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トキの秘密~後半~

ふぅ~~~疲れた。

いや~、この頃部活が大変でww

では、どうぞ


◆◆◆




その一方トキの方では・・・・

「お父さ~~~ん!・・・ん~?どこ行ったのかな?」

自分の両親を捜しに暗闇の中、行くあてもなく彷徨っていた。

「お母さ~~~ん!・・出かけたのかな?」

そう思ったトキは自分の部屋に戻ろうと踵を返そうとした。

・・・・しかし・・・・

「グハッ!!!!!」

っと、父親らしき叫び声が聞こえた。

「お父さん!!?」

トキはその声に敏感に反応してその場から駆け出した。

そして着いた先は今まで父と母に入ってはいけないと言われ続けた部屋だった。

「お父さん!!どうしたの!!?」

ドアを開けて見た先には、血まみれの父と母、そして首から上のない体だった。

「お父・・・さん?」

それは、まだ子供のトキには困惑しか浮かばなかった。

「トキ!!何故来た!!?」

「えっ!!?だって声が・・・・。」

そう、トキはただ父と母のことが心配なだけだった。

「トキ・・・見てはいけないよ。向こうへ行きなさい。」

っと、母が優しくトキに諭した。

しかし、トキは、

「ねぇ?この人だれ?」

「「っ!!!!?」」

両親の後ろに居る一人の男を指差し言った。

「トキっ!!今すぐ此処から離れなさい!!」

母は、何かに恐怖するかのように言った。

「神奈!俺は此処を抑える!!だから・・・」

「ええ!この子を逃がすわ!!」

そう言って神奈はトキを抱えその場を駆け出した。

「トキ・・・・生きろよ。」

ウォォォォォォォォ!!!

健斗は叫びながら男に突っ込んでいった。







男がその光景を終始、小さく笑いながら見ていることに気づかず・・・・。







「トキ、あなたは此処にいなさい。絶対に動いてはいけないよ。」

「へ?なんで?お母さんはどこへ行くの?」

未だ状況を飲み込めていないトキには全てが意味不明だった。

(仕方ないわ。まだ幼い子供なのにいきなりこんなこと言われたって、分からないものね。)

神奈はそう思い、優しくトキに言った。

「いい?今からお母さんはお父さんのところに言ってくるの。大丈夫すぐ戻ってくるから。」

母にそう、優しい笑顔で言われたトキは大きくうなずいた。

「うん!!」

「そう・・・、なら行ってくるw」

最後まで言う前に、母の右胸からひと振りの刀が突出してきた。

「カハッ!!」

「お母さん!!?」

母の後ろには先ほどの男が傷だらけの父を抱えながら刀を母に刺していた。

「ふ~~~~。手間をかけさせくれたね。さて問うかな。あの刀はどこにある?」

男はそう言いながら、父の首元に刀を寄せた。

トキにはその行為が父をいじめる行為にしか見えなかった。

そして、母を刺したその刀を見て激しい怒りが胸の奥から湧き出てきた。




(お父さんが・・・いじめられている?)

それにあの剣・・・刀だっけ?あれってさっきお母さんの胸から・・・

「トキ・・逃げな・・さい。」

お母さん!!?なんでそんなこと言うの!?

「お母さん!苦しそうだよ!?大丈夫!?」

「トキ。お母さんのことはいいの。逃げなさい。」

なんでなんでなんで!!?

いやだいやだいやだ!!!!!


ソウダ、コノオトコヲコロセバイインジャナイノカナ?


「っ!!!?」

不意にトキの頭に自分の声が横切った。

しかし、その声は今までにない冷たさの声だった。

それに普段自分が言わない言葉が出てきた。

だが、・・・・

「こい・・・」ボソッ

トキが小さく呟いたとたん先ほど父と母がいた部屋から一瞬光が出た。

「っ!?まさか!?契約が・・!?」

男が今まで見せていた笑みを崩し今度は驚いたように言った。

「まさか・・・トキが適合者だったなんて・・・。」

今まで男にとらえられていた父までもが驚いていた。

しかし、母は・・・かすかに動いた。

誰もが

その部屋に目線を奪われている中、トキはただ一人何かを呟いていた。

「・・・・我は契約者なり。今、我が血を証とし、此処に契約を施行する。」

そして、誰も見ていない内に静かに契約を完成させたトキは、動いた。




ゼウスの雷・・・祖は全てを滅却する雷霆ケラウノス




ポセイドンの海・・・祖は全てを貫く三叉槍トライデント




ヘパイトスの焔・・・祖は全てを叩き割るラブリュス




アネモイの風・・・祖は全てを守るトィエライ




トキの掌からひと振りの刀が四色の光と共に出てくる。

黄、青、赤、緑

それはまるで、各々雷、海、焔、風を表すかのように・・・・

「僕が・・・お父さんとお母さんを守る!!」

トキのその声は本人ですら驚くほどまっすぐな声だった。

そして・・・・トキは男のもとへ居た(…)。

そう。居たのだ。

誰も気づくことなく男のもとに歩み寄った。

そして斬る。

ただ、ひと振りしただけで男は真っ二つに斬れた。

「なんだ・・・と・・・?」

その光景に予期の父、健太は驚いた。

まさか自分の息子が契約者だったとは思わなかったからだ。

男は、崩れ去った、音もなく、かけらも残さず・・・・。

「お父さん!!お母さん!!」

トキは男の結末など気にせずに自分の両親の元へ駆けた。

しかし、トキの父と母、特に母は瀕死だった。

(この子の・・・この子の記憶を・・・。)

そう思った父は全ての力を振り絞り、一つのカギを作り出した。

「トキ・・・このかぎは居間の床下にある箱を開ける物だ。その箱は今トキが聞きたいことの答えが全てあるはずだ。」

(しかし、トキのこの力は一体?・・・いや、もうそんなことはどうでもいい。)

その時、トキの母、神奈が喋りだした。

「トキ・・・そこに居るの?ふふ、もう何にも見えないわ。」

神奈はもう喋ることしかできなかった。

否、喋ることもままならなかった。

そして二人は息絶えた。

安らかな顔をして・・・。




◆◆◆




そうか・・・

これがお父さんとお母さんの秘密・・・

いや、これがなんだ!

こんなことでもお母さんは達はお母さん達だ!!




◆◆◆




「これが僕の秘密・・・いや、過去だよ。」

彼はそんな言葉で最期を締めくくった。

「うそ・・・トキの両親は海外なんじゃ・・・・。」

「ごめん。今まで嘘をついていたんだ。心配をかけないように。」

そう。

彼の過去はただの両親の死ではなく、彼の秘密、そして此処に居る意味を示す。

「さぁ、トキ君。あなたに今から残り全ての記憶を返します。」

「「残り?」」

「はい。」

では、彼の残りの記憶・・・前世の記憶を呼びます。




瞬間、この空間に桜の如きの花弁が降り注いできた。




「さぁ、トキ・レヴァン・クルセイドの記憶・・・・今、此処に戻りたまえ。」




◆◆◆




「さぁ、トキ・レヴァン・クルセイドの記憶・・・・今、此処に戻りたまえ。」

そう、大樹が言った時、僕は全てを思い出した。

それは前世の記憶・・・ここ地球に生まれる前の記憶。


どうでしたか?

なかなか話が進まない・・・

これ、異世界系なのに・・・・・・

つ・・次こそは・・・

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