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回想2
切れた紐の端を探したが辺りは真っ暗でそう簡単ではなかった。
俺たちはスマホのライトを頼りにお互いがあまり離れすぎないように注意しながら周辺を見回した。
結局紐の端は見つけることができず、別の方法を話し合った。
「スマホの地図アプリで道に出られる方角くらいはわかるんじゃない?」
と須藤沙也加が不安そうに言った。
ほかのメンバーも同調した。
それぞれの自分の地図アプリを確認し、画面を見せ合った。
自分たちが居る位置は大体同じ位置を指していた。
「じゃぁ地図を見ながら出よう」
そう言って歩き始めた途端、
「いや、そっちじゃない」
「逆、逆」
とそれぞれの地図が示す方向がバラバラになった。
そうこうしているうちに友山と田口のスマホのバッテリーが切れた。
他のメンバーももう残りわずか。
俺のスマホのバッテリーもあと5%しかない。
大ごとにはしたくないと思っていたがそんなことも言ってられなくなり、
「仕方ない、警察に電話しよう」
といったが皆の反応が良くない。
「うん、でもお前電波あるのか?」
俺は岡本の問いかけにハッとして初めて電波を確認した。
「ごめん、圏外だ」




