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色を司りし者  作者: 彩 豊
第ニ章 魔の国での日常、将来に鉄黒が差し込む夢
482/546

6-2-11(第481話) 最悪な戦いに備えて~六か国巡り~

 あれから俺とモミジは青の国、緑の国、黄の国、白の国と転移し、魔獣の異変もとい、笛の魔道具探しをした。

 結果、

(まさか、五か国中五か国ともあるとはな)

 五か国とも、笛の魔道具を発見した。いずれもゴブリンが持っていたので、所有者の討伐はそこまで難しくなかったものの、出来るだけ早く事態の確認をしないと、どんどん魔獣の軍勢が大きくなってしまう。

 俺とモミジが五か国まわっている間に、レンカが赤の国に転移するための宝珠を作成してくれたので、レンカも含めて俺、モミジの三人で赤の国に行き、魔獣の異変を調査した。

 結果、

(最悪の事態を想定していたとはいえ、目の当たりにすると辛いなぁ)

 赤の国付近にも、笛の魔道具を持ったゴブリンがいた。既に周囲の魔獣はゴブリンの集落に向かい始めている。

(【魔力感知】で調べたところ、十、二十、三十・・・数えきれない!)

 【色気】を使っていないから調査範囲が狭まっているとはいえ、今後も増え続けると考えるとあの数はやばい!

(早急に魔獣の討伐をしたいところではあるが、今は無理だ)

 魔獣を討伐するにあたり、準備をまったくしていない。

(だから、早急に戻り、魔獣討伐の準備をしよう)

 そう思い、俺はモミジとレンカを急かし、魔の国にある魔王城まで急いで戻る。

 戻った後、

「モミジ、レンカ、大事な話がある」

「「!!??」」

 俺は二人に真剣なトーンで声をかける。

「なんでしょうか?」

「・・・」

 レンカは質問の内容を聞き、モミジはただ固唾を飲む。

「今日見た事、みんなに黙っておいてくれ」

 俺はこうお願いする。

「理由を聞いても?」

「・・・」

「もちろん。理由は、まだ不確定だからだ。不確定なことをみんなに話したくない。ちゃんと分かったらみんなに報告するつもりだから、それまでは二人とも、それぞれの胸の中にしまっておいてくれ」

 俺は二人に頭を下げる。

「・・・ちゃんと報告、してくれるんですよね?」

「この件が終わったら報告するつもりだ」

「・・・そうですか」

 レンカは、頭を上げた俺の目を真っすぐ見る。

「・・・」

 そういえば、さっきからモミジが無言なのだが、大丈夫だろうか?話を聞かずに寝ている、なんてことはないと思うが、一応声をかけてみるか。

「モミジも、よろしく頼む」

「・・・はい・・・」

「?」

 なんだろう?モミジの返事がやけにおかしいような?

(だが今は気にしている場合ではない)

 次は、複数の魔獣を一掃する魔法の考案。もしくは魔道具の製作だ。

 俺、頑張ろう。

次回予告

『6-2-12(第482話) 最悪な戦いに備えて~魔獣一掃手段~』

 モミジのことを後回しにした彩人は、魔獣を一掃する手段について考える。

 一掃するためには、六か国同時に向かう必要があり、当然だが彩人は独り。

 どうやって彩人独りで六か国同時に向かうことが出来るのか考え、ある魔法を思いつく。


 こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか。

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