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色を司りし者  作者: 彩 豊
第二章 赤青交わる戦争
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1-2-2(第28話) 白竜皇の依頼

「うむ。これから白竜皇が来るとのことだ」

「は?白竜皇?」

「もしかして、白竜皇を知らんのか?まぁいい。クリム、説明を頼む」

「はい、お父様。白竜皇は白魔法が使える竜の中でも一番強い竜に与えられる名です」


 へぇー。もしかしたら、赤龍帝もいたりして。なんてね。


「そんな竜がどうして依頼を出すんですか?」

「うむ。それはだな………」

(そこから先は私が話そう)

「「「!??」」」


 だ、誰だ!??


(お主らの言うところの白竜皇だ)

「な、なんだって!?」


 こうして俺は白竜皇と対面した。


 綺麗だ。俺が白竜皇に抱いた最初の印象は、「純白の女聖騎士」だ。穢れを知らず、ただひたすらに己を磨き、自分の信じたものに精一杯の敬意を示し、尽くしてくれる。そんなイメージだ。


(それで、依頼を受けるものは誰だ?)

「「このアヤト(さん)です!!」」

(ふむ。ではアヤトよ。我が背中に乗れ)

「はい」

「………アヤト」

「ん?」


 どうしたんどろう?イブの奴、少しもじもじしているけど。


「………その、がんばって?」

「お、おぉ」


 やめて!その上目遣いは反則だよぉ。好きになっちゃうだろ!


(では行こうか)

「あ、はい」


 こうして俺は、白竜皇とともに、この国を後にした。



 竜。それは、黒ランクの冒険者のパーティーでやっと勝てるという生物だ。そんな生き物がたくさんいる場所である、竜の里に来ていた。


「へぇ。竜ってこんなにいるんだな」

(はい。多くの竜がこの里で一生を終えます)

「ふぅん。んで、今回の依頼内容は?」

(うむ。簡単に言うと黒竜帝の暴走を止めてほしい)

「なるほど。ちなみにその黒竜帝の強さはどれくらいなんだ?」

(竜族の中でも最強と言えよう)


 やだなー。そんな奴と戦いたくないなー。あ、そうだ。


「そいつを止めればいいのだよな?」

(はい)

「だったら戦わずして暴走を止めるっていう手もあるんじゃないか?」

(そんな手があるのならとっくに試しているのですが……)

「あ、なんかすみません」


 まぁ、竜より弱い人間に頼むくらいだし、とっくに試しているよな。そして失敗したからこうして依頼したと。


(おそらく、戦闘は免れないかと……)

「なるほど」

(あ、見えてきました。あれです)

「あれが竜の里か」


 山の谷になにかが飛んでいる。どうやらあれが竜らしいな。

 こうして俺と白竜皇は竜の里の中に入っていった。

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