表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色を司りし者  作者: 彩 豊
第1色 赤の国 第一章 暗黒色を纏いし者
24/529

1-1-20(第24話) タイマン。そして罠。

魔王との戦いは終わります。

ですが………。

「まったく。なにをにやにやしているんだ、お前は?」

「いやー。魔王に勝てると思うとテンションも上がるでしょ」

「まさか我に勝てると?」

「あぁ」

「なら、死ぬんじゃないぞ!【破滅光線(デストロイレーザー)】!」


 そう言って、魔王は俺に向かって黒魔法を応用したであろう魔法を放つ。俺は自分に青魔法をかけた後、魔王の【破滅光線(デストロイレーザー)】が俺の両腕にあたり、はじけ飛んだ。だがしかし、両腕はすぐに再生した。


「な!?貴様!今何をした?」

「俺は何も」

「くそがああああああ!!」


 魔王はすぐに俺の懐に潜り込み、俺のあごを狙おうと拳をだす。だが、俺もあごの直撃を避け、わざと右腕に魔王の拳を食らった。


「んな!?」


 魔王が驚くのも無理はない。なんだって、吹き飛ばした俺の右腕が再生したのだから。

そう、俺は青魔法で体内の水を操り、瞬時にダメージを受けそうな箇所に水を集め、ダメージを無効化していたのだ。さらに集めた水で相手の動きを少しだが、止めることができるのだ。


「貴様!もしや」

「気づくのが遅いんだよ、魔王。これで終わりだ!!」


 どごおおおおおおおおん!!!俺の全力の拳が魔王の腹に直撃し、魔王は倒れた。即ち、


「勝者、アヤト様!」

「いよっしゃぁ!!」


 俺は魔王に勝利し、なんとか婿入りをまぬがれた。そしてその後、俺も疲れからか、ぶっ倒れてしまった。


 ………。うぅ。体中が痛い。俺は体の痛みで目が覚めた。だが、体の痛み以上にとんでもないことが起きていることに気が付いた。


「イブ。なんでこんなところで寝ているんだ?」


 そう、魔国の王女であるイブがベッドで俺と一緒に寝息をたてながら寝ていたのだ。


「やば!こんなところを他の誰かに見られたら」

「誤解されますか?」

「そう!誤解されてってえ?」


 なんと!俺が寝ていたベッドの横で魔王の妻は微笑ましい笑顔でこっちを見ていたのだ!


「あらあら大変ですわ。私の娘がおそわ」

「してないですから!!何も一切合切していませんから!」

「こんな状況で信じられますかね、あなた?」

「そうだな」

 

 え?まさか魔王まで見ていたの?やばくね?てゆーか頑張って勝ったのに意味ないじゃん!


「あーあ。こんな娘を今更他の男に渡すわけにはいかないし。どうしようかな♪」

「ほんと。どうしましょうかね、あなた♪」


 こいつら、まさかこの状況を見越して仕組んだのか!?しかも俺を逆らえないようにするという嫌なおまけまで付けやがって!


「………俺はどうすればいいんですか?」

「なーに。我が娘と結婚」

「それ以外の方法でお願いします魔王様!」

「………ゾルゲムだ」

「は?」

「我が真名はゾルゲム=デビルだ」

「私の真名はストレガ=デビルですわ」

「んで、我が娘の真名は」

「ん。カナ=デビル。よろしくアヤト♪」

「!??」


 え?イブ起きていたの?そもそも何故このタイミングで真名を教えるのだろうか?


「お前とはこれ以降も大事に付き合いたいと思っていてな。だから、教えたのだ」

「私も、ですわ」

「………右に同じ」


 なるほど。この一家とはいいお付き合いが出来そうだな。


「わかりました。その気持ち、ありがたく頂かせてもらいます。ではこれでし」

「どこへ行く気だ、アヤト?」

「そうよ。まだ話は終わっていませんわ」

「………ん」


 ちぃ。この流れで帰れると思ったのに。


「そういえば、うちのカナの件はどうする気だ?」

「どうするとは?」


 俺の背中に冷や汗が流れ始める。


「まさか同じベッドで寝ておいて、何もせずに帰るとか言わないでしょうね?」

「えと………」


 だらだら。どうやら冷や汗の量が多くなってきたようだ。


「土下座すれば」

「「無理だな(ね)」」

「えと、えと………」


 俺の背中が冷や汗でびしょびしょになってしまった。


「「じゃ、お話ししようか♪」」

「いやーーーーーーーー!!!」


こうして俺は魔王夫妻に連れられ、奥の部屋へと消えた。ちなみにカナも一緒である。

結局、勝とうが負けようが、あまり意味はなかった気がします。

一応、アヤトっぽさを残してみようと奮闘したところ、こんな感じになりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