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小芝居

作者: TNY

続編とかはないです!

登場人物

はじめ(男):平凡な高校生、特にこれといった特徴はないが...

しゅん(男):運動神経が良い、それなりにモテる

りょう(男):とても真面目、クラスの人から慕われている

かずま(男):暗い感じだが才能はとてもある、全然笑わない

ちはや(女):クラスで1番モテる、裏の顔がある

きらり(女):ムードメーカー的存在、友達が多い

あかね(女):劇部の部長、演技力はとてもある

ももか(女):天然で、何を言ってるかわからない

大人(男or女):お店で働いている、出番は少ないが話のキーキャラクター




※場所はあるお店で仲良い男子4人が話しているところから始まる

は:あーあ、最近つまんないんだよな、なんか面白いことないかな...

り:授業を聞いて知識を増やす、これが一番面白いんですよ!

か:バカ真面目は黙っとけ、ん?なんかしゅんいつもと違くないか?

し:え?特になんにもないけど...

は:隠し事あるんなら話してよ!相談にも乗るしさ!

し:......

大:こちらコーヒーになります

し:あれ?コーヒーなんて頼んだっけ、まあいいや、いただきます

(飲んだ瞬間しゅんの様子が変になる)

し:みんなよく聞いてくれ、俺はなちはやと付き合うことになったんだ!あ、口が滑った、やっちゃったよ...

か:やっぱな、隠し事してやがった

り:とうとうcoカミングアウトしましたか...

は:まじか!でも、なんで急に教えたんだ?

し:いや、知らない間に口が滑って...このコーヒーのせい?いや、そんなわけないか、まあ言ってしまったものはしょうがない、実は相談があって...

は:相談なら乗るぜ!俺ら親友だもんな!

り:友達の相談に乗らないわけないでしょう!

か:めんどくせ、まあお前の悩みなら聞いてやってもいいが

し:ちょうど一週間後、ここでちはやも一緒にお前らに付き合ってることを報告するんだけど、その時に芝居をしてほしいんだ!

ちはやは俺が相談してるとかなんも知らないから今初めて知りましたみたいな演技をしてほしい、そのためにこれを...

(しゅんがよくわからない冊子を3人に配る)

り:なんですかこれは?ってか演技力ないですよ?

は:なるほどな、演技をしてくれってことか、でもな普通にやるんじゃつまらない、なんか面白くしないか?

か:じゃあ、ゲーム方式にするか、この台本一人用になってるしこの一人になるために競走しようぜ!報告会の前日にオーディションをする、そこで一番うまかったやつがこの役をやる

は:面白そうだな!だけど僕演技力ないわ...しかも自力でどーやっていいかわかんないし...

か:なら誰かにお願いして師匠になってもらい指導してもらうとか!

し:ちょ、ちょまて、お前ほかの男子にもこのこと教えんのか?やめてくれよ、広まるのやなんだよ...

か:まあ、そうだよな、なら女子には?

し:それは良い。

り:いや、なんでだよ笑

か:なら決まりだな!それぞれ1人ずつ信用できる女子に師匠になってもらって指導をしてもらう!

り:え、本気?女子は無理、まじで話せない、ほんとに無理だって!!

は:面白そう!決定だな!

り:お前人の話を聞けや!!

し:ほんとみんなありがとう!!

り:しょ、しょーがないか...

は:じゃ、今日はこれで解散な!次の集合は報告会前日!

か、し、り:おう!

(4人がいなくなる)

大:薬入りのコーヒーを飲ませたらまさかこんな面白い話が聞けるなんて!ちはやちゃんどんな子なのかな、ん?ちはや?なんか聞き覚えが...あと、あのはじめくんって子も見覚えが...気のせいかな...まあそんなことはおいといてこの話を楽しもうじゃないか笑マスター!一週間後オールで入れてください!!

(暗転)

は:師匠誰にお願いしようかな...でもそんなに女子の知り合い多いわけでもないんだよな

(あかねとすれ違う)

は:あ、あかね!今日は劇の練習ないのか?

