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第27話 武器屋に行こう!

RPGには欠かせない武器屋が舞台です!

俺達のパーティーに、ミレイユ・パプリフォスと言う女性の魔術師が加入した。

それから約一カ月少々、クエストを受けては冒険に行く日々を送っていたが、装備の現状やこれからのためにも、武器を新調する方向に踏み出していた。


「ここなの……かな?」

「はい!ここです!」

「確かにここの武器屋でしたら間違いないわ!私は何回か行ってた身だから!」


俺達はティリルで一番大きな武器屋と言われる店を訪れた。店名は『ロマンガドーン』。

軽く考えても、「ロマンがドーンと詰まっている」が由来と思しきシンプルなネーミングと思うが、まぁ、覚えやすくていいか。

外観は古風でかなりの大きさであるものの、中身は年季を感じつつある空間の中に手入れの行き届いた武具や衣装が多く飾られており、パッと見てどれも、立派さや品質の良さを感じられた。

様々な武器や装備に加えてアイテムを売買や製造をしているだけでなく、その修繕も担っている。

すぐ近辺には工房らしき建物もあり、そこで武具などの製造や修繕をしているのだろう。


「店主さん、ご無沙汰しています」

「おやミレイユちゃん、半年振りくらいかな?聞いたよ、前のパーティーを抜けて所属先が変わったってね……」

「はい、ですのでご紹介します!私の新しい所属先のパーティー【トラストフォース】のメンバーであるトーマさんとセリカさんです!」

「どうも、初めまして」

「よろしくです」

「セリカちゃんも久しぶりだね」


この店を利用した経験のあるセリカとミレイユは知り合いの初老の男性店主であり、短めの白髪に色黒の肌をした少し耳の長い姿が特徴的で、俺より背が低い程度ながら筋肉質な身体つきをしている。

ミレイユによると、『ドワーフ族』の店主と言う話だ。

俺達人間と違う何かを会った瞬間に感じたが、そう言う事かと納得するようにした。

『ドワーフ族』とは基本的に背は低く筋骨隆々な体型をしており、普通の人間よりも長生きしやすい種族であるとの話だ。

しかし、この店主は身長がミレイユと同じくらいの高さをしており、歳は喰っているようだが、腕の筋肉量も多く感じた。

『ドワーフ族』は冒険者に向くギフトを持つ者もそれなりにいるが、どちらかと言うと『鍛冶屋』や『彫金師』等の職人系が多いとミレイユから聞いている。


「店主さん、今日は武器や装備の新調に来たんです!」

「ほぉ、ミレイユとそちらの方々の……かな?」

「はい!」

「「……どうも」」


店主さんは目的を察したように早速動いてくれた。

俺のギフトを見た店主さんはやはり珍しいからなのか、若干困惑しつつも、気持ちを切り替えてどんな武器や装備を身に付けるのがいいかをアドバイスしてくれた。


「お前さんのようなのはな……」

「なるほど……」

「この剣、刃渡り長めだけど軽いなー。あ、これなんかも……」

「この補助アイテム入荷されたんだ!新調した時にお金余ったら買おうっと!」


俺達は思い思いで店の中を周り、様々な武器や道具を見た。

改めて見ると本当に種類が豊富で見てるだけでも楽しい気分になりそうだった。

夢に見たゲームの世界に本当に来れてよかったと心の底から実感する俺はにやけ顔をしてしまいそうになった。

店主さんには突っ込まれたが、俺は「武器を見るとどうにも興奮しそうで……」の一点張りでどうにか取り繕った。

それから数十分ほどが経ち……。


「どうやらそれぞれ決まったようじゃな!」

「「「ハイ!」」」


俺達はどの武具やアイテムを買うかを決めるに至った。


「あの、合計でお金は……」

「うむ、合計で100万エドルって事にしといてやるよ!」

「えっ?よろしいのでしょうか?値札も全部確認したんですけど、それ以上の……」

「ミレイユが冒険者としての再スタートを切った祝いと、異世界からやって来たお前さんとこうして出会えたのも何かの縁だ!だからこれは、俺からのサービスだ!気にすんな!有意義な経験は、若い内に買っておくモノじゃ!ガッハッハッハッハ!」

「店主さん、本当にありがとうございます」


店主さんはそう言って俺達が欲しいと思った武器や装備品を、本来ならば110万エドルほどするところを気前よくサービスしてくれた。

アラサーの俺としては、そこまで若くはないんだけど、嬉しかった。

ミレイユによると普段は常連客相手でもびた一文も譲らないスタンスだが、彼女の再起と異世界からやって来た俺との出会いを嬉しく思い100万エドルポッキリにしてくれた。

本当に良い人だ。俺もまたこの武器屋をひいきにしようとこの場で思う俺だった。

実際に質の高い武具を多く揃えているだけでなく、クエストに出るならばあると便利なアイテムもそれなりに取り扱っていた。


「武器だけでなく衣装も買ったんだってな?せっかくだから着ていけ、更衣室もあるぞ」

「よろしいのでしょうか?」

「新しい武器や衣装を手にしたら身に付けたくなるのは冒険者の性だろう。構わんよ」

「「ありがとうございます!」」

「では、お言葉に甘えて……」


店主さんの一声で、俺達は購入した武器や衣装をそのまま身に付ける流れになった。


俺も新しい武器や装備を買っているので、俺の心も自然と踊っていった。


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