ある男の末路
お題で創作の会
お題:強欲
あるところにとても欲深い男がいました。彼はお金が大好きで商館で稼いだお金をいつも独り占めしていました。作業員がそれを抗議すると男はこう言います。
「これは俺が稼いだ金だ!お前らには一文もやらん!口答えするならお前はクビだ!」
その言葉でほとんどの者がその商館をやめて行きます。そのせいで商館はいつも暗く重い空気が漂っていました。
ある日、その男にある貿易の話が来ます。その内容を見て男は自分に得があると分かるとすぐに取引を受けました。
貿易相手は海を跨いだ先にあるので船を用意し、出発します。航路はとても順調でした。しかし目的地があと少しで辿り着くというところで船は嵐に巻き込まれてしまいます。皆が飛ばされ男は落ちていた木の板に捕まり何日も漂流しました。やっとの思いで着いた海岸で男は喜びましたがすぐに倒れてしまいます。いままで漂流していて食べ物や飲み物を食べたり飲んだりする暇がなかったのでお腹はすき、喉はカラカラ、男を死を考えながらそのまま目を閉じました。
男は目をあけました。そこには屋根があります。男は起き上がるとそこは家の中です。すると、近くに居た女が話しかけます。
「あら、やっと目が覚めたのね。一週間も目を覚まさなかったのよ?まあ、生きててよかったわ。今、なにか食べ物持って来るわね」
男がここはどこだと問いかけると
「ここは海の近くにある村。あなたは近くの浜辺で倒れてたの」
男は出された食べ物をみます。いままで食べてきた物とは程遠い物です。しかし、それはいままで食べてきた物の中で1番美味しいと思いました。
男は出された食べ物の代金を払おうとしましたが荷物は全て嵐に流され今は無一文です。
しかし、女は笑って言います。
「お金なんていらないわ。あなたが生きてるならそれで十分よ」
男はその言葉を聞き、いままで自分がやってきたことが実に愚かなことだと思いました。金の為に人のクビを切り、それで笑っていた自分がなんてバカな行為だと思います。その時に男は優しさを憶えました。
男はしばらく村に居座り、商館に戻る準備をし商館を目指しました。商館では船に乗っていた者達の葬儀が行われています。その最中に男は商館に戻りました。商館の作業員はパニックになりながらも生存者がいることに喜びます。男は商館の作業員達に地に頭をつけて謝りました。いままでやってきた行為を許してほしい。と、作業員は優しく男を許しました。男は皆の優しさと心の温かさに涙をしそれからはお金より仲間を大切にしました。それから商館はとても明るくなったそうです。
これ内容絵本だwwwwww




