表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色を司りし者  作者: 彩 豊
第1色 赤の国 第一章 暗黒色を纏いし者
6/536

1-1-2(第6話) 初依頼

 ギルドはランク制で、順に緑、赤、青、黄、白、黒の順だ。何故この順番なのか聞いてみると、赤魔法から順に使える人が少なるからとのことらしい。黒魔法をつかえる人って少ないんだなぁ。

また、狩ってきた魔獣は素材として買い取ってくれる。盗賊、犯罪者以外の人殺しは禁止で、もしすると、奴隷に堕とされる。受付の人への暴行も禁止らしい。冒険者は貴族だろうが平民だろうが関係なくなれる。だが、白から黒へのランクアップ時に、簡単な模擬試験を行うとのこと。大体こんな感じだ。


「以上が、当ギルドのご利用方法ですが、何か質問はありますか?」

「それじゃ、簡単な依頼と、近辺に出現する魔獣の情報が欲しいのですが」

「それでしたら、少々お待ちください。」


 そう言って、エルフさんは奥の方へ行った。

 すると、ぺらっぺらの紙と、辞書のように厚い紙束を持ってきた。


「こちらになります」


 ぺらっぺらの紙は依頼書だろうが、その分厚い紙束はなんだ!?


「その分厚い紙束はもしかして・・・」

「ええ。あなた様が頼んだ魔獣の情報です」


 いや、そんな輝かしい笑顔で言われても。


「えっと、この近辺にはそんなに魔獣の種類が多いのですか?」

「いえ。この近辺は3種類ですが、稀にあの毒の森に行く馬鹿がいるものでして。その毒の森に関する情報、もとい魔獣の情報も一緒に書かれてあります」

「毒の森?」

「あれ、知らないのですか?この近辺にあるあの深い森です」

「その毒の森には、どんな魔獣が出現するんですか?」

「あぁ。それなら、毒を持った猪や熊などです。確かこの中に・・・あった。これです」


 どれどれ。って、俺が散々倒したやつじゃないか!


「どうしたのですか?まさかあの毒の森に行きたいとか言わないでくださいね?」

「は、はい。わかりました」

「それでは、依頼内容を説明致します」


~~~依頼~~~

・ゴブリンの討伐

・報酬 1匹につき500円

・提出部位 右耳

・死体の状態によって、買取可

~~~依頼~~~


 なるほど。こういう感じで依頼を受けられんだな。


「じゃあ、この依頼を受けます」

「わかりました。どうか無理のないようにいってらっしゃいませ」


 なんかメイドさんに送られるおぼっちゃまの気分だぜ。


「あ、そういえば」

「どうしました?」

「武器や防具の方は大丈夫なのですか?」


 ・・・。すっかり忘れていた!どんな装備があるか見に行こう。

「指摘ありがとうございます。さっそく行ってみます」

「わかりました。くれぐれも死なないようにして下さい」


 そう言われて俺はギルドを後にした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