あ:あ!ぼんじりくん!うん!ないよ!

は:そうなんだね!ってか、なんでぼんじりなの笑

あ:なにもないということを究極に極めた男!それがあんたなのよ!私はあんたの全てを知ってるのよ!

は:いや、だからなんでぼんじりなの笑ってかあかねもしかして変態...

あ:え、わかんないの?ぼんじんくん!だからぼんじりくん!ってか変態じゃないからね!

は:いや、どーやったらそう変換するの笑

(心の声)ん、まてよ、この状況は絶好のチャンス!あかねは演技力あるし師匠に適している!

は:あ、あのさ...

あ:なにぼんじりくん?

は:実はこういうことがあって...

あ:なるほどね、で私に師匠をしてほしいと?

は:はい、そーです...

あ:その話乗った!面白そうね!ただやるからには絶対に勝つからね?ぼんじりくん!

は:よろしくお願いします!あと、呼び方変えよ?

あ:ぼんじりくんはぼんじりくんなの!

は:はぁ...

(暗転)

り:どーしよう...女子に師匠になってもらえって正気かよ、話したことある女子全然いないよ!あ、もしかしたらクラスのムードメーカーきらりならいけるかも!

(きらりを呼び出す)

き:どーしたの?もしかして恋に目覚めちゃったの?笑あんなに奥手なのに??笑

り:やめてよ、そんなんじゃないから!!

き:じゃあなんで呼び出したの?

り:いや、実はこういうことがあって...

き:まさかあんたみたいな真面目な人がこんなお願いをしてくるとはね...まあいいわ、師匠になってあげる、でも私そこまで演技力ないわよ?

り:ありがとう!じゃあ、今日から毎日練習ね!

き:いや、そんなに多くは無理...

(暗転)

か:さて、面白くするために言ったはいいがどーするか...特に頼る女子いないんよな

も:ぴーぽぴーぽーぱぴぷぺぽ!あなた、悩みがあるわね!

か:あ、ももかか、天然っぷりは相変わらずだな笑

も:天然とか言わないの!今パトロールしてただけだもん!

か:いや、それ普通じゃないから笑あ、そうだ、ももか演技に興味はあるか?

も:なにそれー、おいしいの?

か:それを本気で言ってるから怖いよな笑まあ、詳しく説明するとだな...

も:へー、なんか面白そう!私ならいいよ!やる!

か:ほんとか?それは助かる!

も:じゃ、まだパトロール残ってるから!ぴーぽぴーぽーぱぴぷぺぽ!

か:ほんとに師匠できんのかな...

(暗転)

(ここからは三箇所違うスペースがあってスポットライトがそれぞれを照らす)

あ:じゃあぼんじりくん!指導始めるわよ!

は:はい、お願いします!まずはここのセリフから...

あ:いや、それより最初は発声が大事なの!発声しないと意味ないの!

は:え、地味なの嫌い...

あ:そんなこと言わない!はい、やるよぼんじりくん!

は:わ、分かりましたよ...あいうえお...

(スポットライト動かす)

き:じゃあ、まず感想言わせてもらうね、あくまで会話だからそんなに大げさにしなくていいと思う!自然体で!あと...ってさっきから何書いてるの?

り:いや、せっかくのアドバイスなので全部メモってるんです!

き:いや、そんなメモんなくていいから笑頭で記憶してよ笑

り:僕一日で忘れちゃうんで!

き:え、そーなの?真面目くんにそんな事情があったなんて...聞いてごめんね!そういうことならメモとって!

り:いや、嘘です!

き:え、嘘なの?

り:はい!別に障害なんてありません!

き:ほんとに騙されたわ笑りょうくん演技力あるじゃん!

り:なるほど!じゃあ次からこういう感じのをいっぱい挟んでいきますね!

き:それはうっとうしいからやめて...

(スポットライト動かす)

も:はーい、ご指導のお時間だよ!それ魔法の呪文!

