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カップケーキタワーとイースター祭り


「ねぇ、由楽。今日は何かあるの?雅楽と二人で朝からキッチンでずっーと作業してるし、チハも他の蜜葉族のみんなと朝から1階のティールームで飾り付けしてるけど?」


最近 強風が続く毎日で、日課の空の散歩が思うようにできず暇をもてあましている天花が忙しそうに動き回る由楽に質問をする。


「残念 天花。今日じゃなくて、明日イースター祭りの為に準備しているんだよ。

イースター祭りは、イエスキリストの復活祭だから、お祭りするのどうかなと思ったんだけど、最近 強風続きで家にこもりがちな朝倉王国のみんなの為にパッーとイベント?お祭りを開いて楽しもうと思ってね。雅楽達と計画したんだ。」


「お祭り!なら、ごちそうがたべれるの?何?何々?」


とお祭りと聞いたとたん食べ物の事を気にしだした、恋より食い気のまだまだお子ちゃまな天花は、由楽に質問する。


「解った、解った。全部は教えてあげれないけどオススメだけ教えてあげるから天花落ち着いて。


では、明日のイースター祭りのオススメを発表します。ドルルルルル、ジャン!!カップケーキタワーです!」


「カップケーキタワー?何それ?美味しいの?ケーキが名前についてるから甘いのもの?」


はてな?顔の天花が由楽に質問をすると


「カップケーキタワーは、フカフカに焼いたいろんな味のマフィンにクリームやアイシングなどで、おめかししてタワー状に飾り付けた美味しいお菓子なんだよ。

一応 お祭りで、みんなが集まるから、各々の好みの味が見つかるように たくさんの味を準備しているんだ。


・シンプルなプレーン味が

プレーン生地にチョコチップ、レモンの皮と果汁、イチゴピューレ、バナナ、紅茶の葉とプルーン煮、コーヒ粉、コーヒー粉とピーナッツバター等を混ぜ合わせて焼いた10種類


・ココアパウダーを加えて焼いたビターチョコマフィン生地に

マシュマロとバナナ、チョコチップとナッツ、クランブル、チェリーの洋酒漬けを飾り付けて焼いた5種類


・溶かしたホワイトチョコレートを生地に加えて焼いたホワイトチョコマフィン生地に

ブルーベリーやラズベリー等のベリー系、紅茶の葉を飾り付けて焼いた3種類


・つぶしたバナナとラム酒、きび砂糖を加えたバナナマフィン生地に

ミニオレオ、キャラメルと胡桃、チョコクランブルを飾り付けて焼いた4種類


・蒸してつぶした南瓜を加えた南瓜マフィン生地に

南瓜のタネ、粗びき黒胡椒とシナモンを混ぜ合わせて焼いた3種類


・抹茶を加えた抹茶マフィン生地に

塊の黒砂糖、甘納豆、ホワイトチョコとアーモンドスライスを混ぜ合わせて焼いた4種類


・キャラメルソースを加えたキャラメルマフィン生地に

塩と乾燥イチジク、林檎煮、ナッツ類を飾り付けて焼いた4種類


・コーンミールを加えたコーンミールマフィン生地に

ブルーチーズ、ドライローズマリーを混ぜ合わせて焼いた3種類


の36種類になるんだ。


そのうち何も加えずに焼いたマフィンを使って、

マフィンの上部を切り取って、さらに二つに切り分けて羽のようにして下のマフィンに生クリームを絞りだして、飾り付けたバタフライケーキや

カラフルな食用色素で色付けしたバタークリームや生クリーム、粉砂糖で作ったアイシング、食用花で作ったクリスタルフラワー、アラザン、パールの砂糖菓子、フルーツ等でお花の形や口金をつけた絞り袋で飾り付けたりして、見た目も可愛く味も美味しく作ったんだよ。」


と由楽が天花に長々とカップケーキの説明しているとつまらなそうに聞いていた天花に気づいた雅楽が途中こっそりとクリスタルフラワーとチーズクリームでおめかししたカップケーキを1つ渡し、由楽の話を最後まで聞いてあげるように餌付け……味見させて、無事天花に話終えた由楽なのであった。


そうして、明日は朝から忙しいので、1階のティールームに出来上がったカップケーキを5段のタワー状に飾り付けた由楽達は、時が止まる魔法をカップケーキや他の料理達にかけながら、明日開催されるイースター祭りの成功を願うに由楽達なのであった。



===================



そして、待ちに待ったイースター祭りの当日

心配していた天気も晴れ渡り、風も穏やかな中 由楽達は久しぶりに大きな声をだして天花に声援をおくっていた。


「いけー!天花!そのまま、頑張れ~!

ヤッター!雅楽、チハ 天花1位でゴールしたよ!」


「本日だね!途中イースターエッグ落としそうになって、ハラハラしちゃったけど、巻き返して1位でゴール出来て本当に良かったね。」


「さすが、チハの先輩になる天花だっちねぇ。

1位をとるなんて、チハは鼻が高いでだっちよ!」


と由楽達が喜ぶなか、由楽達が普段せいかつしている広大な敷地のお城の庭では、朝倉王国の国民が集まり由楽が計画したイースターお祭りの午前の部が開催されていた。


由楽と雅楽が計画したイースター祭りの催しは、楽しく体を動かす午前の部とゆったり過ごす午後の部の大きくて2つになり

午前の部の1つが現在開催されている、お城の庭を使った

・スープンにイースターエッグを乗せて卵を割らずに、誰が一番早く運べるかを競う『エッグレース』や

2つめが小人族の特席会場でおこなわれている

・イースターエッグを割らないように転がしてタイムを競う『エッグロール』


午後の部が昨日由楽達が大量に作ったカップケーキや料理を皆で食べながら映画鑑賞をおこなう

・お茶会

になる。


そうして天花の応援を終え、次の段取りを確認していた由楽達のもとに1位のメダルをかけた天花がニコニコと満面の笑みで帰って来る。


「由楽、雅楽、チハ 見てた!天花1位になったよ!」


「もちろん見てたよ!おめでとう。

それにしても、天花スゴかったね!途中、イースターエッグ落としそうになって、順位がさがっちゃったから どうなるかハラハラして見てたら、あっという間に1位に返り咲いてゴールしちゃうんだもん。僕 驚いたよ。」


「本当にスゴかったよ。おめでとう 天花、よく頑張ったね。」


「チハもハラハラしただっち!おめでとうだっち。

けど、待ってるだっち!次のレースでは、チハも1位をとるだっちよ!」


と、1位をとった天花にメラメラと闘志を燃やしながらチハは、自分が参加するレースにむかって行き、宣言通り天花と同じ色のメダルを自信満々に首に下げて由楽達の所に戻ってくるのであった。


その後、あちらコチラの応援席で、国民みんなが楽しそうに選手達に声援をおくりながら午前の部のイースター祭りは進行していった。


こうして、朝倉王国のイースター祭りは国民みんなが楽しみ閉会したのであった。



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