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その後
あれから4年が経った。
俺と田口と岩井は4年前の居酒屋に居た。
「お疲れ~す」
言いながら3人はビールジョッキを合わせた。
「あれからどう、二人は?」
岩井と田口は目を見合わせてから、
「うん、俺たち結婚することになりました!」
と田口が声高に言った。
「おめでとう!やっぱそうだったんだ。」
今回の飲み会は田口からの誘いだった。
岩井も居ると聞いたときはそういう報告なんじゃないかと思った。
「そういう比留間はどうなんだよ。」
田口が大げさに意地の悪そうな顔を向けてきた。
「そんな予定はないな、でもちょっと気になってる人はいるよ。」
そんな他愛もない話で盛り上がっていたところ、一人の店員が俺たちのテーブルの横にきて、
「お待ちどお様でした。」
と言って俺たちの前で包丁を振り上げた。




