表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
閏日の日記  作者: さかしん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/16

ライパチくん

『「ライパチくん」


今日私は晴れて野球部のマネージャーになった。


陽介は早速レギュラー候補らしいよ。


8番ライト。


うちの学校は結構強いほうだから1年生でレギュラーってだけでメチャクチャすごいんだってさ。


8番ライトのことをネットで調べたら「ライパチくん」って出てきた。


なんか可愛いね。


その話を陽介に話したらあんまり嬉しそうじゃなかった。


ちょっと馬鹿にした言い方だからほかの人には言わない方がいいよだって。』


ノートの最後のほう、問題の


「苦し紛れの嘘」


のページを開き、そのひとつ前に書いていた内容に目を通した。


『「卒業まであと2か月」


3年間一緒だったこのクラスとのお別れまであと2か月。


ほんとに楽しい日々だったね。


比留間君とは結局結ばれることはなかった。


でもそれでよかった。


比留間君の邪魔したくなかったし。


比留間君はすごいね。


夢に向かって一歩ずつ進んでる。


独立リーグでの活躍楽しみにしてるね!』


卒業まであと2か月ということは大体1月終わり頃から2月のはじめ頃。


沙也加が失踪したのが2月29日。


その間に問題の


「苦し紛れの嘘」


は書かれた。


電車の揺れで膝の上のノートが傾いた。


すると光のあたり加減で紙の凸凹が表れた。


もしかすると一度別の紙に書いてからこのノートに清書していたんじゃないか?


鼓動が早まるのが分かった。


今すぐ確かめたかった。


リュックの奥の方に手を入れると指先に金属の冷たい感触が伝わってきた。


それを取り出しふたを開け1本の鉛筆を取り出した。


鉛筆を斜めに持ち、薄くノートを塗りつぶす。


浮かび上がった文字を読み終えるとそのノートを封筒に入れ、リュックにしまった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