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色を司りし者  作者: 彩 豊
第3色 緑の国 第一章 赤と緑が混在するフォレード
189/546

3-1-31(第189話) 再会を果たす7人

 ・・・。

 なんか、フワフワするな。

 ここは一体…?

 そういえば、俺は今まで何をしていたっけか?

 ・・・。

 駄目だ。まったく思い出せん。

 このままだと、俺はどうなるのかな?

“死ねよこの屑!”

 !!?

 突如、聞き覚えのある声が聞こえる。

 周りを振り返ると、見覚えが…あるような、ないような?

“ねぇ?私の席の隣にいるとか、まじありえないんだけど?どっか行ってくんない?”

“あの世とか?”

“そこが一番いいんじゃない?”

“あっはっはっは!!!”

 いや、聞き覚え、あったな。

 過去の、出来事だな。

 確か…席替えで女子と隣になった時、だったか。

 その時は隣と言うだけでひどい言われようだったな。

“死~ね!”

 やめろ。

“死~ね!死~ね!”

 やめてくれ!

“死~ね!死~ね!死~ね!”

やめろー!!!

「大丈夫です」

 だ、誰だ!?

「大丈夫です。どんな時でも、私がいますから。同じ境遇だった私が」

 お前は一体?

「私はかつて、名前などありませんでした。ですが、素晴らしい名前をいただきました。それは…」


「アヤトさん!」

「・・・んあ?」

 俺は重く、重くなっていた瞼を開け、重みが集中している腹のあたりを見る。

「アヤトさん!」

 そして、俺を黄泉の世界へ誘う声が聞こえている…。

 黄泉の世界、にしては重みが感じるな。

「アヤトさん!返事をして!私を独りにしないで!」

 今更ながら、その腹部の重みの正体が分かった。

 それは、

「…ああ。お前を独りにさせる訳ないだろ、モミジ?」

 今も俺の腹の上で泣いているモミジだった。

「アヤトさん!?よ、よかったよ~~~~」

 と、涙で俺の服を濡らし始める。

「お兄ちゃんの目が覚めたの!!??」

「ご主人様!!??」

「「「アヤト!!!???」」」

 一斉に声をかけられ、ちょっと戸惑ってしまったが、

「ああ。みんな、ありがとな」

 その言葉で、

「「「「「「うん!!!!!!」」」」」」

 みんなの顔が光に照らされ、反射し始めた。

 まるで、鏡の様な何かに反射しているような光を受け、7人は再会を果たす。

次回予告

『3-2-1(第190話) 世界樹との闘い後』

 再会を果たした7人は、女エルフ達と共に、別の場所へと移動を始める。彩人は体をろくに動かすことも出来ず、リーフに膝枕をしてもらう。その最高な時間を彩人は、だらけて過ごし、どうでもいいことを考え始める。


 こんな感じの次回予告となりましたが、どうでしょうか?

 感想、評価、ブックマーク等、よろしくお願いいたします。

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