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色を司りし者  作者: 彩 豊
第7色 無の国 第一章 虹無対戦
512/546

7-1-22(第511話) 虹無対戦~魔の国編その2~

 魔の国。

 その魔の国にある森の、その奥に俺はいる。

「・・・やっぱホットケーキは最高だな」

 俺はホットケーキを食べながら、魔獣共の動向を窺っていた。

「魔獣は・・・ゴブリンがほとんどっぽいな。後は・・・スケルトンか」

 骨同士がぶつかり合い、周囲に音が広がっていく。その音がうるさいから、俺が多少騒いでもばれないだろう。試しに、キュウリみたいな野菜を食べてもばれないかどうか検証してみたい。が、今はそんな検証をしている余裕などない。

(まずは魔獣共の数を減らそう。)

 魔法は、イブの魔法を借りよう。

(・・・よし)

 まだ魔獣共に俺の存在はばれていないようだ。今なら奇襲が出来る。

(いくぞ!)

「【破滅光線(デストロイレーザー)】!」

 俺は【破滅光線(デストロイレーザー)】を魔獣の軍勢に向けて思いっきり放つ。

(これで少しでも魔獣の数が減ってくれたらいいな。出来れば全滅してくれていると最高なのだが・・・)

 そんな期待をしていたのだが、その期待はすぐに打ち砕かれる。

(まぁ、現実はそう甘くないわな)

 近くにいたゴブリン共は倒れていたが、俺から離れたところにいたゴブリン共は無事だった。スケルトンに至っては、ほとんどやられていなさそうだ。

「さて、ここからが始まりだ」

 俺はアイテムブレスレットからホットケーキを取り出し、口に押し込む。

「さぁ、もっとくらいな!」

 そして、【破滅光線(デストロイレーザー)】を連発し、魔獣共の数をどんどん減らす。魔獣共は俺の【破滅光線(デストロイレーザー)】をくらい、どんどん倒れていく。

(それにしても数が多いな。食料はどのように調達して・・・え?)

 食料問題について考えていたら、続々とオークが出てきた。

 様々なライトノベルに登場してくる、豚みたいな顔をした人型の魔獣だ。その魔獣が今、ゴブリン共の死体を食い始める。

(!?共食いかよ!!??)

 いや、共食いとは違うか。

 ゴブリンとオークは別種族。オークからすれば、ゴブリンは単なる食料、ということか。俺達人間が牛や豚の肉を食べるように。

 俺は食事中のオーガに対し、【黒色気】を発動してから一瞬で近づき、首を切り取る。

「悪いが、食事が終わるまで待つほど、俺は呑気で礼儀正しい紳士じゃないんでね」

 倒れていくオーガ共を見て、俺は独り言を言うように言葉をこぼす。

「さて、次はお前らの番だ」

 心なしか、ゴブリン共が後退したような気がした。

「もうお前らが食事出来る機会など、二度とないと思え」

 俺は魔獣共の群れに突っ込んでいく。

 さぁ、首狩りの時間だ!


「ふぅ・・・」

 それなりに魔獣共と戦い続けたからか、疲労がたまってきたので俺は一旦後退する。

(それにしても、魔獣共の数は一向に減らないな)

 俺は周囲の魔獣共を見て改めて思った。

(これは、高カロリーのものを摂取しないと乗り越えられないな)

 体を動かすにしても、魔法を発動するにしてもカロリーは必要だ。

 だから俺はこの場で高カロリーのものを摂取し、 今の戦いに備えるのだ。備えるといっても、今食べたものがすぐカロリー変換される、なんてことはないと思うが。

(アイテムブレスレットからホットケーキを取り出して、と)

 俺はホットケーキを頬張りながら、魔獣共の種類、数等を把握する。

(俺はまだまだやれる!)

次回予告

『7-1-23(第512話) 虹無対戦~魔の国編その3~』

 魔獣の圧倒的な数に押されていく黒い彩人。

 その時、自分が今、独りではなかったことに気づき、ある事情から身に着けた力を使う。


 こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか。

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