目覚め
寝室から出て廊下に出て私は朝起きてすぐの散歩をするために玄関に向かう。
私の目にはっきりと映ったのは、玄関の大広間に出た瞬間四つんばいで立っていたルミナスエルだった。ふと自然に私は、「なぜここにルミがいるの!」と言ってしまった。
ほんとに何でここにいるかわからないわ。とりあえずルミを急いで部屋に連れていくしかないわね。
ルミの部屋にはアリアがいたはずなのよね、まずはルミが落ち着いてから問う事としようかしら。
そんな事を考えていると、部屋についてしまったわ。
部屋ではアリアがすっかり慌てた様子で、ルミを探しているようだった。
「アリア、ルミならここよ。揺りかごで寝かせてあげて。あと主人を呼んで頂戴。」
「奥様、、、わかりました。」
まずは、夫の魔法でどうして玄関にルミが玄関にいたかを調べてもらわなくては、もしかしたら賊の仕業かもしれません。
「どうしたリナ、こんな朝早くに呼び出して」
「実は、朝の散歩しようと庭に出ようと思って部屋を出たら、玄関にルミがいたのですわ。」
「それで、僕の魔法でなぜそうなったかを確かめようというわけだね。いいよ、それでもし賊の仕業だったらそいつらには僕が直々に手を下してあげるよ。公爵家の当主に喧嘩を売るとどうなるのか教えてあげなければ。」
あなたったら顔は笑っていても目が笑っていませんわ。
もし賊だったら私もそうするでしょうけど、
「サーチ・クルー」なにか起こった時の一部始終をみれる、という魔法である
さすがにガムルも驚く結果であった。
そこで見えたのは、間違えなくルミ自身で四つんばいになって階段を下っていたからだ。
「リナ驚くなよ?ルミ自身がひとりで玄関までいったんだ!すごいだろ?!」
そう、ルミの父ガムルは度が過ぎるほどの親バカなのである。
「ほんとなの?!これはみんなで祝わないといけないですわね。アリア、今回の事は不問とします。料理人に家族パーティーの用意をさせなさい。」
アリアは笑顔で頷き部屋を後にした。リナとガムルは笑顔でルミの顔を見つめていると。
ルミがやっと、目を覚ますのであった。




