プロろ~グ
こんにちは魔人間です。
初投稿ですのでお手柔らかにおねがいします。
・・・っあ、だけど感想やアドバイスはどしどしお願いします。
「お父さん!!お母さん!!」
そこには血まみれの状態で横たわっている二人の男女と泣いている男の子が一人いた。
「トキ・・・、お父さんとお母さんは長い旅に行ってくる。
だけど、トキは強い子だから一人でも大丈夫だよね。」
倒れている内の男性の方が少年に向かって囁いた。
「お父さん・・・」
その隣で倒れているもう一人の女性も小さく囁いた。
「トキ・・・、将来は・・お母さんみたいないい・・女を・・・見つ・・けて結・・・婚す・・るのよ。」
その言葉を最後に女性の方は力尽きたかのように優しい笑みを残しながら眼をつぶった。
「お母さん!!」
「トキ、お前にこれを託す。
これはお前の物だ。
だからお前が必要だと思った時、これを開けなさい。」
そうして、男性の方も女性と同じく笑みを残しながら、その眼を閉じた。
「お父さん!!」
少年は何かを後悔するように叫んだ・・・
「またあの夢か・・。」
チュン チュン チュン
鳥がまるで朝を知らせているかのように鳴いている中、僕は目覚めた。
僕の名前は神谷 時。
ピチピチの高校一年生だ。
イケメン度については、幼馴染に「いいんじゃない」とお言葉をもらっている。
とまぁそんな感じの少年が僕だ。
あと、もう一人紹か・・・「起きてるか~~!!」
・・っと言ってるそばから来たのが、さっきちらっと言った僕の幼馴染だ。
彼女の名前は荒神 九重。
僕の幼馴染兼、彼女です。
と言っても彼女になったのは、つい最近なんだけどww
「おっ!!起きてるじゃん!!おはよう~」
「うん、おはよう」
と、言いながら窓から入ってきた彼女の容姿と性格について説明しておこう。
まぁ、ひと言で言うと元気な美少女かな?
その言葉の通りいつも明るくて、いるだけで周りを元気にしてしまう。
見た目も、すっごく綺麗。
彼氏彼女になる前からも、ほぼ毎日告白を受けていたくらいだ。
まぁ僕が彼氏になってからはなくなったけどね。
「じゃあ、いつものやろ!」
「はいはい」
いつものと言うのは、いわゆるお目覚めのキスだ。
僕たちは周りから言わせるとバカップルらしい。
そんなつもりはないけど、彼女を大切にする気持ちはだれよりも強いよ。
まぁそんな感じで僕たちの朝は始まった。
◆◆◆
「お~い、早くしないと遅刻するぞ。」
「まってよ。あと少しなんだから。」
珍しくトキたちは学校に遅刻しそうになっていた。
「よし!!できた!!」
「急ぐよ!時間がない!」
いつもならおしゃべりをしながら通るこの通学路も、今日は走っているので九重としゃべる暇がない。
だからだろうか?
いつもなら車がほとんど通らないこの周りが見にくい十字路に車が来ていることに気がつかなかったのは。
「っ!!危ない!!!」
そんな道路に九重は、飛び出していた。
「ん?・・・あっ!!」
もう間に合わないと思いながらも走りだしていた。
(お願いだ神様。九重を助けてくれ!!)
そう叶わぬ願いを祈りながら・・・
「危な~~」
「へ?」
とまぁ、九重を心配するあまり九重自身が避ける可能性を考えていなかったトキは呆けていた。
その瞬間、全ての時がとまった。
(っ!!なんだ!!?人が、車が動いていない?)
この短時間で非日常なことが連続で起きたせいでトキは理解がおいつかなった。
そしてトキはまだ気づいていない。
トキの後ろに眼を見張るぐらい大きい扉があることに・・・・
◆◆◆
『 』様。
はい?
あの、例の少年のことなんですが・・・
あの少年が見つかったのですか?
見つかったことは見つかったのですが、こちらに連れてくる計画が失敗しまして・・・
そうですか。なら門を開くので彼のところへ行き、連れて来てください。
はっ!!




