表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色を司りし者  作者: 彩 豊
第二章 赤青交わる戦争
43/529

1-2-17(第43話) 赤の国と青の国の戦争 ~東編その2~

まだまだ続きます。

少女はすぐに変身し、踏みつけようとする。だが、一つ目巨人(サイクロプス)が拳を握り、変身した少女を殴る。

 変身した少女が飛ばされた。


 少女は困惑していた。まるで珍生物が目の前に現れたかのように驚いていた。

 (なんで!?まさか、あいつの方が強いっていうの!?)


 それもそうだ。少女はあまりにも強すぎたため、祠で眠っていたのだ。強さに関しては、自他ともに認めている。だが、その強さは黒い一つ目巨人(サイクロプス)に一切通用しなかったのだ。


(どうする!?何をすれば勝てるの!?)


 いつの間にか変身が解かれた少女は勝つための方法を必死に探す。だが、探している最中でも、相手は一切容赦してくれない。


(まさかもう攻撃するの!?)


最早、少女には一人で生き残れる可能性はない。少女はそう悟ったとき、頬に涙が流れていた。

 

「そうか、これが絶望するってことなんだね」


 少女は目を閉じる。こんな現実を拒絶するかのように。黒い一つ目巨人(サイクロプス)が拳を振り上げる。


「でも、わがまま聞いてくれるなら、もう一回だけ会いたかったなぁ。夢の中でちゃんと会えるかな?」


 その少女は実にメルヘンチックな願い事をする。だが、その願い事はもうしばらくあとになるだろう。

 がきぃぃぃぃぃぃぃんんんん!!!!

 突如、金属同士がぶつかり合うような音が荒野に響き渡る。


「え!?」


 少女はすぐに目を開ける。その目には、さっきまで会いたいと思っていた男が映っていたのだから。


「ちっ!こいつ、どんだけ力あるんだよ!おい!ぼさっとしてないで早く…」


 その言葉が最後まで言い終えることはなかった。今まで一つ目巨人(サイクロプス)の攻撃を防いでいたなにかが破壊され、男と少女は吹っ飛ばされる。

 だが、少女の目には絶望が無かった。


「お、お兄ちゃん!」

「ようヒュドラ。待たせたな」


 一番会いたいと思っていた人に会えたのだから。

彩人がまたも来ました。

戦いはまだまだです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