アトリボット
気づくと暗く湿った場所にいた。壁面についてある鉱石が輝き、僅かだが視界は確保できている。
「ヴェルト・ロヴォルツィオ・トーデス...」
頭に浮かんだ言葉を読み上げ、自分の名前だと認識できた。だが、それ以外の記憶は全く存在しない。識字と発音が備わっていることに一先ず安心した。
寝ていた身体を起こすと、自分の胴体が見える。華奢な体つきで、皮膚は白く透き通り、身長は170程度だ。二度ほど掌を開閉したが、違和感は無い。視線を辺りに巡らせると、広い祠のような場所の中心部にある石の台座に寝ていることがわかった。音がよく響き、着ている服の擦れる音が少し残る。
「ん......?」
足元に違和感を感じ、注意を向ける。
すると、その場にはしっかりとした掘りで三文字がえぐられていた。
「“生きろ”......?」
様々な仲間と出会いながら、「生きろ」に託されたメッセージを全ての属性の頂点に立つ力、「宇宙属性」を用いながら受け取って行く。
「ヴェルト・ロヴォルツィオ・トーデス...」
頭に浮かんだ言葉を読み上げ、自分の名前だと認識できた。だが、それ以外の記憶は全く存在しない。識字と発音が備わっていることに一先ず安心した。
寝ていた身体を起こすと、自分の胴体が見える。華奢な体つきで、皮膚は白く透き通り、身長は170程度だ。二度ほど掌を開閉したが、違和感は無い。視線を辺りに巡らせると、広い祠のような場所の中心部にある石の台座に寝ていることがわかった。音がよく響き、着ている服の擦れる音が少し残る。
「ん......?」
足元に違和感を感じ、注意を向ける。
すると、その場にはしっかりとした掘りで三文字がえぐられていた。
「“生きろ”......?」
様々な仲間と出会いながら、「生きろ」に託されたメッセージを全ての属性の頂点に立つ力、「宇宙属性」を用いながら受け取って行く。
失われたはずの宇宙属性
2018/12/12 07:00