表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/5

.4


ふあー。

よく寝た。

やっぱりいいね。

心ゆくまで惰眠をむさぼれるのは。

自由の象徴だね。


えーと?

ステータスを見て、寝たんだっけ?

もっかい見るか。


〰️〰️〰️〰️〰️


種族名

 脱兎


Lv.

 1


スキル

 脱兎 念話 五感強化 鑑定 亜空間 睡眠耐性

 植物之指揮者(プラントアクター)


称号

 転生者

 森之賢者

 惰眠者(ネムルモノ)


〰️〰️〰️〰️〰️


ん?

増えた?

気のせいか。

きっとそうだ。


ふむ。

だいたい、親兎から聞いていた通りの内容だな。


脱兎は、逃げ足が速くなる。

念話は、認識した相手と会話ができる。

五感強化は、五感が強化される。

但し、長くなればなるほど頭痛が酷くなる。

鑑定は、視界に入ったモノならなんでも鑑定できる。

但し、漠然としたモノ~例えば空気~なんかを鑑定すると、とんでもない量の情報が頭に直接入っきて気絶する。

亜空間は、どこかに繋がっている。


これらは何処まで正しいのだろうか。

鑑定、は使えない。

使い方がわからない。


使えるのが、念話と五感強化。

なんか、こう。

本能的なナニカが働いているんだろうか。

呼吸するような感覚で発動できる。


まずは脱兎か。

脱兎はいざと云うときとっさに使えないと死ぬから今のうちに確認も兼ねて走ってみるか。


『脱兎!』


・・・。


おや。

ま、まあ。走ろう。



タタタタッ。

深緑の森を茶色の疾風が駆け抜ける。

ヒュルヒュルと風を切り、揺れる葉を置き去りにして。

若き兎は先へと駆ける。

前へ、前へ。

ずっと前まで。

突き当たりにあるのは、果たしてーーー



スピードが上がった気がしない。

逃げ足が速くなるって、まさか。

ただ走るのが速くなるわけじゃなくて、本当に敵か何かから逃げる時だけに発動するのか!?


そんなの、そんなの・・・・・


知りようがないじゃないか!!!

この森には私達兎と小鳥位しかいないんだぞ!!

敵なんてどこにいるんだ!!


べっつにい?

久しぶりに本気で走って楽しかったけど?

走りすぎてテンション高めですけど?


ああ、自由って素晴らしいなあ!!

誰に強制されたわけじゃないのに、本気で走ったり。

疲れて眠気が襲っててきたら、所構わず眠れたり。

明日は何しようかなあ。

 

zzz・・・。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