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クッキーとお菓子教室


大盛況で終わったひな祭りパーティーから数日のある晴れた天気の良い朝から由楽達が住む1階ティールーム横に由楽チートを使い増築したキッチンスタジオで、由楽達4人はお昼過ぎから始まるお菓子教室の準備をしていた。


「雅楽、天羽族の皆は何人くらい参加するだったけ?チハの方も蜜稚族は何人くらい参加するか解る?」


「確か、天羽族の皆は23人くらいて天飛さんが言っていたよ。」


「蜜稚族は16人くらいてバーミンガムが言っていただっち。」


「23人と16人か………一人足りないけど天羽族は4人で1グループにして6グループ作って、蜜稚族も4人で1グループの4グループ作って、今日のお菓子教室は全部で10グループの教室になるね。」


と由楽達が忙しくお菓子教室の準備をしている訳は、ひな祭りパーティーの翌日にまた天羽族や蜜稚族の長や長老達が由楽と雅楽を訪ねて来て、両種族の中で料理作りが好きな者達から自分達も昨日の美味しいお菓子を作ってみたいと相談があったらしく、由楽達に教えてもらえないだろうかとの話だった。


由楽も雅楽も料理やお菓子作りが好きだったので、素人の教えで良かったらと了解し、ティールーム横に増築したキッチンスタジオで週2~3回の参加費無料の料理・お菓子教室を開催する事に決定したのだ。


そうして準備を終えた4人は、やや緊張した面持ちの由楽と雅楽を交えて昼食を終えてキッチンスタジオで参加者の到着を待っていた。



===================



「天羽族と蜜稚族の皆さん こんにちわ。今日は第一回目お菓子教室に参加ありがとうございます。


まず、お菓子作りを始める前に天羽族の皆さんは、天花のしている格好のように入り口でお配りしたシュシュで髪を結んでもらい、三角頭巾をかぶってもらいエプロンをお願いします。蜜稚族の皆さんもチハのようにお配りしたキャスケットとエプロンの着用をお願いします。

キャスケットには角を出す穴が開いてるので、そこから角を出して怪我しないように気をつけて下さいね。


三角頭巾やキャスケットは、料理やお菓子に髪の毛が混入するのを防げますし、エプロンは服が汚れるのを防げるので便利ですよ。使用した三角頭巾もエプロン、シュシュ、キャスケットもお菓子教室終了後持ち帰れますから ぜひ自宅でも使って下さいね。


では、みんな着用出来たようなので次は入り口にある手洗い場で備え付けのハンドソープを使って両手をよく洗って下さい。


手を洗い終わった方から入り口で組んでもらった1グループ4人に別れ、グループと同じ番号のキッチン台に集合してもらいお菓子教室を始めたいと思います。」


と由楽の説明のもと天羽族と蜜稚族の料理好きな者達わくわくドキドキの楽しみなお菓子教室が始まる。


「は~い!天羽族と蜜稚族の皆さん、あらためてこんにちわ。

今日のお菓子教室の講師の由楽と雅楽になります。至らないてんが多々あると思いますが、みんなと楽しく料理やお菓子作りを学べたら嬉しいです。解らない事などあったら気軽に聞いて下さいね。よろしくお願いします。


では、今日のお菓子教室で作るお菓子は五種類の材料で作るポピュラーな『クッキー』になります。

プレーン味の他にココア、抹茶、紅茶の葉を加えて全部で四種類の味やチョコチップ等を使ってデコレーションもしょうと思ってます。」


由楽が話し、キッチン台の上にある由楽のチートで新たに生み出したお城近くの果樹園に作って収穫した薄力粉の実やバターの実、卵の実、砂糖の実、塩の実を説明し


「まず、目の前にあるボールにバターの実を入れていただき、先程説明した泡立て器で、雅楽のようになめらかなクリーム状になるまで混ぜて下さい。

クリーム状になったら 今度は砂糖の実、塩の実を1度に加え、フワッとして白っぽくなるまで、ぐるぐるとよくすり混ぜて下さいね。


次に卵の実の黄色い卵黄だけを加えてぐるぐると手早く混ぜ、まんべんなく混ざったらこし器でふるった薄力粉の実を1ヶ所に固まらないように全体的に加えて下さい。

この時にココア味や抹茶味、紅茶味のクッキーを作ってる人は、ココアの実や抹茶の実、天羽族手作りの紅茶の葉を一緒に加えて下さいね。


薄力粉を加えたらゴムべらに持ち変え、底からすくい上げて、さっくりと切るように雅楽のようによく混ぜ合わせて下さい。粉っぽさが完全になくなり、全体がしっとりとしたそぼろ状になったら大丈夫です。


