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何でも屋として生きていくアラサーの異世界ライフ ~サブカルチャー大好きな高卒アラサーが異世界に召喚されて現実世界で得た知識と経験をフル活用したら多方面で無双しかけている件~  作者: カワチャン
第三章 大事件の遭遇と偉大な人物達との邂逅

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第181話 女だらけのAランクパーティー

女性だけのAランクパーティーが登場します!

俺達は同じギルドの冒険者パーティー【ゴーファイターズ】のギンゼルさん達が行方不明になったと聞かされ、Bランクパーティー【ブリリアントロード】のウィーネスさん達と共に捜索や調査に当たる事となった。

想像以上に大きなトラブルや内容だったが、皆の協力のお陰で解決に至った。


冒険者ギルド【ティア―オブテティス】・執務室——————


「【アテナズスピリッツ】の皆様。今回は本当にありがとう。お陰様で我々のギルドの冒険者達も帰ってきたわ」

「いえ、こちらこそ」

「騎士団のお陰で、今回の事件で行方不明になった冒険者達も次々と見つかり、元いた場所へと帰って行ったわ。大半はしばらくの療養が必要だけど、生きていて何よりよ。協力してくれたのがあなた達で本当によかったと心から思うわ」


俺達は【ティア―オブテティス】のギルドマスターであるヒルダさんの下に赴いており、彼女からお礼を言われた。

事件の解決が余程嬉しいのか、その表情は解放感に溢れていた。


「我々もギンゼルさん達が見つかって本当に良かったですし、何より、ミリアさん達が駆けつけてくれなかったら今頃どうなっていたのかも分からなかったですし……」

「そうね……。そうだ。ミリア達にあなた達の事を是非とも紹介したいと思うの!時間があればで構わないんだけど……」

「え?」


するとヒルダさんがミリアさん達【ヴァルキリアス】の面々を紹介したいと提案してきた。

最初はキョトンとした俺達だったが……。


「是非お願いします!お礼もしたいと思っていましたので!」

「そう。では集めてくるから少し待っててね!」


助けてくれたお礼を言うには良い機会と捉え、俺達は承諾する。

俺達は作戦会議で使用した部屋で待機する事になった。


「Aランクパーティー【ヴァルキリアス】の皆様、どんな方々なんだろう?」

「ミリアさんは会っているし、名前だけならライラって方も……」


俺達は少し緊張していた。

メンバー全員が女性と言うのは前もって聞いているため、特に男性メンバーはそれが表に出ている。

待つ事数分、扉をノックする音が聞こえた。


「ミリアです。【ヴァルキリアス】のメンバー全員を連れてきました!」

「ハイ!どうぞ!」

「失礼します」


俺達は即座に起立し、出迎える。

扉を開けると、ミリアさんを先頭に5人の女性冒険者が入って来た。


「皆様、またお会いできましたね」

(おぉ……。これが【ティア―オブテティス】が誇るAランクパーティー【ヴァルキリアス】の皆様か……)


俺達、特に男性メンバーは目の前に立っている女性冒険者達に目を奪われた。

凛とした立ち振る舞いを一目見て、本物の実力者である事を直感した。

後……。目の保養みたいな……って何を考えてんだ俺は!


「私は昨日、全員と顔を合わせましたので、まずはライラからしようか」

「そうね……」


ミリアさんはセリカ達女性メンバーとも顔を見せているため、彼女の分は省く事になり、ライラと言う女性が一歩前に出た。


「【アテナズスピリッツ】の皆様、ちゃんと会うのは初めてですね。私はライラ・レネシトスよ。今回はウチのギルドの冒険者達を助けてくれてありがとう」


最初に自己紹介をしてくれたライラさんは『魔術師』だ。

亜麻色のウェーブがかかったロングヘアーに琥珀色の眼をしており、顔立ちもよく整っている。

オフショルダータイプの赤紫色のローブにラベンダー色のマントを羽織っており、手に握っている杖も大変立派であり、一級品だ。

『魔術師』らしく、パーティーにおける中遠距離攻撃や援護の要だ。


「私はメロ・ピスティー。いろいろと協力してくれてありがとうございます」


次に自己紹介とお礼の言葉を言っているメロさんは『付与術士』である。

緑色のセミロングヘアに黄色の瞳をした若干小柄な体型をした女性だ。

深緑色のローブを羽織っており、手にしている杖もライラさん使っているのと同じように立派で高性能だと一目で分かる。

後方支援のスペシャリストであり、パーティーにおける縁の下の力持ちのような存在だ。


「あたしはターニャ・アルヘムよ!よろしくね!【アテナズスピリッツ】の皆さん!」

快活に挨拶をしているターニャさんは『武闘家』だ。

パーティー内では一番の長身であり、赤色のショートヘアにオレンジ色の瞳をした気の強そうなイメージを感じさせる女性に見える。

急所を保護する事とフットワークを活かす事に焦点を置いたようなデザインの軽鎧を付けており、両腕に付けているミスリルの手甲と両脚にはめているミスリルの脛当てが眩しい。

