プロローグ1
突然で悪いが俺は上坂或遡名前の由来は親がアニメオタクで好きなキャラから取ったそうだ、現に俺も親の影響でアニメが大好きだ。だから俺は毎日登校する時俺はいつもアニソンを聞いて登校している。
「おい、アルス」
後ろのやつは俺を呼ぶが声は届かない。
「こいつ、またか」
後ろのやつはため息をつきながら俺のイヤホンを外した。
「何するんだよって、如月お前かよ。」
「俺を無視するなんてお前くらいだぞ。」
こいつは友達の鳳神如月容姿端麗で運動神経抜群それに加えて頭脳明晰なこいつはアニメやゲーム言うところの主人公だ、それに引き換え俺は容姿は平凡、運動神経はない。頭脳は自分で言うのはなんだが残念な部類に入る。
「昨日、発売した新曲を聴いてたんだよ。初めて聞くんだから大音量で聞くだろ。」
「いや、耳が悪くなるし」
「そうだな、でもそれくらいがいいんだよ。」
俺たちは校門を抜けて校舎に入ると如月を見て女子は顔を赤くして見ていて男子は血の涙を流している。こんなの毎日でもう慣れたけどこいつの非公認ファンクラブの奴らは俺に冷たい目線を送り続けてくる。本心から言えば俺はこいつの隣に居たくない。ゆっくり離れようとすると
「或遡、離れるなよ。お前は俺の隣だって決まってんだからな。」
如月の謎の執着により俺は離れられない。前に離れようとしたら
「或遡、もし俺から逃げたら監禁してやる。」
黒いオーラを撒き散らしヤンデレになったからやめた。如月が言うと本当にやりそうだから。
そしてクラスに入ると女神様が俺を出迎えてくれた。
「おはよう、或遡くん」
この美少女で女神様は、遙翅華蓮さん、彼女は如月と同じ時期に知り合った初めての女子だ。
「如月ちゃんもおはよう」
「俺は男だ。ちゃん付けは辞めろ、気持ち悪い。」
如月は女神様にそう言うと、
「如月ちゃん、そんな事言うと大切な人に秘密を話しちゃうよ。」
一つ困った事は彼女は邪神でもある事だ。説明すると普段は女神のように美しく皆に平等に優しいけど機嫌を損ねると大変な事になってしまうのが怖いところだ。中学生の頃、俺は学校の中では話すこともなく存在を消していた。学校が終わって家に帰ると私服に着替えクラスメイトと会わないように遠い駅で降りて、服を買ったり甘い物を食べたりしていた。そしてある日、遙翅華蓮と出会った。転校してきた彼女はすぐに暮らすの人気者になった。俺は横目で見ながらも今までと変わらない日常を送っていたのに帰ろうとした時に彼女は話し掛けてきた。
「君とは話したことなかったよね、私は遙翅華蓮って言うの。
華蓮って呼んでね。」
だが俺は新作スイーツの店に行きたかった事もあり
「すいません、遙翅さん。俺に近寄らないでください。俺みたいな暗いやつに話し掛けると変なイメージがつきますよ。」
「私はそんなの気にしないから」
「すいません」
俺は話を途中で切って、教室を出ていった。俺は家に帰ると服を着替え電車に乗ってその店に向かった。新作のスイーツを食べられられると上機嫌で店員さんを呼んだ。
「注文をどうぞ」
「じゃあ、新作のクリスタルパフェとバニラジェラートで」
店員さんは注文を取り終えると戻って行った。俺は待ちながらスマホを使っていると
「お待たせしました。クリスタルパフェとバニラジェラートです。」
俺はすぐバニラジェラートを食べる終えるとクリスタルパフェに手を伸ばし食べようとした時だった。
パシャ
カメラの音がする方を見ると遙翅さんが黒い笑を浮かべながら俺に向かい合わせになるように座った。
「君の本当の姿は服が好きで甘いものが大好きな女の子みたいだね。」
「何で、ここに」
「いやね、私に暗いやつと話したら変なイメージがつくとか言われて置き去りにされたから尾行しながら付いてきたら思わぬ収穫で私、涙でそう。まさか学校での君は嘘で外では女の子みたいな男の子なんて事をクラスのみんなが知ったらどうなるかしら。」
俺はクリスタルパフェを食べながらどうするべきか考えるしかなかった。
「その前に俺の事を知ったからって誰も相手にしないんじゃないかな?」
「じゃあ、試してみる?」
