2-1-1(第73話) 追われる???
今週から「第2色 青の国」が始まります
「はぁ、はぁ、はぁ…」
僕はとある人達から必死に逃げていた。
頼みの魔力もほとんど無い。
行く当てもない。
僕を助けてくれる人も心当たりが無い。
「ちぃ!まだ見つからねぇのか?」
「くそ!どこ行きやがった!?」
「ああ。確かこっち方面に逃げてきたと思っていたんだがな…」
「しょうがねぇ。このまま捜索を続けろ。捕まえたら、わかっているよな?」
「「「おお!!!」」」
…どうやら、まだ僕のことを追ってくるみたいだ。
まだ諦めないのか。
僕のことなんか放っておいてほしいのに!
だが、あいつらに捕まるわけにもいかない!
逃げなきゃ!
そう考え、僕はまたあいつらがいる方向と逆方向に向かって駆け出す。
まだ見知らぬ人を求め、駆け出した。
「…はぁ、はぁ、はぁ…。ここまで逃げれば、ひとまずは、大丈夫かな?」
僕は周りを警戒する。
…どうやら、周りに人はいないみたいだ。
「ふぅ」
僕は近くにある切り株に座る。
今更だが、自分の体も相当疲労しているみたいだ。足や手の震えを感じた。でもそれは疲労だけのせいじゃないだろう。おそらく、
「あいつらに捕まったら…」
ブルルッ!
体が急に震えだす。
そりゃそうだ。捕まったら、二度と普通の生活ができなくなるだろう。
例えば…。
「ヒィ!?」
考えただけでも恐ろしい。
「非常食でも食べるか」
僕はあらかじめ持っておいた魚の干物をかじる。
僕が住んでいた国では、魚の干物がよく食べられていた。
「これで最後か…」
僕の身分上、なかなか外に出させてもらえなかったので、食べられる草を見分けたり、魔獣を解体して、焼いて食ったりすることができない。
だが今回はできるできないについて考えている余裕はない。
今僕が食べている魚の干物がこれで最後だからだ。
なので、食料を現地調達する必要もある。
「これからどうするか…」
今後のことを考えると、1人で逃げ切るとはとても思えない。だから、誰かの保護下に置かれた方がいいと思う。だが、
「そこまで信頼できる相手がいないんだよねぇ…」
なので、何をどうすればいいのかわからないのだ。
といっても、今はもう夜で周りも暗い。
下手にあいつらも動けないだろう。
「今のうちに仮眠して、明け方に動こう」
そう決意して、僕は眠る。
まだこの者に希望の色は見えない…。
今回の題名に「???」???がありますが、そこは人の名前が入ります。
と言っても、今回登場してきた者(追われている方)の名前はまだ出てきていないのでそう書くことしかできませんが…。もしわかりずらいのであれば言ってもらえると助かります。




