プロローグにするつもりだった
それは、とある高校で唐突に起こった。
同じクラブの男女5名でまわし始めた”交換日記”
なんのことはない、普通の日記だ
しかしこのときはまだ、だれも予想していなかったのである
まさかこの日記が、日常を一変してしまうものだとは…
…そして実際何も起こらなかった。
「ちょ、まてまてまてまて」
え、なになになんだよまだプロローグ中なんだけど
「いやいや!?おかしいじゃん!これ物語終わっちゃったよ!?」
いや、終わってないよ。まだ始まってないもの
「そういう意味じゃなくて!!え?まじで普通の日記なの!?」
普通普通超普通。むしろ学生の交換日記なんて、最大イベントがゴキブリ出たぐらいまでしか行かないからね
それ以上のことなんてもうアニメの世界でしかないからね。あ、小説か。
「でもさ、なんか事件が起こってそれにかかわる事を知っていくたびに日常が壊れていく的な…」
そんなありきたりのもん、とっくにほかの人がやってるっての。二番煎じなんだよ察せよ。
「いやあ…それにいかに自分らしさを出していくかが小説ってもんじゃないの?」
自分らしさはでてるよ?
「うん。ちょっと出しすぎかな。グダグダだから。隠し味自己主張しちゃってるから」
はーいじゃあ本編スタート―
「え!?無視!?」