そして彼女は連絡用アプリのクラスメイトのグループに目の前で送った。俺はパフェを食べ始めると遙翅さんも店員さんを呼んで
「デラックスパフェを一つ」
そう言ってしばらくしてきたパフェを食べていた。食べ終わった後はそのまま帰ろうとした時
「ねぇ、或遡くん」
「何かな?遙翅さん」
「明日が楽しみだね」
そう言って彼女は帰って行った。俺は家に帰るとすぐ寝てしまった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次の日、俺は教室に入るとクラスメイト立ちは俺の事をじっと見ている。俺は驚きながらも自分の席に座ったと同時に教室のドアが開いた。入ってきたのは隣のクラスのギャル:御坂楓、上条琴音、速瀬実來(はやせ
みこ)が入ってきた。
「ねぇ、このクラスに上坂或遡って男子いるよね。」
クラスメイトは俺の方を見ている。御坂さん達もそれに気づいたのか俺の席まで来ると
「君が上坂?」
「そうですけど……」
すると御坂さんは
「確保」
そう言うと上条、速瀬さんに腕を掴まれて俺は教室を出て三年生がいる教室に連れてこられされた。そこには綺麗な女生徒が1人しかいなかった。するとその先輩は俺の考えを読んだのか。
皆には違う教室に行ってもらったんだ。」
「何で、俺はここに連れてこられたんですか?」
「君の髪を切るためだよ。私にも御坂達にも送られて来てね。見た瞬間に思ったんだよもったいないってだから無理矢理にでも連れてきて髪を切ろうって。」
「いや、俺はこのままが」
後ろに下がると3人に囲まれて大人しく俺は髪を切ってもらった。その後クラスに帰るとすごく見られたがそれ以外は何も無かった。
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俺はそんな事があってから徹底的に避けてたんだけど無理矢理、拉致られて大変な目にまたあったからこうして普通に話し始めた。後は御坂さん達とも話すようになり俺は男友達より女友達の方が増えた。
「まあまあ、遙翅さんすぐに邪神モードにならないで下さいよ。」
すると
「或遡くん、名前で呼ぶように言いましたよね?またやりますよ。」
「ごめんね、華蓮さん。」
俺はすぐに謝ると
「華蓮って呼んでください。苗字で呼んだ罰です。」
「華蓮」
「なんですか?」
「如月をいじめようとしないで」
すると如月は後ろから俺に抱きついて
「こいつは俺の味方だし俺のだから残念だな。」
「俺はお前のとかじゃないから離れろ」
俺は如月から離れると俺は二人から距離をとった瞬間、俺の目の前が真っ白になり気づいたら、どこかの城の祭壇上に立っていた。周りには如月達を含めたほかのクラスの人達が倒れていた。
「起きろ、如月、華蓮」
如月を激しく揺らし起こして華蓮に触ることを躊躇いながらも肩を揺らした。
「ここはどこだ?」
「多分、異世界だと思う。」
アニメでもこんな事があったなと思い俺は言うと華蓮は信じられないのか。
「そんな事あるわけが」
言いかけた瞬間に祭壇の扉が開き、ドレスを着た美少女と騎士5人が俺たちに近づいてこう言った。
「世界を救ってください。勇者様」
俺たちにその美少女はそういった。
「悪いけど今は周りのヤツらを起こさないと」
俺たちと騎士の人が協力して起こすと
「詳しい説明は王から説明させて貰います。」
俺たちは王の間へと通された。そこには王座に座る王様と貴族が俺達を出迎えた。
「勇者様、異界の地にようこそおいで頂きました。」
すると如月が話し出す。
「俺たちは何で召喚されたんだ?」
「魔王から世界を救うためです。私たちは自分たちの世界で魔王を倒そうとしましたが我が国の英雄であるノエル・マルクが戦いましたが卑劣な罠により行方が分からなくなりほかの英雄達も呪いでやられ動けず、今訓練している兵達では無駄に殺すようなもので中級魔族、上級の魔物なら対抗できますがそれ以上になると歯が立たないのです。だから最後の希望として勇者様を召喚したのです。」
王様は悔しそうに顔を顰めた。どうやらアニメや小説のような悪い王様では無いことを知って安心する俺だった。