表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
色を司りし者  作者: 彩 豊
第三章 表面化で蠢く浅葱色の陰謀
141/546

2-3-16(第141話) 依頼当日 ~4人と冒険者達~

「リーフさん?今日から俺のパーティーで一緒に冒険しない?」

「イブちゃん?今日から私達、『青緑(せいりょく)の乙女』に加わらない?楽しいわよー?」

「クリムさん!うちの『ムキムキ筋肉マンズ』に加入してくれ!君のその筋肉は、必ずみんなの希望になれる!」

「ラピスさんって、こんなにも可愛いのですね。どこから来たのですか?」

「…」


 あれからというもの、四人は自己紹介したのだが、それはもう目にみはるもので、瞬く間に冒険者達を虜にさせてしまい、今現在、至る所から勧誘を受けている。

 俺のところには誰も来ていないが。

「お兄ちゃんって、人気ないねー」

「ご主人様。それでも私は一生、ご主人様に仕えます」

 いいんだ。

 俺にはルリとクロミルがいるから。

 うん。

 泣いてなんかいないんだからね!

 いないんだからね!!

 それにしても、これで俺達も心置きなくこの場を任せられるってものか。

「…カイーガ。後は任せてもいいか?」

「はい。後はこの俺に任せてください!」

 と、カイーガは胸を張る。

 よし。

「リーフ、イブ、クリム、ラピス!」

「「「「はい?」」」」

 俺の呼びかけに応じ、俺の近くまで来てくれた四人。

 ま、冒険者達から嫉妬の眼差しで睨まれたが。

「俺達はこれから牛人のカラー種のところに行ってくる」

 その言葉の意味を理解したのか、空気が重くなる。

 この空気、あまり好きじゃないんだけどなぁ…。

「それでだ。もし何かあった時、責任はカイーガとラピスが背負うからさ」

「「「はい!!!」」」

「「え??」」

 え?じゃないでしょ。

 何かあったら、公爵と王女の特権をフル活用して守ってくれよ。

 それくらいしてくれても、罰は当たらないと思うけど。

「それじゃ、俺達は行ってくるから」

「え?あの、さっきのことはどういう…?」

「そうです!いくらなんでも横暴です!」

 二人は憤慨していた。

 だが、

「お姉ちゃん達!絶対!絶対無事でいてねー!」

「それではみな様方、行ってまいります」

 俺達はみんなに背を向けて、その場を後にした。

今週の投稿はこれで終了したいと思います。

次回予告として、次は4人、イブ、クリム、リーフ、ラピスが主な視点で、魔獣達と奮闘します。

感想、ブックマーク、評価等お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