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神の守護騎士  作者: 月岡
31/86

4

 3日と言うのもあっという間だ。再び訓練場へと立つゾグは、あの時とはまた違う緊張感を感じていた。

 今回はウベルトの姿は見えないが、エテルの他にゾグの見たことのない人がとなりにいる。ピアスが目立つ青年……ジュリアンだ。


 ゾグは以前の試験のようにリオスに頼み、再びエテルに自分の能力をやってみせる。以前よりもはるかに多くの魔力を放出している。まだぎこちなさが残るが、前回よりも自然にできている。


「まぁまぁじゃない?」

「前回よりはマシか……。」


 反応がイマイチでゾグは不安になる。


「合格だ。」

「はぇ?」


 思わず間抜けな声を出す。


「合格だ。及第点だがな。」


 反応から見て不合格だと思っていたが、予想外の展開にゾグは頭がついていかなかった。

 リオスとジェニは喜びながらゾグのもとへ走り寄る。


「やったー!」

「やりましたね、ゾグさん!」


 盛り上がる3人を、エテルは制する。


「静粛に!正式入団は来週から。それまではゆっくりしておけ。」

「新人は大変だよ〜。」


 悪戯に笑うジュリアンに少し不安を覚えつつも、合格をしみじみと感じるゾグだった。





 ノール国セヴルでは、国王の葬儀が行われていた。国民が大勢集まり涙する。しかしそれは表向きであり、離れた場所では陰口が聞こえる。教会に運ばれる棺の後ろには、王妃と息子たちが続く。


 第一王太子であるハンネスが別れの言葉を語る中、聖堂の隅でルクスはそれを静観していた。ハンネスの視線が一瞬こちらに向いたが、すぐに前を向く。


「父としても王としても、良い国王とは言えませんでした。ですが国を想っていた事は事実であり、常に悩んでいました。……もっとご教示いただきたかった。」


 ハンネスは涙ながらに語る。それにつられ、参列している人たちも涙する。



 ルクスは最後の別れに祈りを捧げる。神の元へ行けるよう、死者を弔う。


(何故、応えてくれないのですか……。)


 ルクスは祈りながら、悲しげな表情で天を仰ぐのだった。

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