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色を司りし者  作者: 彩 豊
第二章 赤青交わる戦争
35/529

1-2-9(第35話) 彩人へのお仕置き

 王宮に

 縛られ動けず

 連れられて

 見渡す限りは

 敵だらけ


 はい。今の気持ちを川柳にしてみたよ。だってこうでもしてないと怖いのだよ。赤の国王とか、執事とか、仲良し女子三人組に囲まれているし。みんな武装しているし、もう嫌!誰かこの状況なんとかしてよ!!


「ようアヤト。久しいな。一日ぶりだな」


 お、これはスレッド国王じゃないか。きっとこの状況を助けてくれるに違いない。なんとなくだけど。


「なぁ国王。何この状況?説明して解放してほしいのですけど」

「ところでアヤト。先日の会議はどうだったか?」

「は、会議?何を言って………」


 その時、俺は思い出してしまったのだ。緊急事態だったとはいえ、会議を途中退席し、この国王を名前で呼んでしまったことに。


「ナ、ナンノコトカナ~」


 俺はとっさの判断でごまかすことにした。深く突っ込まれないことを祈りながら。


「そうか、なにもわからないか。ならしょうがないな」

「はい、そうです」

「ところで話は変わるのだが、国の大事な会議を途中ですっぽかす不届きな奴がいるのでな。そいつについての対応を考えているのだが、どうかな?」

「どう、とは?」


 俺の背中には冷や汗が流れている。だが俺は、あくまですっとぼける。この状況を無事に乗り越えるために!


「一緒に考えてくれないか、ということだ」

「お断りします。私の意見なんぞ聞かなくても、あなたには優秀な部下がいるじゃないですか。」

「貴様に拒否権があると思っているのか?」

「私はただの一般市民ですので」

「ただの一般市民は、ヒュドラを倒すことなどできないのだが?」

「………」

「さて。それでは行こうか?我が娘やそこにいる者たちとも話がしたくてな」

「いやだ」

「なに?」

「いやだーーー!!!」


 絶対俺になにか仕掛けてくるはずだ!その前に何とか逃げないと!

 だが、その考えは叶わなかった。


「ひさしいな、アヤト?」

「あ、ああ」


 そう。俺のトラウマを作った一人である、ギルドマスターであった。


「王よ。私、スカーレットのギルドマスターも、このアヤトのことに関して、手伝わせていただきたいと思います」

「うむ。助太刀感謝するぞ」


 おい!王宮に部外者入れるなよ。お前ら王族が殺されても知らないぞ。

 でもなんでこのギルドマスターは王宮に入れたのだろうか。

 俺の知り合いにギルド関係者はいな………あれ?確か一人いたよな。そう思い、俺はリーフさんの方を見てみる。


「はい。私が呼びました。ギルドマスター直々の依頼でしたので」


 やっぱリーフさんが犯人かよ!だが、時はすでに遅く、


「さぁ、アヤト。上にいるものとして、こういう馬鹿なことをしたやつには罰が必要だと思わないか?」

「すみません。俺、そういうことはやったことないのでわかりません。あと、ここから立ち去ってもいいですか?」

「逃げ切れると思うなよ?」


 ガチャン。

 不意に、俺の両腕からそんな音が聞こえた。ふと見てみると、手錠がかけられていた。


「あの、すみません。俺、犯罪者になった覚えはないのだけど」

「安心しろ。それはお前を逃がさないよう、拘束するための魔道具だ」


 全然安心できない情報をありがとう!


「ところで、この魔道具はなんですか?」

「これはですね、かけた人の魔力操作を妨害する代物なのですよ」


 おい。なんでクリム王女が説明しているのだ?


「ちなみにそれは国宝の一つで、もう一つ効果があるのですよ。」

「もう一つの効果?」

「簡単に言うと、体が敏感になります」

「………それだけですか?」

「はい。それではアヤトさん。覚悟してくださいね?」

「はい?」


 その言葉を合図に、みんながにじり寄ってくる。

 

「アヤト。これは“お仕置き”だからな。覚悟しろよ?」

「私たちがどんな思いでアヤトさんを待っていか知っていますか?」

「置いてかれる人の気持ちを考えなかったのが悪いのですからね!」

「………アヤト。覚悟する」


 順に、ギルドマスター、リーフさん、クリム王女、イブの順で話しかける。

 俺は一体何をされるのだろうか?


「ちなみにその手錠、拷問とかに使われますので。それじゃ、行きますね?」


 ………え?拷問?何を言って……ああ!?

 もしかして、この手錠で体を敏感にさせて、手錠で動けなくなったところを拷問させたりするのかな?

 ………やばい!早くこの状況をなんとかしないと!俺が大変ことになってしまう。


「み、みんな!とりあえず落ち着いて話し合おう!そうすればきっと」

「「「「アヤト、覚悟!!!」」」」

「いーーやーー!!!」


 こうして俺は、四人から、快楽地獄を味わうことになった。

 四人はただ、服を剥いて上半身を露出させ、肌を直で触り、コショコショされた程度だったが、俺はただ、喘ぎ声を出すことしかできず、危うく、皆の前で漏らしてしまうところだった。

ちょっとふざけている感じがアヤトらしくていいと思います。

みんなの意見も聞いてみたいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 結局己を貫けないのは真剣に考えてないか嫌がってるふりをしてるだけか周りに流されて生きるだけかだろな。本気で嫌なら敵対してでも拒否って逃げるだろうし。
2019/11/07 07:27 退会済み
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