3-2-21(第210話) シンペキへの進行
そして数日経過。
俺達は無事に王都、シンペキ付近に来ている。そこで作戦の最終確認を行っていた。
「まず、入るまでの段取りを確認だ」
「「「はい!!!」」」
「まず、カーナのグループが先陣を切り、その周りをエルフ達が囲み、中心部に俺達。これで問題ないか?」
「「「はい!!!」」」
「そして、カーナのグループを除いた女エルフ達は周りの男エルフ達の足止めをする。こでいいな?」
「「「はい!!!」」」
「・・・」
「?どうかなされましたか?」
「…お前らはそれで大丈夫か?」
今更そんなことを聞いてしまう。
「どうしました?」
「だって、お前らも直接国王を討ちたいんだろう?だったら…」
「それは私達では出来ません。ですから、この場で最も強いアヤト様、あなたに任せたいのです」
「ですから、どうか、私達の分を、亡くなった者達の仇をとってください」
「…分かった。それじゃあ話し合いの続きだ」
「「「はい!!!」」」
「それから、国王がいるであろう城へ向かい、その城へ乗り込む」
「おそらくですが、その城の前、もしくは玉座の前の部屋で三闘士が待ち受けていると主われます」
「ああ。そこで…」
「ルリと、クロミルお姉ちゃんと、モミジお姉ちゃんの3人で食い止めると!」
「ああ。三人とも頼んだぞ?」
「うん!」
「お任せを」
「は、はい…」
「…それで最後の国王だが、」
「残った私達で討つんですね!」
「…ん」
「みんなで頑張りましょう」
「ああ。それまでの道案内、頼むぞ?」
俺はカーナに視線を向ける。
「はい!」
そして、いい返事をくれた。教師みたいな感想だな。
「さて、これで確認事項は全部済ませたな?何か質問は?」
「「「・・・」」」
「…ないな。なら、俺から一つだけ」
俺はみんなに目を向け、
「勝って生き残るぞ。死ぬなんて許さないからな?勝って、みんなでチーズケーキを食うぞ!」
「「「はい!!!」」」
「それじゃあ、」
俺は馬車をアイテムブレスレットにしまい、
「行くぞ!!」
「「「はい!!!」」」
さぁ。うってでようか!
こうして、長い戦いの1日が始まる。
次回予告
『3-2-22(第211話) 王都シンペキに向かう途中』
王都に向かう途中、彩人はみんなにあることを聞いていた。それは、死なせたくないからの疑問であり、望みであり、願いであった。
こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか。
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