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色を司りし者  作者: 彩 豊
第二章 青の国の異常
105/546

2-2-12(第105話) 異常な特訓から得られた成果 

ちなみに、ギルドのランク制は、順に緑、赤、青、黄、白、黒の順で、右にいけばいくほど強い、ということです。

作者である私自身もたまに忘れてしまいます。

前回の話で、ランクについて出ていたので、参考までにどうぞ。

引き続き、ブックマーク、感想をお待ちしております。

 俺は剣術を学ぶなら、剣を使う人に学びたいと思い、ミナハダに向かう中、みんなの許可をもらい、数日、訓練の時間に当てさせてもらった。

 その間、俺はリーフに、

「あの…、俺に剣術の指導をお願いできないかな?」

 剣術の指導をお願いした。

「もちろん、構いませんよ。私も対人戦のいい経験になりますし」

 と、すぐに決まり、修行は始まった。

 ただ、その修行方法は、

「ほら!どうしましたか、アヤト!もっとかかってきなさい!」

「も、もう勘弁して…」

「まだ一時間しかやってないでしょ!まだまだやりますよ!」

 俺の実力を見る、ということで模擬試合が行われた。

だが、これが超スパルタだった。

 魔法の使用禁止には驚いたが、それでもホノボノとした雰囲気でやるものだと勝手に思い込んでいた。

 だが、実際は鬼教師による逃げたくなるほどのハードトレーニングなのだ。

 木で作った木刀で模擬試合をするのだが、それがもう、全戦全敗だった。

 俺の動きをすべて読まれ、俺の手首に一発かまして木刀を落とさせ、俺が驚いた隙に、頭にとどめの一発をもらっていた。

 しかも全力で振っていたのだろうか。当たったところがとても痛いのだ。

 そして、

「はい!それでは次、行きますよ!」

 休ませてくれないのだ!

 ちなみにもう二時間経過しているが、休憩は一切ない。

 中学の部活でも、休憩くらい入れてくれると思うのだが…?

 結局、午前中から始めたこともあり、お昼ごろに中断した。

 だが、模擬試合した時間は計四時間以上。

 俺の体力はお昼前にして、限界だった。

 

 午後からは模擬試合ではなく、

「…ですから、私が用いている【緑流剣術(りょくりゅうけんじゅつ)】は、相手を観察するのに、最も適した剣術で…」

 みんなを巻き込んだ、お勉強タイムが始まった。

 リーフは六種類ある剣術の内の一つを教えてくれた。

 俺も神から頭に直接インプットされた情報と照らし合わせながら聞いた。


 【緑流剣術(りょくりゅうけんじゅつ)】。

 この剣術の真髄は相手を観察するところにある。

 相手を観察すれば、自ずと相手の弱点が見える。

 相手を観察すれば、自ずと自分の弱点が見える。

 相手を観察すれば、次に相手がどう動くかが分かる。

 等々、一時間かけて講義をし、

「さ、アヤト。それでは実践しましょうか?」

「え?」

 その後、またもや夕飯時まで、木刀による模擬試合が行われた。

 リーフは満足した顔をしていたのだが、俺はその後、地面に寝転がった瞬間、気絶したかのように眠った。

 その後も、同じようなメニューで修行したのだが、初日ほどひどい状態になることなく、数日後には、一日に一本は、リーフから取れるようになっていた。

 正直、一本取れたのって、ただの偶然じゃないの?なんて思ったこともあったが、気を抜こうものなら、一瞬で決着を着けられてしまったので、俺って、成長したんだなーと実感できた。



 あの修行の件で、俺は一つ学んだことがある。

 よほどのことでもない限り、リーフに修行をお願いするのはやめよう。

 ほんっっっとにきつい!!!

 思い出しただけでも気疲れするくらいだ。

 あんな思いを何度もするとか考えると…。

 俺の全身に寒気が走った。


「おいてめぇ!何きぃ抜いてやがる!ここがてめぇの死に場所だ!」

「おっとっと」

 俺はガートンの大振りな攻撃をなんなりと躱す。

 そして、ガートンは笑う。

「ふん!馬鹿め!」

「「これが狙いだ!!」」

 …なるほど、このガートンはお取りだったってわけか。

 だが、リーフとの地獄みたいな修行のおかげでこれも冷静に躱す。

「「「なんだと!!???」」」

 まさか躱されるとは思わなかったのか、三人の男達は驚いていた。

 俺はその隙を見逃さず、リーフにやられたことを返すかのように、三人の手を手刀で思いっきり叩く、

「ふが!??」

「ふぎ!??」

「ふぐぅ…」

 三人が武器を落とした瞬間、武器を遠くに蹴飛ばし、それぞれ剣を突き付ける。

 そして、

「これで、俺の独り勝ちだよな?」

 審判に聞いた。

「…あ、はい。勝者、アヤトさん」

 抑揚のない声で試合は終わりを告げる。

 さて、こいつらの財産、根こそぎ頂こうか。


「…い、いんちきだ!貴様、この試合で汚い手を使いやがったな!」

「は?」

 なんだ?汚い手って?

 魔法か?

 だが今回は一切使わずに勝利したはず。

 …ああ。こいつらの単なる言いがかりか。

「ねぇ。負けたのだから、約束、守ってくださいね?」

 俺は出来る限り、優しく声をかける。

「守るわけねぇだろ!!貴様は汚い手を使ったんだからな!」

「「そうだ!そうだ!!」」

 ええ~。

 俺はどうしようかと思い、審判に判断を聞こうと思い、視線を送る。

「…ああ。確かに魔法は一切使われた形跡はなかった。つまり、こいつは汚い手など一切使っていないことになるな」

 審判はまた抑揚のない声で答える。

 ていうか、俺の事、こいつ呼ばわりってことは、もしかして俺の名前知らないのでは…?

