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何でも屋として生きていくアラサーの異世界ライフ ~サブカルチャー大好きな高卒アラサーが異世界に召喚されて現実世界で得た知識と経験をフル活用したら多方面で無双しかけている件~  作者: カワチャン
第二章 新たな仲間とダンジョン攻略

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第85話 俺がいた異世界トーク

トーマがパーティーの仲間に向けた話をします。

トーマが飛ばされる前の世界についてです!

【トラストフォース】に加わる事になったハイレンド伯爵家のご令嬢にして、『付与術士』のギフトを授かったエレーナをパーティーの一員として迎え入れた。


「ってのもあるな……」

「トーマさんがいた世界って凄いんですね……」

「そうかな……?」


エレーナの希望で、俺はこの世界に飛ばされる前に住んでいた世界について皆に話していた。

知っている事や覚えている限りではあるが……。


「移動手段とかは聞けば聞くほど革命的ですね。その電車とか自動車とかがあれば、お父様とお兄様が住んでいるお屋敷までここから一時間以内に辿り着けますよ」

「飛行機ってモノがあれば、ここから別の国まで一日かからず行けそう……」

「潜水艦って言う海中1000メートル以上潜れたりする乗り物があれば、魔法やスキルが無くても海底捜査も捗りそうですね」

「トラックと言う車が馬車の代わりになれちゃいそうですね」


最初は思い出しながらだったが、次第に楽しくなって様々なジャンルを話していた。

特に自動車を始めとする移動手段については一際興味津々に聞いており、それが今いる世界にあったらあれができるこれができるみたいに語り合っていた。


「トーマさんがいた異世界って、改めて詳しく聞いたら驚嘆しかできませんよ……」

「特に移動手段については皆から見れば確かに革命的だな。それに、俺自身も同じ世界に住んでいながら世の中を変えるような実績や成果を出して来た偉人や有名人は、ジャンルを問わないで言えば本当にゴロゴロといるよ」


この世界に来て初めて出会ったセリカも、興味関心が湧きながら聞いていた。

有名人だってこの世界で例えれば、ハイレンド伯爵家当主のロミック様やヒライト家子爵の当主であるアスバン様が当てはまる。


「トーマさんはこの世界に来るまではどんな生活とかしていたんですか?」

「う~ん、そうだな……」


ミレイユが興味津々で俺が前にいた世界での生活について聞いてきたので、話す事にした。

土木作業員や営業マンをやっていた時やサブカル専門店の店長を務めていた事まで語れる限り語った。


「そうだったんですね……」

「物を売る商売だったらティリルを始めとする色んな街でもたくさんありますし、建物を造る仕事の補助だって、ウチのギルドでもFランククエストによる形で張り出されてますよ」

「それもそうだね……」

「トーマさんってお店の店長をしていたって話なんですけど、人を雇ったりとか物が売れるような工夫もしていたんでしょうか……?」

「そうだな。店の経営者的な感じかな……」

「……」

「セリカどうした?」


セリカは俺の顔をジーッと見ており、時折思い出そうとするように視線が泳いでいた。


「トーマさんって作戦を考えたり相手のやる気を引き出すのが上手だなって思っているんですけど、もしかしたらそのお仕事をこなしてきたお陰なのかなって考えてました……」

「子爵の爵位を持つアスバン様達と初めて挨拶した時も随分と様になっていましたね……」

「パーティーを回すのも上手ですよね。先行きを見据える聡明さもあるといいますか……」

「その闘いや冒険のゲームや漫画やアニメと言うモノを見聞きしたお陰で乗り切ったような事もあったような」


ミレイユとクルスも思い当たる節があるような言葉を並べていた。

店長になった前後では部下や後輩を上手く回して仕事をしていた経験が無意識に活きていたのだろうか、この世界に飛ばされても要所要所で役立ったと思い直せた。

営業マン時代にも相手と交渉する機会が結構あったので、話し合いでも落としどころや互いに得するプランを考える事もできていた。


「改めて思い直すと、異世界に飛ばされる前の経験がとにかく役に立ってくれたってところかな……?」

「きっとそうですよ!」

「そのお陰で窮地を乗り切った事もありましたからね!」

「僕もトーマさんには命を救われただけでなく、冒険者として再起するチャンスをくれた恩人です!」

「皆……」


セリカ達の言葉に俺は胸が熱くなった。

ギフトやスキルは何にしても、そのお陰でピンチを乗り切って、成長して、今こうして楽しい時間を過ごせている。

この世界に飛ばされて相当日が経っているけど、本当に仲間に恵まれた。

嫌な奴もいたけど、【アテナズスピリッツ】の冒険者や事務員も良い人達ばかりだ。

これから先にどんな困難があるとしても、皆と一緒に頑張って行きたい。


「こうして皆さんを見ていて、トーマさんのお話を聞いていると、わたくし達がこうして出会えたのは運命かもしれませんね」

「エレーナ……」

「お父様も申していましたよ。異世界から来たトーマさんと出会えたのは何か意味があると……。その意味はまだ解り兼ねるところですが、こうしてトーマさん、セリカさん、ミレイユさん、クルスさんと出会えて良かったと言うのは、紛れもないわたくし自身の気持ちです!」


エレーナの言葉を聞いて、また気持ちが暖かくなった。

あのロミック様の娘さんなだけに、人柄も誠実でまっすぐな彼女が仲間になってくれて、住む場所も充実させてくれた彼女には感謝しかない。


「俺達の方こそ、エレーナと出会い、同じパーティーになれて本当に嬉しいよ。ありがとう」

「こちらこそ……」


俺はエレーナに改めて礼を言った。


「それでトーマさん!他にもコチラの世界ではないようなモノとか娯楽とかございますでしょうか?身体を動かす事とかでも……」

(エレーナは興味津々だな……)


それから日を跨ぎそうな時間になるまで、俺の異世界談議が続くのであった……。




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