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色を司りし者  作者: 彩 豊
第三章 桃色脳であるエン公爵との決闘
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1-3-11(第61話) 兄として…。

今週で、決闘編を完結させたいと思います。

「や、やった……」

「良かったよ、お兄ちゃん…」


 俺はしりもちをつき、ルリは地面に寝転がった。

 さっきまであった暑さもない。

 俺は…あの赤魔法最強魔法【蒼月】に勝ったんだ!

 

「認めん…。私は認めんぞぉ!平民!!」


 だが、まだ勝負を諦めていない男がいる。


「来い、平民!貴様とサシで勝負だ!!」


 ブラッド=エン公爵だ。

 

「えぇ…。もうあんたらの負けでしょう?」

「ええいだまれだまれぇ!貴様がイカサマしたのはわかりきっている!だからあの魔法も止められたのだ!それもこれまでだ。私自らが貴様に引導を渡してやる!」


 そう言うやいなや、腰に差していた剣を手に取り、俺に突進してきた。

 まじか。お前まじか。俺今、しりもちついてて動けないんだけど…。

 俺は近くに魔法を使う前に腰に差しておいた剣を手にする。


(思った以上に手に力が…。これじゃ…)


 俺は自分が思っていた以上に力の消耗が激しいとわかったところで、公爵はすぐ目の前まで来ていた。


「平民よ、しねぇぇぇ!!」

(万事休すか!?)


 がきぃぃぃん!

 

 突如、金属同士がぶつかりあう音が響く。


「しゃー♪」

「間に合ったよ、お兄ちゃん…」


 ルリが使役していた蛇が自分の歯で公爵の剣を受け止めていた。


 畜生。

 女の子に助けてもらうなんて、俺は何て情けない男なんだ。

 このままじゃ、カッコ悪いじゃねぇか。

 消耗している?もう立ち上がれない?

 くそったれが!

 そんな理由で、ルリに、妹に助けてもらうなんて、そんなの、


「兄として、失格じゃねぇか!!」


 俺は剣を持ち、立ち上がる。

 いつもより、剣が重い。

 剣だけじゃなく、体も重い。

 だが、だからといって、疲労しているルリに助けてもらう理由にはならない。

 ここは兄として、男として、


「意地を見せてやる!」


 さぁ、決着付けようじゃないか、ブラッド=エン公爵!


 エン公爵が俺に向かって剣を振り下ろす。

 だが、


(こんな速さじゃ、あの魔王にだって勝てやしねぇぞ!)


 俺はその剣撃をかわし、公爵の両足を切りつける。


「ぐあああ!?」


 公爵は膝から崩れおちる。

 それでも俺は油断せず、崩れ落ちた公爵の出方をうかがう。

 …。

 ……。

 ………。

 だが、いくら待っても、血の池が広がるだけだ。

 え?もしかして、あれで終わり?

 俺はいまだ呆然としている審判、リゼを見る。

 これで決着はついたのか?と聞こうとしたのだが、


「……はっ!?しょ、勝者、アヤト!!」


 どうやらこれでも勝敗はつけるらしい。

 …なんかあっけなかったな。

 俺はまたしりもちをつく。

 そしてそのまま地面に寝転がる


「「「アヤト((さん))!!!」」」


 イブ、クリム王女、リーフさんが俺の元に駆けつける。

 対して集まっていた貴族達は唖然としている。

 スレッド国王はうんうんとうなずいていた。

 あいつめ。


「…アヤト、大丈夫?」

「アヤトさん!すごいです!本当に…」


 クリム王女は涙を流していた。

 だが、俺の意識は朦朧としている。

 やばい。もう…。


「アヤトさん。後は私達に任せてくださいね?」


 頭に柔らかい感触がしたと思ったら、そこで俺の意識が無くなった。


「お兄ちゃん、お疲れ様…」


 匍匐前進をし、アヤトの元に来たルリもアヤトの手に触れた時点で意識を失う。

一応、決着はつきました。彩人の勝利という結果で。

でもこれで終わりではありません。何せ…。

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