 ま、今はそんなことは後回しだ。

「てんめぇ…!もう許さねぇ!!ぶっ殺してやる!!!やるぞ、おめぇら!!」

「「おお!!!!」」

 ガートン達は、俺が審判と話していた隙に、武器を拾いに行き、俺に切っ先を向けている。

 審判も困った顔を浮かべている。

 そうだよな。俺もいい加減頭に来てんだよ。

 一応、優しく声をかけたのに、こんな仕打ちかよ。

 装備まで取るつもりは無かったけど、もういいや。

「審判。悪いが俺も魔法を使わせてもらう。文句はないよな?」

「あ、ああ。こうなった場合はしょうがないよな」

「リーフ。悪いが手は出さないでくれよ?」

「…分かった。アヤトに任せる」

「それじゃあ僕は手を出して…?」

「言いわけねぇだろ!だまってリーフに守られてろ!」

「ひぃ!!?」

 ちょっと頭にきていたためか、言葉がだいぶ強くなっちまった。

 ま、相手がラピスだし、問題ないだろ。

 それに、大きな声を出したら、ちょっとスッキリして、冷静になれたし。

「「「おおおおおお!!!」」」」

 男達は俺を殺す勢いで俺に向かってきている。

 こうなれば上等だ。

 絶対に後悔させてやる!

 俺は、これから唱える魔法のイメージを固め、

「【結界】(ボソッ)」

 魔法を発動させる。


 今回発動させた白魔法、【結界】は、文字通り、結界を張る魔法である。

 だが、この魔法は色々な使い道があるのではないかと思い、あの森の中でシミュレーションしてきたのだ。

 そして俺は自分の身を護るのではなく、相手の進行方向に設置する。

 その時、俺は嫌がらせの意味も込めて、相手の膝の位置くらいに設置するようにした。


 後日談だが、リーフによると、この時の俺の顔が、怖いくらい目がいっていたらしい。

 俺はそんなひどい顔をしていたのかと、がっかりした。

 

 さて、ここで問題です。

 男達の進行方向には、見えない障害物(俺が設置した結界)があります。

 男達はそれに気づかず、俺に向かって走って来ます。

 その後の男達はどうなるでしょう?

 正解は、

「「「ぐげぇ!!!」」」

 膝が障害物に当たり、こける、でした!

 俺の思惑どおりになってくれた男達は、そのままうつ伏せになって気絶した。

 どうやら思いっきり、地面に当たったらしいな。

 ざまぁないぜ!

 そのまま地面とファーストキスでも決めてろ!

 …まぁ、俺はこの世界に来るまで、彼女はもちろん、女性の友達もいなかったんですけどね。

 ファーストキスはあのイブとの熱い…。

 急に思い出したら恥ずかしくなってきた。

 っていかんいかん!

 今はこいつらのことだ。

 俺はアイテムボックスから予め購入しておいた縄を取り出し、

「審判。これで縛るので手伝ってもらえませんか?」

「………はい」

 審判はそれなりの葛藤をした後、俺の手伝いをしてくれた。

 この時まで、リーフとラピスはただ見ているだけだった。

 俺はこれで良かったと思う。

 変に手を出し、リーフに矛先を向けられでもしたら…勝てそうだな。

 いやいや。そんなことは関係ない。

 これは俺の事だからな。リーフには関係ないことだし。

 俺はそう考えながら、男達を縛っていたのだが。

「私もそれくらい手伝いますよ?」

 と言いながら、勝手に縛っていなかった男を縛り始める。

 …まったく。余計なお世話なこって。


 数分経過し、三人の男達を縛り終える。

「…えと、このガートンさん達をどうする気だ?」

 審判の男は俺に聞いてくる。

 確かにどうしようか?

 もちろん、こいつらの金は頂くつもりだが、ここまでやると急にどうでもよくなってくるんだよな。

 ま、許す気もないけど。

「とりあえず、こいつらが今泊まっている宿代を除いた全財産はもらおうかな。それくらいは大丈夫だよな?」

「…まぁ、ガートンさん達もお前から根こそぎ搾取するつもりだったようだし、問題ないだろ。俺も証言するし」

 なるほど。

 つまりこいつは俺から採るもん採って、後はポイってしようとしていたのか。

 ほんとにこいつらは…。

 俺達は誰にもばれないよう、審判の男と一緒にギルドの裏口まで連れて行き、今日の分の宿代を除いた全財産をもらい、俺達三人は退散することにした。

 その時、男達の金の半分を審判の男に渡した。

「俺はただあんたらの試合の審判をお願いされただけでだぜ?お金なんて…」

 なんてグジグジ言っていたので、適当な理由をつけて、お金を無理やり渡し、ギルドの入り口まで行った。

今週は短編小説を載せようと思います。

それでは、どうぞ。

~才色兼備について~

登場人物

ア=彩人

イ=イブ

ク=クリム


イ「…突然だけど、私みたいな女性の事を何というか、知っている?」

ア「ほんとに突然だな。ん~…。駄目だ。分からん」

イ「…正解は。”美色兼才びしょくけんさい”」

ア「…意味は?」

イ「…勉学が出来、容姿も美しい事。年中特訓ばっかしているお馬鹿な脳筋娘とは違う」

ク「な、なんですって!?今日という今日は許しません!覚悟なさい!この、食いしん坊!」

イ「…ふ。脳筋なんかに負けるほど、私は落ちぶれていない」

ア「…お前らって、本当に仲いいよな…」


今週の投稿はこれで終了します。

来週、また投稿したいと思います。

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