 ……だからこそ魔界での家で、

 まだ待っているんだろうなぁ。


「ラスロ様」「なんだロズリ」

「……ラスロ様」「おうナタリ」

「「酷いですね」」「相手は魔物だ!!」


 うん、引いてる引いてる。


「わかりました、しかしドリアードが出てきた以上、秘密にするのは難しいのでは」

「これはもう、ラスロ様だけの話ではありませんから、皆で情報を共有すべきです」

「そうか、ロズリとナタリがそう言うのであれば……こんな俺で済まない」「いえ」「仕方ないかと」


 よし、とりあえずこの件は大丈夫そうだ……これ以上、突っ込まれなければ。

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