か:なんなんだよそれは笑この前は警察なのに今日は魔法使いか?

も:私ずっと魔法使いよ!魔法得意なんだから!

か:こいつ、本気の目してやがる...でもちょっと面白いかも笑(クスッと笑う)

も:あ!かっちゃんが笑った!笑った方が絶対いいよ!

か:なるほど、確かに笑顔は重要か...ありがとな、ん?かっちゃん?お前いつからその呼び方になった?

も:今からー!かっちゃん!かっちゃん!...

か:やめてくれ、恥ずかしいじゃないか笑

も:恥ずかしがるかっちゃんも面白い!!

か:う...こいつ天然だと思ってたけど完全に振り回されてしまってる...

(次の日)

し:おーはじめ!特訓はどーだ?

は:あかねがさ、ガチになってて、ついていくのでやっとだよ...

発声練習とか楽しくないし...

し:そりゃあかねだもんな笑師匠にした相手間違えたんじゃないのか?笑

は:でも、おかげでそれなりにはなってきたよ!

し:さすがあかねといったところだね!

(そこにりょうが合流)

り:おー、はじめとしゅんじゃないか!二人で何してたんだい?

し:おー!りょうじゃないか!いや、たまたまそこで会ったから話してたんだよ、りょうは特訓どーだい?

り:毎日練習に付き合ってもらってて、ほんとに助かってる!きらり結構アドバイスしっかりしてるし、ほら!(メモ帳を見せる)

は:お前の師匠きらりなのか!まあ、ムードメーカーくらいにしか話しかける勇気ないもんな笑

し:さすが真面目、そのメモ帳はお前って感じだな

(そこにかずまも合流)

か:お!みんなそろってんじゃねーか!

し:かずまじゃん!ん?少し明るくなった?

か:師匠の影響かな笑(クスッと笑う)

は:あのかずまが笑った!?師匠誰だよ!

か:ももかだよ笑

り:あの、天然を極めていて話していても何を言ってるかわからず不思議な存在の?ってかお前らそんな接点あったか?

か:的確な説明だな笑んー、そんなではなかったけど正直誰でもよかったからお願いした

は:決め方ざっつ笑

か:でもももかに頼んで良かったと思うよ、僕とは全然違うから

し:そーだね!逆にいつもと違って気持ち悪い...笑

は:お、そこに!

(ちはやが現れる)

ち:そこの四人組いっつも一緒にいるね!仲良しグループとか憧れ!

し:いや、お前いっつも周りに誰かいるじゃん笑

ち:そんなわけないじゃん!ほんとに仲良しな人はそう簡単に作れるものじゃないのよ?あ、よばれた!ごめんまたね!

は:はあ、お前の彼女さん人気者だな笑

し:やめろよ、誰が聞いてるかわかんないんだぞ!?

は:大丈夫だよ、多少なら笑

し:ほんとに気をつけてよ?

は:はいはい、わかってるって、あ、もうそろそろ特訓の時間だ

り、か:俺も!

し:みんな大変だね、ほんとにありがとう!

は:いいんだって、俺ら親友だろ?遅刻しちゃうとやばいからそろそろいくね、じゃあまた!

(暗転)

※そして、報告会前日

し:とうとう、オーディション日だな、みんな特訓の成果はどーだ?

は:それなりの仕上がりだよ!

り:アドバイスは全て頭に入れてる!

か:まあ、明るくはなったかな

し:みんなそれなりに自信があるんだな、それじゃあ始めよう!と言いたいところなんだが...どーして師匠達も?

あ:ぼんじりくんの成果を生で見たいからね!

き:そりゃ師匠なんだから見るに決まってんじゃん!

も:こちらスパイ、オーディション会場に潜入している...

し:ごめんごめん、それじゃあ始めよう!まずははじめからここの場面を読んで!

は:わかった!え、何を聞かされるの怖い怖い怖い、ってかなんなのこの雰囲気まじで無理なんだけど!?

