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プロローグ

カンカンカン…

誰も使わなくなった屋上への階段を一人、のぼる。屋上は、私の大好きな場所だ。誰も来ないし、あそこから見える夕日はどこよりも美しく見える。


「今日も居るのかな…」


階段をのぼりながら一人で呟いた。筒抜けになったホールに声が反響する。同時に溜息が漏れた。


カンカンカン…

またひたすら階段をのぼる。奇妙な静けさが埃だらけのホールを包んでいる。


階段をのぼりきったところに、鉄製の扉がある。その先が、私の目的地だ。


ビュオオオオ…と、扉の開いた部分から風が流れ込んで、ホール内に空気の流れを生み出した。埃が宙に舞い消える。さらに扉を押すと、見慣れた景色。夕闇に太陽が溶け込み、辺りを幻想的に染め上げる。

そこに、夕日を背に受ける少女のシルエット。闖入者…私の心は濃い碧に染まる。



この瞬間から、私の歯車はもう二度と……






お読み頂きありがとうございます。今回はプロローグということで短めになっております。

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