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色を司りし者  作者: 彩 豊
第2色 青の国 第一章 白黒牛人を助けし者達
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2-1-5(第77話) 入浴後の彩人達

今週も投稿したいと思います。


「お風呂、空きましたよー」

「…ん♪いい湯だった♪」

「久々のお風呂でした!」

「ぶぅ~。お兄ちゃんと入りたかったのに…」

「大変いい湯でございました」


 俺はみんなが来る前に修行(という名の試作)に使っていた道具をアイテムボックスにしまう。ちなみに鼻血が出てしまったので、予め拭いてある。

 何故鼻血が出たのかって?

 だって、男の子だもん。

 …察してください…。

 だが、風呂上がりの女性はいつも以上に色気というか、艶めかしさを感じる。

 肌と髪がくっついているのもそうだが、普段髪を結っている人が髪を下している姿は心にグッとくるものがある。

 そんなことばっか考えているから鼻血が出たんだろうな。

 煩悩退散煩悩退散。


「それじゃ俺も入ってくるか」


 俺はタオルを手に持ち、風呂に向かう。


「お兄ちゃん!やっぱりルリと…!」

「「「ルリちゃん???」」」

「!!?わ、わかったよ、お姉ちゃん…」

「それではご主人様、私はここで監視を…」

「「「貴方もよ???」」」

「!!?か、かしこまりました!」


 そう言って、ルリ、クリム、リーフはルリと牛人を連れて風呂場を後にした。

 なんか不思議な力関係が生まれつつあるな。

 これはこれでいいのか?

 …ま、女子には女子にしかわからないことがあるのだろう。

 それにしても、あの3人はすごいオーラか何かが出ていた気がする。

 あれには逆らえないな。俺も何度やられたことか。

 俺は少し前の俺と今のルリ、牛人の様子を重ねながら、その場を後にした。

 ちなみにラッキースケベはありませんでした。

 ちょっと見てみたかったですな。



「ふぅ~。いい湯だった~♪」


 今回のお湯は、温泉みたいに効能等は一切無いが、疲れが取れるな。

 家みたいにリラックスはできないが、いい気分だった。

 …ついでに性欲処理もしておいたし。

 俺は形成した浴槽を緑魔法でただの土にしてから、みんなの元へ戻る。


「よ♪」

「「「おかえりなさい」」」

「…おかえり…」

「ご、ご苦労様です。た、タオルをどうぞ」

「お、悪いな」

「い、いえ。そんなことは…ないです」


 3人はいつも通りなのだが、ルリはすねていた。

 そんなに俺と一緒に入りたかったのか?

 あと、牛人が少し震えていた。

 風邪ひいてなきゃいいが、大丈夫かな?

 ん?


「みんな、まだ髪が完全に乾ききっていないじゃないか!」


 そう、髪にちょくちょく水滴があるのだ。

 それでは風邪をひくおそれがある。

 昼はちょうどいい気温だったが、夜はまだ肌寒い。

 きっとこのままでは風邪をひいてしまうだろう。


「ほら、みんなこっちに来い。俺が髪を乾かすよ」

「…どうやって?」

「そうです!赤魔法で髪の温度を上げてもダメですよ!」

「緑魔法で風は出せますが、そのままだと風邪をひいてしまいますよ?」

「だからこれで乾かすんだよ、【ドライヤー(温風)】!」

ドライヤー(温風)】。この魔法は俺が自分の髪を乾かすためだけに創った魔法だ。

 正直、髪を乾かす以外の用途が全く思いつかないが、お風呂に欠かせない魔法だと思う。

 この温かい風が気持ちいい。

 俺は【ドライヤー(温風)】で発生した温風をみんなの髪に当てる。

 すると、みんなの髪がユラユラと揺れ始めた。


「こ、この風はいいですね」

「…ん♪」

「ほとんど自然乾燥させるしかないと思っていたのに…。この魔法、すごい!」

「気持ちいいよ~♪」

「ありがとうございます、ご主人様」

「別にいいよ。風邪ひかれたらいやだし」


 実はそれは仮の理由である。

 本当は、みんなの湯上がり姿が見れたことで、目の保養になったからそのお礼だ、なんて言えない。

 そんなこと言ったらなにされるかわかったものじゃない。

俺はみんなの髪を乾かしながら、この幸せな時間を楽しんだ。

まだ、戦闘は行いません。

引き続き、牛人も名前、募集しています。

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