ミリアさんと共にパーティーの前衛を担い、パワー・スピード・テクニックの三拍子が揃った凄腕との事だ。


「私はフォネ・プレッテです。今回は皆様のお陰です。ありがとうございます」


礼儀正しく挨拶をしているフォネさんは『僧侶』だ。

白がかかったベージュのミディアムヘアに色をしたお淑やかさを感じさせる女性に見え、雰囲気はウチのギルドのBランクパーティー【ディープストライク】のエルニさんと似ている。

水色を基調にしたローブに身を包んでおり、魔石の付いているロッドは誰が見ても一流と分かるくらいに上質だ。

【回復魔法】を得意とし、メロさんと同様にサポートを得意としている。

【ヴァルキリアス】の面々が自己紹介を終えると、俺は、いや、男性メンバー全員が思っているだろう事がある。


(((((全員、綺麗だな~!)))))


マジで同感だと俺は思う。

ミリアさんとライラさんは凛々しさと品の良さを兼ね備えたような美しさをしており、メロさんとフォネさんは美しさの中に可愛らしさを備えており、ターニャさんはアスリート美女のような雰囲気をしているのだから。


「じゃ、アタシ達の方も自己紹介しておこっか!」

「は、はい……」


ウィーネスさんの一声で気持ちを切り替えざるを得なくなった。

まぁ、必要以上に時間を取らせたくもないしね。

それから俺達の方も自己紹介をしていった。


「それから、【ヴァルキリアス】の皆様、“ゴーレム”の大爆発から我々を守っていただき、本当にありがとうございました!」


俺は代表して、ピンチを救ってくれた事をミリアさんにお礼の気持ちを示した。


「そんなに畏まらないで下さいよ。こうして退院されて何よりです。むしろお礼の気持ちを抱いているのは私達の方ですから!」


ミリアさんは優しく窘めてくれた。

初めて出会った時から思っていたけど、マジの人格者だなと感じさせてくれる。

俺から見ればミリアさんは命の恩人であり、ミリアさんから見れば同じギルドの冒険者を助けた事やウェシロス周辺に関連するトラブル解決に大いに貢献してくれた功労者って関係のようなモノだからね。


「ギルド内の問題だけでなく、ビュレガンセ王国騎士団西方支部の腐敗を解決する事にまで大いに貢献したと聞いています。お陰でウェシロスやその周辺に起こるだろうトラブルも厳正に解決できる一助を実現してくれました。感謝しています」

「きょ、恐縮です……」


本当に謙虚で誠実な方だと認識させてくれる。

ギルド別にしても、俺が今まで見てきたAランク、Bランクの冒険者達の実力やキャリアは当然だが、いずれも優れた人間性をしていた。

程度に差はあれども、自分よりランクが下の冒険者達の手本になろうと努めている素晴らしい人格者だった。

だが、ジゲラは誰かを私利私欲のために誰かを利用する事に何の躊躇もなく、ずる賢く立ち回っていた。

同じメンバーであるイミニとアコナ、そしてマーカスさんを利用してまで自分だけがのし上がろうと必死になっていた。

だが、最終的には欲に駆られた末に自滅した。

ジゲラも幼い頃から苦労した過去は聞いているだけに、可哀そうと思う気持ちは本物であれども、同情する気はない。

最終的に、結果的に、多くの罪なき人々の命を危険に晒したのだから……。


「ジゲラ達の件については我々、【ティア―オブテティス】で処理します。最後の最後まで、本当にありがとうございました」

「こちらこそ、ありがとうございました……」


そう言ってミリアさん達は礼儀正しいお辞儀をしながらお礼をしてくれた。

俺達も頭を下げながら謝意を示す。

こうして見ると、【ティア―オブテティス】のほとんどの冒険者達が慕う理由も再度分かってきた。

強さと美しさだけでなく、聡明さと誠実さを併せ持っているのだから。


「あっ、そうだ。少しお話が変わるのですが、トーマさん達はいつ頃ウェシロスを発たれるのでしょうか?」

「行方不明になった【アテナズスピリッツ】の冒険者が見つかりましたので、体調が回復するのを見計らってティリルに戻るつもりです」

「と言う事は、今日はウェシロスにいるって事ですね!」

「はい」


先ほどの畏まった雰囲気とは打って変わり、ミリアさんは茶目っ気のある様子を見せながら俺達の予定を聞いてきた。

ギンゼルさん達が回復次第にはティリルへ戻るつもりなので正直に答えた。


「よろしければ、【ティア―オブテティス】に所属している冒険者が主催するパーティーが開かれるのですが、いかがでしょうか?」

「「「「「え?」」」」」


思わぬ誘いに俺達はポカンとなった。


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