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色を司りし者  作者: 彩 豊
第三章 赤茶色くなり始める世界樹
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3-3-21(第245話) 森災に対する各々の準備

 彩人が【色気】習得、魔道具製作に携わっている間、他の6人はと言うと、ただ遊んでいたわけではなかった。

「く、クリム様。もうこれで23戦目ですよ?まだやるのですか…?」

「こんなのまだまだです!さぁみなさんももっとかかってきてください!」

 森災対策会議を終え、クリムは緑の国所属の第一兵団の女エルフ達と無休憩で連戦していた。いくらクリムの方が強いとはいえ、何回、何十回も連戦していては疲れが残る上、肉体的疲労も蓄積される。だが、クリムの目は戦いを繰り返すたびに光を強くしていく。

(こんなんじゃ駄目だ。もっと、もっと強くならないと!)

 クリムは自身をいじめ抜き、鍛えぬいていく。

 イブは、

「ここで戦うと、この都市に重大な被害が及ぶ可能性があります」

「…分かった。それじゃあ決戦の地はもっとこの国から遠い方がいい。となると…、」

「この都市にもある程度人員は残すべきよね?」

 カーナ、エーガンとともに、森災対策会議の詳細な内容を話し込んでいた。

「そうなると、都市からの人員や道具が補充しづらくなりますね」

「…ん。そうなると、状況にいち早く適応する必要がある」

「ですね」

「まったく。せっかく平穏な日々が手に入ると思ったのに」

 こうして、3人の森災対策会議の詳細な取り決めが始まる。

 リーフは、

「リーフ様!これが今回、フォレロイに対抗出来そうな冒険者の一覧です」

 他のギルド職員とともに仕事をこなしつつ、森災に向けて準備をこなしていた。

「…このランクなら大丈夫ですね。他の冒険者は常時、周囲の魔獣を狩ってもらい、森災との対決時、余計なよこやりが入らないようにしてください」

「はい!」

「そして次は?」

「はい。今度は市民の事なんですけど…」

「そうですね…。市民の方々には、できる限り自衛出来るよう、このギルドから一時的に武器を貸し出しましょう。そうすればある程度自衛出来るはずです。これでどうですか?」

「分かりました。すぐに話を掛け合ってみます」

「よろしくお願いします。私は武器屋の人達に、武器の貸し出しが出来るかどうか話をしてみます」

「よろしくお願いいたします」

 リーフもこの国の破滅を防ぐため、ギルドを駆け巡り、対策を講じていく。

 モミジ、ルリ、クロミルの3人はというと、

「す、すごいです」

「ていや!ていやー!」

「その攻撃はお見通しです」

 ルリとクロミルが模擬戦を行い、その戦いをモミジが見る、という形におさまっていた。そして、

「「!!??」」

「すごい。完全な死角からの不意打ちでしたのに、全部かわすなんて…!」

 時折、モミジが2人に不意打ちをやるのだが、それを2人は余裕で躱し、模擬戦を続けていく。2人が懸命に模擬戦を続けていく中、

(どうか、お二人が森災後も元気で生きていけますように。これだけお2人は頑張っていますもの。大丈夫です!)

 モミジはこの国にいる全員の無事を祈る。


 その後、数日経過し、モミジ達だけでなく、クリム達も鍛錬を始める。

 クリム、イブ、リーフは、【殲滅熱光線嵐(デストロイヒートレーザーストーム)】の調整に努める。

 ルリ、クロミルは引き続き模擬戦を続ける。

 モミジは途中から、周囲に生えている木に話しかけていた。今世の別れになるかもしれないから、一本一本の木に別れを告げる。

 彩人は、【色気】の最終調整と同時に、ルリ達と軽く拳を合わせた。

 そして、緊迫する七日間が過ぎ、ついに森災達との戦いが目前にくる。

『3-3-22(第246話) 森災の襲来戦~その1~』

 日にちは過ぎていき、時刻は深夜。まだ日が完全に登り切っていないなか、彩人達は森災に備え、準備を始めていく。


 こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか。

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