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神の守護騎士  作者: 月岡
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2

 町の出口まで、ウベルトとゾグが見送りに来た。


「ゾグもエテルと一緒に戻りなさい。」


 ウベルトに言われ、ゾグは驚く。てっきり復旧作業に加わるものだとばかり思っていたからだ。


「君は新人だ。一通りの訓練を受けなければいけない。」

「わかりました……。」


 元々、研究の発端となったため連れてこられたわけだが、何の役にもたてず来た意味がない。しかしゾグは新人で、ものを言える立場ではないため、素直にそれを受け入れるしかない。

 ルクスたちを見送った後、王宮騎士団の1人が走ってくる。ゾグは特に何も思わずすれ違うが、ネロの名を呼ぶ声が聞こえ、振り向く。


「ネロ!」


 知り合いかと思い足を止めていたら、ウベルトに促されそれ以降話を聞くことはなかった。



「二度と呼び止めるなって言っただろ。」


 冷たく言い放つネロだが、クリスは気にしていない様子で話す。


「暇なときにでもまた会えないか?久しぶりに再開したんだし。」

「暇なときなんてあるのか?」

「いずれは落ち着く。」


 皮肉っぽく返すも、クリスは素直に答える。うんざりした顔で、ネロはルクスの肩を抱き、行こうと促す。クリスは引き止めようとした時、腰に何かがぶつかってきた。腰には子供がいたずらっぽく笑っている。


「しつこいと嫌われるよ?」

「空気読みなさいよ。」


 突然アレスとセーアが現れた。ネロは双子を睨む。


「っと、君たちどうしたんだい?」


 見知らぬ子供に困惑する。ルクスが双子にこちらに来るよう促す。


「すみません。教会で預かってる子たちなんです。」


 クリスは子供の耳が尖っていることに気付く。エルフだろうかと聞こうとしたが、被害者がエルフだと知っているため、これ以上は何も言えなかった。

 ネロは無言で背を向ける。続いてルクスと双子も歩き出す。


「また後で!」


 ネロは何の反応もしなかった。



「お兄さんカワイソー。」


 セーアがからかうようにネロに絡む。決して本心ではないが、何度も可哀想と言うため、ネロはセーアの頭に拳を落とした。


「痛い。」


 セーアは両手で頭を擦る。


「今度僕たちも一緒に連れてってよ。」

「だめ。もう少し大きくなってからね。」


 アレスの要望も、ルクスに軽くたしなめられるのだった。



 ネロたちの姿が見えなくなり、クリスも本来の業務に戻る。ブロウに戻ったことを伝える。


「すまないが、君に任務がある。」

「こんな時にですか?」


 王が行方不明で混乱する中、それ以上のことがあるのだろうかと疑問視する。しかしその任務内容を聞き、クリスは驚くのであった。


「先程の彼らを監視してほしい。」


 監視と言う言葉に、クリスは困惑するのだった。

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