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閏日の日記  作者: さかしん


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対決

その中年男は、昨日俺が樹海まで乗ってきたタクシーの運転手だった。


「あんな時間にこんなところに来るってことはお前らみんな死にたいんだろ?お望み通り殺してやるよ。」


「8年前の閏日に須藤と友山を連れてったのもお前だったか」


「あの女2だろ。あいつらもノコノコとここに入ってきたから殺してやったよ。それを望んでると思ったからなぁ。しかもお前が今日ここに来ることは俺が仕組んだことだからなぁ。」


「なんだと?もしかしてお前があのノートを」


「馬鹿だよな、まんまと引っかかってくるんだから。見えない文字の謎もご丁寧に解いてな。」


そういって男は高笑いをした。


「なんてことを・・・」


俺は更に怒りがこみ上げてきて気が付いたら男に突進していた。


男は勢いで持っていたスコップを落とし数メートル一緒に転がった。


俺は馬乗りになり男の顔を何度も全力で殴った。


自分の拳から血が出ていることには殴るのを止めるまで気が付かなかった。


我に返り岩井の猿ぐつわを外す。


次に縛られたロープも外したが岩井は腰を抜かしてしまいその場から動けなくなってしまった。


おぶって帰ろうと思い岩井に背を向けしゃがんだ時に、先ほどまで数メートル先で倒れていた男の姿がなかった。


次の瞬間、背後からスコップの柄の部分で首を絞められた。


岩井は焦った顔をしているが恐怖でそこから動けずにいる。


『岩井、田口、友山、須藤、守れずに悪かったな』


だんだんと視界が狭くなる。


苦しいというより全身の力が抜けていくのがわかる。


落ちるすんでの所で男が宙を舞った。


俺はやっと解放された喉から大量の酸素を取り込んだが咳き込んでうまく息が吸えなかった。


もがき苦しむ目の端に血まみれの田口が映った。


『ありがとう田口・・・』


田口もかなりの出血をしていたが男に更に襲い掛かった。


男が落としたスコップを奪い取り全力で男の頭上に振り落とした。


男は少し痙攣し、その後は微動だにしなかった。

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