7-1-5(第494話) 虹無対戦~白の国編その1~
白の国。
(ん?)
ある者が、ゴブリンの動きに違和感を覚える。
「?どうかしたのか、ヴァーナ?」
「親分、実はですね・・・、」
違和感を覚えた者、ヴァーナはジャルベに違和感を報告する。
「魔獣の動きが変、か・・・、」
「いつもと違う行動をしているので、何が起きるか分かりません。なので一応報告をと」
「確かにそうかもしれないな。俺も見たことがないな」
「誰かに相談しますか?」
「・・・そうするか。大親分ならそうしているかもしれないし。相談相手は・・・、」
ジャルベとヴァーナは、今も無数の書類に囲まれている女性、シーナリの元へ足を向ける。
「魔獣の動きが変、ですか?」
「ええ。実は・・・、」
ヴァーナは、先ほど自身が見た光景と違和感の内容について報告する。
「・・・なるほど。ではこちらから魔獣調査の依頼をだしますので、調査をお願い出来ますか?もちろん、気付いた報奨金も金額の検討を終え次第、支払わせていただきます」
「分かった。こちらも人員を出して調査させてもらう」
「よろしくお願いします」
シーナリはジャルベとヴァーナに対してお辞儀をする。それに合わせて、ジャルベとヴァーナもシーナリに対して頭を下げる。
「・・・ところで、この異変、シーナリならどうみる?」
「どうみる、とは?」
「この件、何も無ければいいのだが、何かありそうな、そんな気がするんだ」
「そう、ですか。私はそんなことないと思いますけど、気をつけますね」
「いや、いい。俺の気のせいならそれでいいんだ」
「分かりました」
そしてジャルベとヴァ―リは、シーナリの元から去る。
「それにしても、本当に親分が来てもよかったのですか?」
「ああ。なんか気になってしまってな」
「まぁ、私としては一緒に来てくれて嬉しいからいいのだけどね」
この場には今、ジャルベやヴァーナだけでなく、ピクナミもいる。
「悪いな。森を調査するにあたって、ピクナミがいる方が色々といいと思ってな。本当は今日やらなければならない仕事とかあっただろうに」
「別に構わないわ。親分と一緒にいられて嬉しいわ」
「・・・そうか」
ジャルベは頬をかきながら、森の中を進む。
「・・・今のところ、周囲に異常はなさそうだな。ヴァーナとピクナミはどうだ?」
「・・・こちらも異常なし、です」
「私もよ」
「そうか。ならもう少し周辺を捜索しよう」
「「はい」」
こうして3人は、本当に異常がないのか、森の奥を捜索し、手がかりを探し始める。
そして3人は、ある光景を見る。
その光景は・・・。
次回予告
『7-1-6(第495話) 虹無対戦~魔の国編その1~』
彩人が魔獣の軍勢と戦う前、魔の国にいる彩人の仲間達は、これからどうすべきか、どうしたいか話し合う。
こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか。
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