第12話「天空の光」
タロウたちはゼノン討伐のため、ついに決戦の地に立っていた。ゼノンもまた、タロウへの執念を剥き出しにして迎え撃つ。
「ふふふ、さあ終わりだ。お前らの魂を奪う!」
ゼノンの放った闇の魔法が、仲間を蹴散らす。窮地に陥るタロウ。
「まだ終わらない。この魔法で...」
タロウは奥の手である天空の光を放つ。
「輝け――天空の光!」
空を裂く輝きがゼノンを打ちのめした。
「この力は...何だと!?」
ゼノンの装甲が吹き飛び、表情を歪ませる。
「仲間の絆が生んだ奇跡の力だ!」
天空の光を放ち続けるタロウに、ゼノンは敗北を認めざるを得なかった。
「くっ...! お前の力は予想外だった...!」
ゼノンはそう言い残し、姿をくらました。
こうして、タロウたちの勝利でこの戦いは終結を告げたのだった。
天空の光でゼノンを打ち負かしたタロウたち。しかし、ゼノンは命からがら逃亡した。
「逃したか...」
タロウは拳を握る。
アリスが
「大切なのはみんなが無事だということ」
と慰める。
一方ゼノンは、部下を懲らしめながら新たな計画を練っていた。
「次はタロウの弱点を突け。手段を選ばずにでも力を手に入れろ!」
ゼノンの命令で、部下の盗賊メルザが動き出す。
その頃、旅を続けるタロウたち。度重なる戦いに疲弊していた。
「ここでしばらく休息をとろう」
リードとガイアが賛同する。三人で温泉に入り、リフレッシュすることに。
「ふぅー」
湯船につかるタロウ。
その時、突然メルザが姿を現した。
「見つけたぞ、タロウ!お前の力を奪う!」
温泉場は大混乱に。タロウたちはメルザと対峙する羽目になってしまう。
新たな戦いの火蓋が切って落とされたのだった。
温泉で休息を取っていたタロウたちの前に、メルザが現れて襲撃を始めた。
湯船から飛び出し、慌てて戦闘態勢に入るタロウ。アリスとリードもメルザと対峙する。
「ゼノン様の命令だ。お前の力を奪うぞ!」
メルザの放った闇の矢を、アリスが剣で切り裂く。リードも反撃に転じる。
「返すつもりはないぞ!」
タロウが炎の魔法を放ち、メルザを追い詰める。
「くっ...まだ知らないお前の弱点があるはずだ」
メルザは姿を消したが、危険な言葉を残していった。
「弱点?なんだそれは...」
タロウは不安に思う。アリスが「私が守るから大丈夫。一緒に探していこう」と励ます。
リードも
「タロウを傷つける奴は許さない!」
と激昂する。
タロウは二人を見て、胸をなでおろした。仲間と共に、新たな謎に迫ることを決意した。