そしたら手で軽く掴むようにしてひとつにまとめて、クッキー生地をラップの上に四角く形整え置いて下さい。

ここまでで解らないところは、ありませんか?」


「はーい!大丈夫です。」


「どう。出来た?」


「うん。僕はこの前飲んだ紅茶が美味しかったから紅茶味にしてみたよ。」


「紅茶味か~。いいなぁ。ねぇ、後で僕のプレーン味もあげるからちょっと食べさせて?」


「うん。いいよ。」


と参加者が楽しそうにお喋りしてるのを聞きながら由楽達は、各キッチン台を見て回りながら手こずってる人には手をかしながらクッキーの生地作り作業は順調に進んでいく。


「本当は、ラップに包んで四角く形整え、冷蔵庫で30分以上おいて生地をなじませるんですが、皆 生活魔法を使えるので魔法を使い時短して、ラップに挟んだクッキー生地をときどき生地を90度回転させながら全体が厚さ4~5mmになるまでめん棒でのばして下さい。


のばしたら上のラップだけはずし、用意してある型抜きを使ってお好きな形に型抜きして下さいね。


型抜いたクッキー生地は、天板のキッチンペーパーの上に並べて、天花が飾り付けてるようにチョコチップを目と口になるように並べて指で押し込むようにしてスマイルクッキーにデコレーションしたり、抹茶生地はチハのように花形に型抜きの真ん中や花びらのところにいろんな豆の甘納豆を飾り付けたり、紅茶味は雅楽のように葉っぱ形に型抜きココナッツフレークを飾り付けたり、ココア味はひし形に型抜きしアーモンドスライス等のナッツ類を飾り付けして、思い思いに型抜きデコレーションしてから火の生活魔法を使った天火で焼きます。

出来た人から声かけて下さいね。お菓子を天火で焼く時の火の生活魔法のコツを説明しますね。」


と由楽達が説明しながら第一回目のお菓子教室のクッキー作りが終了する。



====================



「皆さん。今日は第一回目のお菓子教室お疲れさまでした。

お菓子教室はどうでしたか?難しくなかったですか?楽しかったですか?

1グループで作った四種類の味のクッキーは、今からの試食会で少しづつ食べて、残りはお配りした袋で可愛くラッピングして自宅に持って帰れますので試食会楽しんで下さいね。

試食会の間に第2回の教室の参加表を回しますので、参加される方は○の印をつけて下さい。お願いします。」


由楽が説明し試食会が始まると どのテーブルでも皆楽しそうにクッキーや紅茶を楽しみながら


「デコレーションしてないシンプルなプレーン味もサクッと香ばしくて、甘さ控えめで紅茶とよくあって美味しい。」


「ココア味も上にのったナッツの香ばしさとココアの苦みがほんのりきいて、甘いものが苦手な人にもオススメだね。」


「抹茶味も抹茶の風味やほっくりとした食感の甘納豆があわさって美味しいよ。」


「全種類食べたけど 僕は、紅茶味が紅茶のさわやかな風味と茶葉のプチッとした食感やココナッツフレークの香ばしさが絶妙にマッチして好きかなぁ」


「僕は、自分でチョコチップでデコレーションしたクッキーが一番美味しかった!」


とキッチンスタジオ隣のティールームに移動したお菓子教室の参加者達は思い思いに楽しそうにクッキー作りや様々なクッキーの味の話をしながら自分達が作り上げたはじめてのクッキーと紅茶を楽しみくつろぎながら 次回の教室の参加表に○の印をつけていくのであった。



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