し:ありがとうございました!なかなかの演技だったのでは?

あ:そーね、ぼんじりくんにしてはなかなかだったわ

は:いや、褒めてくれるのは嬉しいけど...なんでここの場面?

し:一番感情込めれるでしょ?

は:んー、ちょっとよくわからないけど...

し:はい、じゃあ次!りょうお願い!

り:わかった!え、何を聞かされるの怖い怖い怖い怖い怖い、ってかなんなんこの雰囲気まじで無理だよ...

し:ありがとうございました、きらりさん講評をどーぞ!

き:んー、感情込めすぎかな?演技っぽすぎるっていうか、普通に怖い

り:緊張のあまり...反省文を書かなければ!

し:いや、そこまではいいよ笑お疲れ様!では最後はかずまどーぞ!

か:わかった!え、何を聞かされるの怖い怖い怖い...

も:かっちゃんが怖がってる、犯人は一体誰なんだ??

か:おい、勝手に割り込むなよ!!

し:途中で止まっちゃったので失格ですね...

も:ごめん!演技だったのね!かっちゃん許して...

か:まあ、いいよ、別にどっちでも良かったから

し:というわけで代表ははじめくんに決定しました!

は:よっしゃー!!勝った感じはしないけど...

し:せっかくほかの人も手伝ってくれたのでエキストラとして手伝ってくれませんか?

り:もちろんそのつもりに決まってるではないか!

き:え、じゃあ私もー

か:やってもいいかな...

も:私はかっちゃんのボディガードだー!!

し:あかねは?

あ:まあ、私もやってもいいよ

し:それじゃあみんな明日はよろしくね!

は、り、か、あ、き、も:うん!

(暗転)

※そして報告会当日

し:みんな準備はOK?

は、り、か、あ、き、も:OK!

し:はじめ、台本はちゃんと覚えてるか?

は:任せて!成功させよう!

し:それは頼もしいな!あ、ちはやがもうすぐ着くって!

(ちはやが来る)

は:ん?なんでちはやがここに?

ち:実は話があってね!

は:話ってなんだよ?しゅん特に何も話してなかったけど...

し:今日は話のためにわざわざ来てもらったんだよ!

は:え、何を聞かされるの怖い怖い怖い、ってかなんなのこの雰囲気まじで無理なんだけど!?

大:やってんな

は:やってんなってなんだよ、ってか店員さんがつっこまないでよ

し:よし、上手くいってる!

は:上手くいってるってなんだよ、まじ意味わかんないわ...

ち:それでね、実は私としゅんは付き合うことになりました!

は:え、いつから?

し:2週間前とかそのくらいかな!

は:まじかよ、もっと早く教えてよ...とりあえずおめでとな!

ち、し:ありがと!!

(その場の雰囲気がなんともいえない感じになる)

か:あー、もうがまんできねぇ、これいつまで続くんだよ!?

ち:え、なんでみんないるの??

か:実はな、ここにいる人達はみんなお前としゅんが付き合ってること知ってたんだよ、はじめもそう、サプライズされるとわかっていながら必死に演技してたんだよ

り:おい、なにしてんだよ...計画が台無しじゃないか!

か:ってかさ、普通に祝えばいいじゃん!わざわざ知らないふりする必要あるかよ!

り:その話今更する?

あ:いや、でも確かにそーよね、みんなでお祝いすればいいじゃない!

は:言われてみればそうだな、では改めて!

は、り、か、あ、き、も:おめでとう!!

ち:ほんとうにありがとう!!

し:僕は幸せ者だ!!

大:あ!思い出した!!そーだよ、なんでこれまで忘れてたんだよ!

(みんなが店員の方を見る)

し:どーかされたんですか?急に大声を出して

大:はじめくん!君、1か月前くらいにこの店でちはやちゃんに告白してOKもらってたよね?だからはじめくんの顔を見たことあったし、ちはやちゃんの名前聞いたことあったんだ!

し、り、か、あ、き、も:えっ!!??

※END

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