ちまきとこどもの日
その日 由楽達が住むお城では、晴れやかな青空の下、風になびくこいのぼりがユラユラと気持ち良さそうに泳いでいた。
そんなのんびりとした雰囲気の中、お城のある1部屋では朝倉王国の国民達が集まり。
由楽が準備した色つき紙粘土を使い金太郎やこいのぼり等の置物を作っていた。
「出来た~♪由楽 僕のこいのぼり見てよ!カッコいいでしょう!」
とこいのぼりの置物を作ってたはずが、実物大の黄金の金の鯱の置物が出来上がっている天花に驚いたり。
「チハも完成しただっち!う~ん。この曲線がいい味出してるだっちね!」
と熊にまたがる金太郎を作ってたはずが、鮭をくわえる野性味溢れる月ノ輪熊にムキムキの金太郎の置物をチハが作り上げていたりと。
「…………ううう、うん。ふ、2人ともカッコいいね。」
由楽が返答に困りながらも何とか返事すると、誉められた事に2人は喜びながらお互いの作品を誉め合う。
そうしていると、あちらこちらで『出来た~♪』との声が上がっているので、雅楽と話し合い1時間のお茶休憩をする事にする。
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「みなさん~!紙粘土教室お疲れ様でした。どうでしたか?楽しかったですか?」
由楽が声をかけるなか、あちらこちらから『楽しかった』や『また、やりたい』等の嬉しい声を聞き。思わず笑みがごぼれる由楽が
「楽しんでもらえたようで、良かったです。
今から一時間のお茶休憩になります。その後に蹴鞠大会になりますので、楽しみに待っていて下さいね。
それでは、皆さんの目の前にあるお茶菓子の『ちまき』や花茶を楽しんで下さい。
それから『ちまき』は、巻かれた笹の葉をはずして食べて下さいね。」
と休憩後の予定やちまきを食べる際の注意をする由楽の話が終わるとお茶休憩が始まる。
「へぇー、これがちまきと言う食べ物なんですね。綺麗に紐で巻かれていくて、三角形の可愛らしい形をしていますね。」
「う~ん♪美味しいですね。笹の香りがほんのりして、中の餅も程よい甘さで、ペロリと食べれてしまいますね。」
「本当に美味しいだっち!ほんのりとした笹の香りとモッチリとしたお餅の食感がやみつきになるだっち!」
「このちまきの笹の葉を取る作業も、ふんわりと漂う笹の香りを楽しみながら笹を開けて楽しいですね。」
とちまきや花茶を楽しみパワーを充電した朝倉王国のみんなは、その後 白熱した蹴鞠大会を繰り広げて楽しむのであった。