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第5話「邪悪な陰謀」

タロウはオークとの戦いで眠っていた魔力を覚醒させた。アリスはそれを喜ぶ。


「タロウ、あなたの魔力はとても強力だわ。これなら大丈夫」


「うん、でもまだ自分の力のことはよく分からないな」


二人は森を抜け、近くの街道町にたどり着いた。旅籠で休憩していると、隣の通行人の会話が耳に入った。


「この国の王は、地下組織に操られているらしい」


「そうか、不穏な動きがあるというのは事実だ」


「王都ではもう誰も安全ではない。早く逃げるが吉だ」


重大な情報にタロウは表情を強張らせる。アリスも気づいていた。


「この国に隠された秘密がある...」


一方その頃、教団のアジト。ゼノンが新たな計画を練っていた。


「我らの封印解除のためには、もっと強力な魔力が必要だ。新天地を求めるときだ」


「頭目、新天地とは?」


呪術師リーディアが訊く。


「北方の氷雪の国を我が物にすれば、大量の魔力を手に入れられる」


ゼノンは野心的な計画を語る。そのためには国王もろとも王都を滅ぼすつもりだった。

一方、次の行き先を考えるタロウとアリス。


「この国の真実を突き止めないと」


その時、突然叫び声が聞こえた。近くの村で教団の部隊が暴れまわっているのだ。


「たすけてください!」


女の子が逃げてくる。


「大丈夫! 俺たちが何とかする!」


タロウがはりきる。

こうして二人は、教団との対決を決意するのだった。


タロウとアリスは、近くの村で暴れまわる黒の教団の部隊を攻撃することを決意した。


二人は村に駆けつけると、焔をあげる家屋があり、逃げ惑う村人の姿があった。


「こんなのは許さん!」


アリスが怒鳴る。


「お前ら、悪事をやめろ!」


タロウが迫る。

教団の一味は不敵に笑う。


「へへへ、お前らがタロウか。生け捕り命令が出ているぞ」


「覚悟しろ!」


タロウとアリスが一斉に粛清を始める。

アリスは閃光の剣技で一味を切り裂き、タロウは大嵐の水魔法で吹き飛ばした。追い詰められた一味は撤退していった。


「やった、きれいさっぱりや」


タロウが言うと、アリスは村人に声をかけた。


「村の人達、避難していいのよ。ここは私達に任せて」


村人はタロウとアリスに感謝し、安全な場所へと逃げていった。

一方、黒の教団のアジトでは怒り心頭のゼノンが部下を懲らしめていた。


「無能ども! タロウをどうして捕まえられん!」


部下たちは土下座するが、ゼノンの怒りは収まらない。


「もう余の忍耐も限界だ。自分の手で生け捕るのだ!」


ゼノンは自らタロウを捕まえに行くことを決意した。その頃、タロウとアリスは村を後にしていた。


「キミ達がタロウか」


突然、険しい男の声が聞こえた。ゼノンだった。


「お前があの教団の頭目か!」


タロウが剣を抜く。


「ふっ、よく来た。お前らを生け捕って、力を奪うのだ!」


こうして、運命的なタロウとゼノンの対決が始まったのである。



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