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色を司りし者  作者: 彩 豊
第1色 赤の国 第一章 暗黒色を纏いし者
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1-1-9(第13話) 指名手配犯 ペルセウス

「あ、あれは!!?まずいですよ、アヤトさん!もうこの街は終わりです!」

「何が来たの?」

「ペルセウスです!あのペルセウスが来たんですよ!!」

「ペルセウスなんだから英雄じゃないの?」


たしかどっかの国の神話に出てくる英雄だった気がするんだが。


「何言っているんですか!?あれは人殺しで指名手配犯のペルセウスですよ!」

「指名手配?だったら捕まえたらいいじゃん。」

「あれは強すぎるから無理なんです!!」


じゃあ、指名手配する意味ないじゃん。ていうか来たら住民全員避難って。天災並みに危険なんだな。


「そういえば、アヤトさんなら倒せるんじゃないですか?」

「わからん」


だって、相手の実力知らないし。あいつ何使うんだろう。剣持っているのは見えるんだけど。


「ペルセウスは緑魔法と剣を自在に使い、人を殺してきました。これで情報は十分でしょうか?」

「え?なに言っているん?」


ちょっとこの流れはもしかして………。


「お願いします!どうかこの街をお救い下さい!」


ちょお!?そんな頭を下げ、そんなことを大声で言ったら………。


「何々?もしかしてあいつを追っ払えるの?」

「あの凶悪殺人犯をか!?」

「そんなやつがこの街にいるってか?」

「どうやらあいつらしいぞ」

「あんな見た目庶民の奴が出来るの?」

「可能性はあるらしい」

「だったらお願いするしかないぞ!」

「「「お願いします!!!!」」」


あーあ。やっぱり俺が行くパターンだよ、こりゃ。


「他の冒険者たちは?」

「一目散に逃げました」


おいぃ!?何やっているんだよ、冒険者!ここは冒険するべきだろうが!


「報酬」

「へ?」

「楽しみにしているからな。それと後悔しても知らねぇからな」

「はい!!」


そんな期待の眼差しで見つめられても。まぁ、女の人とほとんど話したことがない俺にとっては嬉しいけど。

こうして俺は、殺人犯と対峙することになった。

 一方、


「ほぉ。これはなかなか面白いことになってるな。実に楽しみじゃ」


 神はこの状況を楽しんでいた。

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