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色を司りし者  作者: 彩 豊
第6色 魔の国 第一章 朱と交わり赤くなった者達同士の戦い
456/546

6-1-7(第455話) 魔の国に到着

 神色剣のことについて色々試行してみたものの、ほとんど成果がなかった日から数日経過。

(あれから結局、神色剣について何も分からなかったな)

 分かったことといえば、この神色剣に何かしらの【付与】が施されていて、この神色剣に関する伝承・・・いや、噂か。そういう話が広まっていること。

(この神色剣に関する噂が世界各所に広まっていたのに、どうして赤の国のあの店に会ったんだ?)

 これほど凄い剣なら、どこかの国が保有していてもおかしくないのに、どうしてあの店でこの剣を売っていたのだろうか。

(まさか、この剣が神色剣じゃない、とかか?)

 だが、クロミルやレンカは先日、この剣を神色剣と認識していた。となれば、この剣が神色剣じゃない可能性はないだろう。

(となると、俺が入ったあの店が、実は物凄く権力や金を持っていて、それらを駆使して神色剣を入荷したのか?それとも、周囲の国は、この剣の価値を見抜けないほど間抜けなのか?)

 ・・・俺が入ったあの店が優秀だった、ということにしておくか。

(これ以上、この神色剣について考えていても先に進まなそうだな)

 別の事に思考を割くとしよう。

(そういえば、リーフ達と一度も会っていないな)

 もしかして、リーフ達は俺達より早くこの道を歩いているのか?だとしたら、今はどの辺にいるのだろうか?

(もしかして、もう魔の国に着いていて、戦闘訓練しているのか?)

 ・・・いや、まさかな。だとしたら、この通りをかなりの速度で走り抜けないと出来ないんじゃないか?

(もしかして、【色気】を使って移動しているのか?)

 確かに【色気】を使えば驚異的な速度で移動出来るので、俺達と会わないのも納得だ。だが、

(あの三人が一日中、【色気】を使い続ける事が出来るのか?)

 俺だって一日中【色気】を使い続ける事が出来るのかどうか不明だし。それに俺の記憶だと、あの三人が【色気】を使い始めたのは最近だ。最近使えるようになった魔法を一日中使うなんて無茶、するのだろうか?

(・・・リーフ達はきっと、この道中も訓練をしていたのだろう)

 その訓練の一環として、【色気】を一日中発動させ続けた。そういうことかもしれないな。だとしたら追いつけないのも納得だ。

(俺もリーフ達を見習い、【色気】を使って移動するか?)

 いや、辞めておこう。俺だけならまだしも、ルリ達にかなりの負担がかかるからな。

 それじゃあ引き続き、【色気】を使用しながら魔力制御の特訓をしようか。

(この特訓方法なら、より魔力制御の技術に磨きがかかっている・・・と思う)

 あくまで個人の感覚なので、断定は出来ない。俺の個人的な見解に過ぎないのだから。

 そして再び俺は、先日までと同じような特訓方法で己を鍛え続けた。

 その数日後、

「・・・ご主人様、そろそろ見えてきます」

「そうか」

 今の俺達の目的地である、魔の国に到着する。

(結局、ここまで一度も見なかったけど、リーフ達はこの国にいるのだろうか?)

 【魔力感知】でリーフ達の魔力を探してみるか。幸い、長い間リーフ達と一緒にいたから、リーフ達の魔力はなんとなく分かる。

(さっそく発動しよう。【魔力感知】)

 ・・・発動してみた結果、リーフ達はこの国にいる事が分かった。

(この場所、間違いじゃなければ魔王城じゃないか?)

「・・・どうやらリーフ様達は、あの城にいるようです」

 クロミルは、俺が【魔力感知】で感知した場所と一致していた。

「なら、早速行ってみるか」

「うん!」

「承知しました」

「ルリさん達、無事だといいですね」

「分からないですよ~もしかしたらイブ殿の父君に、なんていう場合も・・・、」

「レンカさん!?」

 レンカとモミジのくだらないやりとりを聞きつつ、俺達は、イブの家族のいる場所、魔王城へ向かう。

次回予告

『6-1-8(第456話) 再会の突撃』

 魔王城の厳重な警備の中、彩人達は楽々と入城し、リーフ達と再開する。

 その後、彩人はある誘いを受ける。


 こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか。

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